- The Cross Pendant
He is a cross pendant.He is engraved with a unique Number.
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Emmanuel
ヨセフの大きな夢
1ヤコブは、自分の父イサクが住んでいたカナンの地に定住していた。
2この物語ストーリーは、ヤコブの家族の中で起きた話である・・・
ヤコブの息子ヨセフは17歳になった。彼と彼の兄たちは、羊やヤギの世話をする仕事をしていた。ヨセフは父ヤコブの妻ビルハとジルパの息子たちの手伝いをしていた。ヨセフは兄たちが悪ふざけをしていると、しょっちゅうそのことを父に伝えるような性格だった。
3ヨセフはヤコブイスラエルが高齢だった時に授かった息子だったため、他の兄弟よりも可愛がられ、父からは特別なコートをプレゼントされているほど違う扱いを受けていた。
4しかし、父からえこひいきされているヨセフの姿を見ていた他の兄たちは、ヨセフのことをおもしろく思っていなかった。そのため父の見えないところで、彼らはヨセフを貶けなし、卑劣ひれつなことばを浴びせていた。
5そんなある日の夜・・・Zzz・・・Zzz・・・ ヨセフは夢を見た。
その夢の内容を兄たちに話したところ、彼らはますますヨセフを嫌った。
6ヨセフは自分が見た夢を兄たちにこのように説明した。
「みんな!聞いて!俺、こんな夢を見たんだ! 7俺たちみんなは畑で麦の束を束ねていたんだ。すると自分が束ねた束が立ち上がり、そして、兄さんたちの束も立ち上がると俺の束を中心に円になり、俺の束に向かってお辞儀じぎをし始めたんだ!」8それを聞いた兄たちはこう言った。
「へぇ~!ってことはあれかい?お前みたいなやつが王になり、俺たちを牛耳ぎゅうじるってことかい?ハっハっハっ。笑わせてくれるわ!」9ヨセフはまた他の夢も見た。 その夢もまた兄たちに伝えた。
「今度見た夢もすごかったんだ!聞いて!兄さん!太陽が見えて、月もあった。そして、7つの星も。次の瞬間それらすべてが自分にお辞儀じぎをしたんだ!」10ヨセフは続けて父にもこの夢の話をした。すると父ヤコブは叱りつけてこう言った。
「何だ、その夢は!お前のお母さんや兄弟、そして俺までもがお前にひれ伏すってことか?💢」11ヨセフの兄たちは、彼への怒りと同時に妬ねたみを抱いていた。しかし、父イサクは彼が言ったその夢が一体どういう意味なのか考えていた。
12ある日のこと・・・
ヨセフの兄たちはシェケムまで父の羊たちを連れて行き、そこの地域に広がる青々とした草を羊たちに食べさせていた。
13すると、イスラエルヤコブはヨセフに頼んでこう言った。
「ちょっくらシュケムまで行って来てくれ!」「わかりました」とヨセフは答えた。14またヨセフの父はこう言った。
「そこへ行って、お前の兄たちと羊の群れが無事にやっているか見てきてくれ!」そこで、ヨセフの父は彼をヘブロンからシェケムへと送り出した。
15シェケムに着くと、ある1人の男が、辺りを見渡して何かを探しているヨセフの姿を見てこう言った。
「何か探してるのかい?」 16「私の兄たちを探しています。羊の群れと一緒にここを通りませんでしたか?」とヨセフは尋ねた。 17すると男は答えてこう言った。「あぁー。それだったらドタンヘ行くと言ってすでにここから去っていったぞ」奴隷として売られていくヨセフ18ヨセフの兄たちが、遠くからこちらに歩いてくるヨセフの姿を見た。すると、この時とばかりにヨセフを殺そうと彼らは企たくらみ始めた。
19兄たちはお互いにこう言った。
「あの現実を知らない夢ばっかりを語るヨセフちゃんがここに来たぞ。ははは! 20あいつを殺して、遺体を古い井戸の中に投げ込んじゃおうぜ!そして、父にはこう言えばいい。野獣やじゅうがヨセフを殺したと・・・これでアイツも夢も全て終わりだ!はっはっはー」21ルベンはこの計画を聞くと、ちょっとそこまではと思いこう言った。
「殺すのはよそう。 22血を流すのはよくない。その代わりに、ほら!この荒野にある乾いた井戸にヤツを放り込めばいい。私たちから手を下す必要はないだろう!」ルベンはみんなが落ち着いた後、1人でもう一度その井戸に戻りヨセフを救出し、父の元へ返そうと考えていたのだ。
23何も知らないヨセフが兄たちのところに来ると、兄たちはヨセフの特別なコートをはぎ取り、
24彼を何も入っていない乾いた井戸に落とした。
25兄たちが昼食を取ろうと座っていると、ギルアデからエジプトに行く途中のイシュマエル人の商売人たちが通りかかった。彼らのラクダの背中には色々なスパイスや香り高い香油こうゆ、没薬もつやく【木の成分から作った香りの高い樹脂。遺体の防腐処理のためにも用いられていた】と呼ばれる香り高い粉、防腐剤などを運んでいた。
26ユダは兄弟たちに言った。
「ヨセフを殺し、それを隠したところで何の利益がある? 27それより彼を商売人に売ったらいい。俺らが直接傷つけることはない!絶対これのほうがいい。ヤツも一応俺らの兄弟だし、家族だ!」他の兄弟もその意見に賛同した。
28商売人たちが近づいてくると、兄たちはヨセフを井戸から引き上げ、銀20枚で商売人にヨセフを売りさばいた。そして、商売人たちはヨセフを乗せそのままエジプトへ向かって行った。
29その場にいなかったルベンはヨセフがまだ井戸にいると思い、井戸まで戻って来た。しかし、ヨセフはすでにそこにはいなかった。ルベンは自分の服を破り、怒りを表した。
30ルベンは他の兄弟たちのところに行きこう言った。
「アイツが井戸にいなかったぞ!ヤバイ!どうしよう?」31すると兄弟たちはヤギを殺すとヨセフのコートをその血に付けた。
32そして、血の付いたコートを持って父にこう言ったのだ。
「こんなものを見つけました。もしかしたらヨセフのコートかもしれません。確認してください!」33ヤコブがそのコートを見るとすぐにそれがヨセフのものであるとが分かった。
「そうだ!これはヨセフのコートに間違いない!おー、なんて無残な!野獣やじゅうに!野獣やじゅうにやられたのか。引きちぎられて・・・」34ヤコブは自分の服を破り、悲しみ嘆なげいた。彼は何日もの間、自分の息子を失った悲しみで喪もに服ふくしていた。
35ヤコブの息子や娘たちも、父を励まそうと父の元に来ようとするが、ヤコブは全てそれを拒んだ。
ヤコブは「ヨセフを失ったこの悲しみは死ぬまで続くだろう」と言い、泣き続けた。36ヨセフを買った商売人たちは、エジプトで再び彼を競売にかけ、売り払った。ヨセフを買ったのはエジプト王の役人であり、宮殿護衛隊の隊長であるポティファルだった。
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