ルカ筆・福音書 5 - ERV 訳 -読みやすい聖書-(新約聖書)

ヤコブ、息子たちを祝福する

1ヤコブは息子たちを呼び集め、彼らに預言のことばを送った。

「私の周りに集まってくれ!これから起こること、将来のことをお前たちに伝えよう!」

2「ヤコブの息子たちよ!皆集まれ!そして、聞きなさい!

お前たちの父イスラエルヤコブの話を聞きなさい!

3長男、ルベンよ!お前は俺の強さを兼ね備えている!

お前の誕生は、私自身の証明でもある。一人前の男としての証明だ。

お前は一番大切で、一番力強い息子だ!

4だが、その力は洪水のような乱暴さで、お前自身もコントロールできないほどの感情を持つ。

だから、お前は長男としての資格はない!

お前は私の妻と性交渉した。

お前は俺に恥をかかせた。

5シメオンとレビ!お前たちは兄弟だ!

しかし、お互いがお互いを傷つけ合い、破壊し合う兄弟となる。

6お前たちがたくらむ極秘の会議に私は絶対参加しない。

彼らの悪だくみには加担かたんしない!

怒りに任せて人を切りまくり、

おもしろ半分に動物を虐待ぎゃくたいする。

7怒りくるう彼らを私は呪い、

非人道的な行為を引き起こす強い悪意を私は呪う!

結果的に、彼らはヤコブの土地を遺産として何一つもらえない!

イスラエル各地に、彼らの部族を散らしてしまおう!」

8「ユダよ!お前は敵を打ち破り、

兄弟からも尊敬される。

兄弟たちはお前に頭が上がらない!

9ユダよ!お前は私の息子だ!若いライオンのように、

仕留めた獲物を食べ、堂々とねぐらに帰っていく!

休む時には悠々と寝そべって、あー!まるでライオンのようだ!

勇気があり、大胆にリスクを取る生き方は、誰にも真似できない!

10誰もお前から権威を奪うことはできないぞ!

次の子孫もその力を受け継ぎ、

本当の王が現れる前までそれが続く!

全ての国はユダに敬意を持ち、彼の言ったことに従うだろう!

11ユダよ!お前はたくさんのぶどう園を持つ。

家畜でさえも最高級のぶどうを餌えさにする。

大量のワインを貯蔵し、

服を洗うのでさえワインを使えるほど豊富に持つ。

12ワインを水のように飲み続け、彼の眼は赤くなり、

ミルクも水のように飲み続け、彼の歯は健康的な真っ白に輝く。

13ゼブルンよ!お前は海の近くに住むだろう!

お前の港は船にとって最適な場所だ。

お前の土地はシドンにまで及び、広がっていくだろう!

14イッサカルよ! お前はたくましいロバのようだ!

休む時には荷物を背中に抱えながら横になる。

15休んだり、住むのに最適な場所を発見したら、

重い荷物を運んでいき、その苦労をものともせず、

奴隷のように動き、働くことさえ拒まない。

16ダンよ!お前は自分の部族をしっかりとまとめる。

それはまるでイスラエルの大国のようなやり方で。

17お前の小さな部族は道端で見る蛇のようになるのだ!

そう!あの草むらからスルっと現れる危険な蛇だ!

馬のかかとに噛みつくと、

馬にまたがっている人間を振るい落とすだろう!

18 神ヤハウェよ!私への救いを待っている!

19ガドよ!お前は強盗に襲われる!攻撃されるのだ!

しかし、ガドはやり返し、彼らを追い払うだろう!

20アシェルよ!お前は豊かな作物を得るだろう!

王の食卓を飾る大変上質な作物を自分の土地から収穫するだろう!

21ナフタリよ!お前は自由に走り回るシカのようだ!

美しいメスのシカを産むだろう!

22ヨセフよ!お前は見るからにジューシーな実をならすぶどうのツルのようだ!

湧わき出る水で育った生き生きとしたツルとなり、

壁をよじ登っては、枝はみごとに広がっていく。

23敵が彼に迫り、

矢で攻撃を加えても、

24お前の弓矢はその上をいく。

お前の腕はムキムキで、

その力は、イスラエルの岩。羊飼いヤコブの

絶大なる神からくる力だ。

25お前の助けは紛まぎれもなく、お前の父が仕えた神からくるものだ!お前を祝福する全能の神エル・シャダイからのものだ!

神は、まるで大地に降り注ぐ雨のようにお前を祝福し、

大地から湧わき出る泉のようにお前を祝福する。

神は、お前の妻たちも祝福し、たくさんの子供を生むだろう!

家畜も増え、多くの子供が生まれるだろう!

26私は、お前の父として、こんなにも祝福があることを嬉しく思う!

その祝福とは、すべての山々からくる祝福よりも、

今までの先祖が持っていた丘からくる祝福よりも、大きな大きな祝福だ!

ヨセフは兄弟たちの上に立つリーダーとして選ばれた。

だから私はヨセフの頭の上に私の手を置くのだ!

私の祝福が彼の祝福になるようにと!」

27「ベニヤミンよ!お前は腹がすいた狼のようだ!

朝になれば、お前が仕留めたものを食べ、

夜になれば、その残り物を他の者たちに分け与える」

28これら12人の兄弟が、イスラエルの12部族となった。これらの言葉は彼ら息子たちにとって、父の最後の言葉となった。イサクは彼ら一人一人に合った最後の言葉を残したのだ。

ヤコブの死、そして埋葬まいそう

29ヤコブは自分の息子たちに伝えるべきことを伝えると、こう締めくくった。

「もう、最期が来た!死ぬ時が来たのだ!私を先祖たちのところに加えてくれ!ヘテ人のエフロンから買ったその土地の洞窟に彼らは眠っている。そこに私も埋めてほしいのじゃ! 30その洞窟はカナンの地域にある、マムレに近いマクペラに位置している。 31アブラハムも、彼の妻サラもその洞窟に埋葬まいそうされた。イサクもその妻リベカも同じ場所だ。私の妻レアも私がそこに埋めたのじゃ。 32アブラハムがヘテ人からお金を出して買ってくれた洞窟じゃ」

33息子たちとの話を終えると、ヤコブはベッドの上で横になり、最後の息を吸い込むと、そのまま祖先の元へと帰って行った。

イエスの弟子集め(マタイ4:18-22; マルコ1:16-20)

1イエスがガリラヤ湖のそばに立った時、群衆は彼に近づき、神の教えを聞くために押し合った。

2イエスは湖の岸で2隻のボートを見た。漁師たちは舟から降り、網を洗っていた。

3イエスはシモンの舟に乗り込んだ。そして舟を岸から少しこぎ出すようにとシモンに頼んだ。すると、イエスは小舟に腰を下ろし、沿岸にいる人々に教えた。

4イエスが話し終わると、シモンにこう言った。「シモン!もうちょい深い沖に出て網を投げてみな!魚が獲れるぞ!」

5シモンは答えた。「先生・・・俺たちは一晩中頑張ったんだが、何も獲れなかった・・・でも・・・あなたが網を投げるべきって言うならそうするよ」

6そらよっと・・・ピシャッ!彼らが網を投げ入れると、網は魚でいっぱいになって破れ始めた!

7彼らは別の舟に乗っている仲間に助けを求めた。仲間たちがやって来ると、両方の舟が魚でいっぱいになり、今にも舟が沈みそうなほどだった!

8-9漁師たちはみんな、獲った魚の量に驚いた。シモン・ペテロはこれを見て、イエスの前にひざまずいてこう言った。「王よ、俺に近よらないでくれ!俺は罪深い男なんだ!」

10ゼベダイの息子・ヤコブとヨハネも驚いた。(ヤコブとヨハネはシモンと一緒に働いていた)

イエスはシモンに言った。「怖がるな!これからのお前の仕事は、人を連れてくることだ。魚ではない!」

11男たちは舟を岸に運んだ。そして彼らは全てを置いて、イエスについて行った。

病人を癒いやすイエス(マタイ8:1-4; マルコ1:40-45)

12ある日イエスは、重い病気を患っている人のいる町にいた。この男は重い皮膚病ツァラアトにかかっていた。その男がイエスを見ると、おでこを地面につけてお願いした。「私の王よ!もし、あなたが望むのなら、あなたには私を癒いやす力があります」

13イエスが言った。「治してあげたいよ!さあ、治れ!」イエスが彼に触れると、すぐに病気が消えた!

14それからイエスが彼に言った。「いま起きたことは誰にも伝えるんじゃないよ。でも、祭司に診みてもらいに行きなさい。そして、モーセが命じた通り、神にお礼の捧げ物を捧げるんだ!これはあなたが癒いやされたことをみんなに示されるためだ」

15しかし、イエスの知らせはますます広まっていった。多くの人が教えを聞きに来ては、病気からも癒いやされた。

16イエスは祈るために、たびたび人々から離れ、別の場所へと出かけていった。

麻痺まひした男を癒いやす(マタイ9:1-8; マルコ2:1-12)

17イエスが家で教えていたある日のこと・・・数人のパリサイ派と掟おきての学者たちもその中にいた。そこに集まっていた人々は、ガリラヤ地域にある全ての町からの者をはじめ、ユダヤ地域にある全ての町、またエルサレムからも集まって来ていた。王である神はイエスに人を癒いやす力を与えていたのだ。

18家の外には、体が麻痺まひしている男がいて、何人かの男が彼を布団の上に乗せて運んで来たのだ。彼らはその男を家の中に運び入れ、イエスの前に置こうとした。

19しかし、家の中は人、人、人・・・。彼らはその男をイエスのもとまで連れて入る手段が見つからなかった。そこで彼らは屋根に上り、タイルをいくつか取り除いて穴を開け始めた。そして、群衆の中に麻痺まひした男を布団に乗せたまま吊り下ろし、イエスの前に置いたのだ。

20イエスはその時、彼らが持つ信仰の大きさを見抜き、その男に言った。「若者よ、お前の過ちは赦ゆるされた!」

21この一件から、掟おきての学者とパリサイ派はこう考えた。「こんなことを言うこの男は誰だ?神に対しての侮辱ぶじょくだ!神にしか過ちを赦ゆるすことはできん!」

22イエスは彼らが何を考えているのかを知っていた。そこで、こう言ったのだ。「なぜ、そのように考える?

23言うのは簡単だと思ったか?赦ゆるされたかどうかなど分かりっこないと。それならこの動けない男にわたしが今、立ってそして歩けと命じたらどうだ?

24もしそのとおりになれば、俺が人の子としてこの世の過ちを赦ゆるす権威があると認めるしかないな!」こうしてイエスは体の麻痺まひした男に言った。「立ち上がれ!布団をたたんだら、自分の足で帰るんだ!」

25その男はすぐにみんなの前で立ち上がると、布団をたたんで神を讃えながら帰って行った。

26ウォォォ・・・!誰もが完全に驚いて、神を讃え始めた!彼らは神の力に対して大きな尊敬の念を抱き、口々に言った。「うぉ~!今日はすごいものを見た!」

レビ(マタイ)がイエスについて行く(マタイ9:9-13; マルコ2:13-17)

27そして、イエスはそこから出て行くと、税金を徴収する場所に座っているレビという税金取りを見た。イエスは彼に言った。「俺について来い!」

28レビは立ち上がって、全てを置いてイエスと一緒に行った。

29それから、レビは自分の家でイエスのために盛大なディナーをひらいた。食卓には多くの税金取りと他に何人かがいた。

30しかし、パリサイ派と彼らに掟おきてを教えていた指導者たちが、イエスの弟子たちに文句を言い始めたのだ。「なんで君たちは、あの税金取りや悪人と飲み食いを共にするのだ?」

31イエスが彼らに答えた。「病気の人たちには医者が必要であり、健康な人たちにはいらない。

32わたしは全てを正しく行う人のためではなく、過ちを犯した人たちに彼らの生き方を変えるようにと、それを彼らに要求するために来たのだ!」

断食だんじきの質問に答えるイエス(マタイ9:14-17; マルコ2:18-22)

33ある人たちがイエスに言った。「ヨハネの弟子たちは、パリサイ派の弟子たちと同じように断食だんじきして祈るが、あなたのお弟子さんたちはいつも飲み食いばかりしている」

34イエスが彼らに答えた。「結婚式の場で花婿はなむこが招待した友人たちに断食だんじきしろとは言えないだろう。

35だが、式も終われば花婿はなむこは友人の元から離れるだろう。その時になれば、彼らも悲しくて断食だんじきもするものさ。

36例えば、古い上着にあいた穴をふさぐ為に新品の上着を切ってふさぐ人はいない。そんなことをしたら、新品の上着が台無しだ。そもそも新しい布と古い布の相性もよくない。

37また、新しいワインを古い革袋に入れる人なんていない。そんな事したら、発酵した時に発生する圧力に負けて袋が破裂してしまう。ワインがこぼれて革袋が台無しだ。

38新しいワインは新しい革袋に入れるのがお決まりだ。

39かといって、ビンテージワインで慣らした口は、新しいワインを口にしたいとは思わない。彼らは、『私には古いワインで十分だ』と言うだろう」

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