ちょっと深読み『エステル記』(後編)

後編では、前編に続き、登場人物たちの生き方に注目しながら物語を解説し、最後に『エステル記』全体を通して見える神の働きと、最もお伝えしたいことを書きたいと思います。●前編はこちら。

聖書が由来のことばをご紹介 その2「笛吹けども踊らず」「砂上の楼閣」

聖書はクリスチャンにとって最も大切な書物ですが、クリスチャンでない人たちにとってはただの分厚い本、かもしれません。実際、聖書を手に取ってみたことすらないという人はとても多いでしょう。でも、わたしたちが日常生活の中で使っていることばや慣用句の中にも、実は聖書に由来しているものがあると知れば、ほんの少しだけ聖書を身近に感じることができるのではないでしょうか。 前回に続き、今回も聖書の中に出てくるエピソードやイエスの語られたお話に由来していることばを取り上げて、その由来となった聖書箇所についてご紹介したいと思います。●前回の記事はこちら

教会暦とは?聖書の記事を辿るキリスト教独自の暦を解説

教会暦(きょうかいれき)とはキリスト教会で用いられる暦(こよみ)のことです。日本にもっとも浸透している教会暦の一つはクリスマスでしょう。近年ではイースターも商業イベントとして広まりつつありますね。キリスト教は世界中に広まったため、各国の土着信仰の影響を受けているイベントも多々あります。中には、聖書的でないものも含まれていますし、すべての教会がこの教会暦を取り入れているわけではありませんが、今回は、キリスト教文化圏の社会風習や祝日などの紹介も交えつつ、教会暦について解説します。目次教会暦とは?プロテスタント教会の主な教会暦典礼色待降節(アドヴェント)アドヴェントの風習●アドヴェント・カレンダー●アドヴェント・クランツ●プレゼーぺ(プレセビオ、ネイティビティ)降誕節クリスマス降誕節の風習●クリス

【1からわかる】キリスト教とは?わかりやすく解説!

こんにちは、ノイです。 今回のテーマは「キリスト教」です。こんにち、国や地域を越えて、約23億の人がキリスト教を信じていると言われています。これは世界人口の3分の1にあたります。 キリスト教はどうしてこれほど多くの人々に受け入れられ、個人から社会、国家規模に至るまで影響を与え続けてきたのでしょうか?ひと口にキリスト教と言っても、法律、社会制度、歴史、世界情勢、文化、芸術、学問など、関わりのある分野は実に多岐にわたりますが、ここでは、個々の人々の心を掴んだキリスト教のコアとなる部分に焦点を当て、その答えを探っていきたいと思います。目次キリスト教を知るには「聖書」から!キリスト教の神様ってどんな神様?三位一体の神創造主なる神被造物(ひぞうぶつ)に見える神の品性「神は愛なり」人はどこから来て、どこ

聖書の「詩篇」ってどんな書?作者はダビデ?ざっくり解説

音楽や文学、映画など、あらゆる芸術にインスピレーションを与えてきた「詩篇」。 詩篇は、喜びや神への感謝、深い悲観、不条理に対する抗議など、さまざまな人間の感情と信仰を表現した詩をひとつに編纂した詩集です。「詩集」が宗教の経典に含まれているというのは、少し不思議な感じがしませんか? 「詩篇」は、聖書の時代から遠く隔たった現代の私たちにも共感を呼び起こす、不思議な力を持っています。今回はこの味わい深い書についてご紹介します。目次世界で愛される「詩篇23篇」詩篇とは?いつ書かれたの?詩篇の作者は誰?ダビデが書いたの?有名なポピュラーソング『Hallelujah』は旧約聖書が元ネタ?詩篇にはどんな種類がある?「賛歌」「嘆きの歌」「感謝の歌」など賛歌嘆きの歌感謝の歌現代では詩篇はどのように読まれる?ま

アトリビュートとは?宗教画を読み解くポイントを解説

「アトリビュート」とは、美術において特定の人物を表す小道具を指します。特に聖書を題材とした宗教画では、暗黙の了解としてアトリビュートが用いられることが多いです。聖書の登場人物や聖人のアトリビュートを知っておくと誰が描かれているか特定しやすくなり、鑑賞体験がより深まりますよ。本稿では、聖書の場面が描かれた傑作をいくつか参照しつつ、有名なアトリビュートについて解説します。目次アトリビュートとは?聖書の有名なアトリビュート聖母マリア洗礼者ヨハネペテロマグダラのマリアダビデアトリビュートを探してみよう  アトリビュートとは?「アトリビュート(持物、じもつ)」とは、描かれた人物が誰であるか特定するお約束のようなものです。 たとえば、聖母マリアは、赤い服の上に青いマントを羽織っており、百合の花がともに描

聖書に出てくる植物 「なつめやし」

こんにちは、ハトコです。 聖書の中心的な舞台であるイスラエルを代表する作物は次の7つで「小麦、大麦、ぶどう、いちじく、ザクロ、オリーブ、なつめやし」です。今回はなつめやしを取り上げます。 聖書箇所は申命記8:7-8節です。 それはあなたの神、主があなたを良い地に導き入れられるからである。そこは谷にも山にもわき出る水の流れ、泉、および淵のある地、 小麦、大麦、ぶどう、いちじく及びざくろのある地、油のオリブの木、および蜜のある地、… 申命記8:7-8節ここに「なつめやし」の固有名詞はでてきませんが、最後の「蜜」とあるのがなつめやしです。目次なつめやしとは蜜としてのなつめやしの実、デーツイスラエルでのナツメヤシが象徴するもの正しい者の象徴多産、祝福の象徴神の臨在の象徴なぜ人々はなつめやしの葉でイエ

クリスチャン人物伝–津田梅子

 2024年発行の新五千円札の顔にも選ばれた津田梅子(つだ・うめこ)は、日本の女子教育に人生をかけ、日本の近代化の礎を築いた人物の一人として知られています。 その父である津田仙(つだ・せん)もまた、未来を見つめ、国の近代化と市民のために力を尽くした先駆者でした。 そんな津田梅子と津田仙は、当時日本では珍しかったキリスト教徒でした。この記事では特に、津田梅子の人生を簡単にご紹介しつつ、梅子がどのようなクリスチャンであったのか、その人生に信仰がどのような影響を及ぼしたのかなどを、梅子の言葉なども交えつつ考察してみたいと思います。目次津田梅子ってどんな人?津田梅子の数奇な人生―日本初の女子留学生日本での活動津田梅子とキリスト教津田梅子とキリスト教の出会い津田梅子の信仰近代的な価値観とキリスト教信仰

12小預言書をわかりやすく解説! 小預言書が書かれた本当の目的とは?(後編)

こんにちは、ひよこです! 前回は小預言書の前半部分について詳しく見ていきましたが、今回はその後半部分になります! 後編のこの記事では、「ナホム書」・「ハバクク書」・「ゼパニヤ書」・「ハガイ書」・「ゼカリヤ書」・「マラキ書」という、6つの小預言書についてご紹介します。前編で記した小預言書の概要と、小預言書が書かれた目的についても再度載せているので、さっそくナホム書から読みたい!という方は 「▶書簡ごとの要約」からお読みください。目次小預言書とは小預言書の概要小預言書が書かれた目的書巻ごとの要約1.ナホム書ナホム書が書かれた背景、ポイントなどナホム書の要約2.ハバクク書ハバクク書が書かれた背景、ポイントなどハバクク書の要約3.ゼパニヤ書ゼパニヤ書が書かれた背景、ポイントなどゼパニヤ

逆境には意味が? 旧約聖書・ヨセフの物語から生き方の秘訣を読み解く

こんにちは。Taroです。 この時代、色々なことが起きて浮き沈みが激しく、苦労が絶えないですよね。 そんな中で、平常心を保つのに優れた知恵の言葉があります。「人間万事塞翁が馬(じんかん/にんげんばんじさいおうがうま)」というお話ですが皆さんはご存知ですか。 これは紀元前中国の淮南子(えなんじ/わいなんし)という書物に記された逸話で、日本でも座右の銘にされている方も多いと聞きます。どんなお話でしょうか。昔、中国の北部の要塞に老人が住んでいました。 老人の馬が逃げてしまったとき、この老人は「これは福となるかもしれないよ」と言いました。 しばらくして、逃げた馬が多くの駿馬を連れて戻ってきたのでした。 周囲の人は喜んで祝福したのですが、今度はこの老人は「これは禍(わざわい)をもたらすかもしれない」と

洗礼とは何か? キリスト教の洗礼について分かりやすく解説

Taroです。今日はキリスト教の洗礼についてお話ししましょう。洗礼(せんれい)、バプテスマとも言います。「◯◯の洗礼を受けた」ということばはよく耳にしますね。新人がその世界を知る「痛い」経験をした場面などで使われています。ややネガティブな使われ方が気になりますが、おそらくその世界で生きていく上での通過儀礼的なニュアンスが込められているのでしょう。そのような「洗礼を受けた」人は世の中にゴマンといることになるでしょうね。 では、本当の洗礼とは一体どのようなものなのか。ここでは本家本元であるキリスト教会の洗礼についてご紹介したいと思います。やはり受けるならこちらの洗礼を受けることをお勧めします。目次洗礼を受けるとは洗礼を受けないとクリスチャンにはなれない?洗礼とは 「一体化」の象徴洗礼とは 「結婚

「聖餐式」「使徒信条」「主の祈り」―教会の礼拝で使われる言葉をわかりやすく解説

こんにちはハトコです。 前回は「礼拝では何をする?」という概要編をお話しました。 ●「礼拝では何をするの?」概要篇はこちら

聖書の中の「パン」のお話

こんにちは、ノイです。 今回のテーマは聖書の中に登場する「パン」です。    紀元前4千年頃、小麦栽培発祥の地メソポタミアで誕生し世界中に広がっていったパンは、古代イスラエルにおいても、日々の主食のみならず、オリーブ油や乳香と共に神への捧げ物として用いられ、例祭でも欠かせない存在でした。 パン、と言うと「人はパンのみにて生くるものにあらず」という有名な聖書の言葉を思い出される方もいるかもしれませんね。 また、聖書をよく知っている方は、イエスが話した次の言葉を思い浮かべるかもしれません。 わたしは命のパンである。 (ヨハネによる福音書6章 48節)この言葉のように、聖書の中でパンが登場する出来事や教えは、パンが物質的な食べ物としての意味だけではなく、もっと深い意義を持っていることがあります。

聖書が語る「赦し」とは。何度までなら赦すべき?イエスのたとえ話から深掘り

教会に行き始めた若かりし頃、ある時牧師が何気なく「信仰の生活で一番難しいことは、仕えることと赦すことなんだよな~」と語られました。そのときは、「はあ~。そういうものか~」と漠然と思っただけでしたが、何故か耳の奥に残っていて、時を経るにつれてその言葉の重みを知ることが増えてきたような気がしています。どちらも他者との関係の難しさを示していますね。皆さんはいかがですか。 特に「赦し」については自分だけではなく、多くの方々が様々な思いをもたれ、色々な場面を経験なさっているのではないでしょうか。 国や民族レベルでも争いが絶えない(赦し合えない)ことを見る時、これは個人の問題だけではなく、人類の永遠のテーマのように感じてしまいます。今日は、そんな「赦すこと」について聖書は何を伝え、私たちはどうしたらよい

ユダヤ教3大祭りのひとつ「仮庵の祭り」とは?

Pontaです。前回、前々回の記事に引き続き、ユダヤのお祭りについて紹介していきたいと思います。これまでに「過越しの祭り」と「7週の祭り」をご紹介してきましたが、今回は「仮庵の祭り」について見ていきましょう。目次旧約聖書と7つの祭り春の4つの祭り❶ 過越の祭り(ペサハ)❷ 種なしパンの祭り❸ 初穂の祭り❹ 7週の祭り(五旬祭・シャブオット/ペンテコステ)秋の3つの祭り❺ ラッパの祭り(ローシュ・ハシャナ)❻ 贖罪の日(ヨム・キプール)❼ 仮庵の祭り(スコット)仮庵の祭りとは秋の祭り仮庵の意味仮庵の祭りには何をする?仮庵の祭りの7日間現在の仮庵の祭り具体的な仮庵の祭りはいつ?仮庵の祭りとイエス  

聖書から読み解くクリスマスとは?起源や歴史について解説。【教会のクリスマス①】

Taroです。 今日はクリスマスのことをお話します。 今年も間違いなく12月にはやってきますね。誰もが知っているクリスマスですが、当たり前のようになっていることでも「実は本当にはよく知らない」ということが沢山ありますよね。 今日はクリスマスにまつわるそんないくつかのことを、聖書からあれこれ見ていきたいと思います。目次そもそもクリスマスとは? 何がめでたい? 何を祝っているの?クリスマスの語源は?イエス・キリストの誕生は何のため?「最後の晩餐」にも由来がクリスマスを祝う理由クリスマスの出来事イエス・キリストの誕生は預言されていた?場所の預言処女降誕の預言イエス・キリストは馬小屋で生まれた?馬小屋ではなく家畜小屋?なぜ飼い葉桶に寝かされた?飼い葉桶に寝かされたもう一つの意味東方の三博士の礼拝東方

キリスト教の建築!ゴシックとルネサンスの特徴や違い、影響とは?

教会とは、本来キリストを信じる者たちの集まりのことですが、キリスト教の礼拝や儀式を行うための建築物を指す場合が一般的です。キリスト教は、西洋の歴史の中で、文化、芸術とともに教会建築にも大きな影響を与えてきました。教会建築の形式や様式は、時代や地域、教派によって様々です。この記事ではキリスト教が建築に与えた影響と、キリスト教建築におけるゴシックとルネサンスの特徴と違いをお伝えします。目次キリスト教が建築に与えた影響ゴシックとルネサンスの特徴と違い教会建築におけるゴシック様式とは教会建築におけるルネサンス様式とはまとめ キリスト教が建築に与えた影響 シャルトル大聖堂(フランス)のステンドグラスHarmonia Amanda, CC BY-SA 3.0, ウィキメディア・コモンズ経由で中世から近世

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』M.ウェーバー 難解な本を誰にでもわかりやすく解説!

こんにちはTaroです。 皆さんは、「時は金なり」という言葉をご存知ですか。そうベンジャミン・フランクリンの有名な言葉ですよね。「時間を無駄にしてはいけないよ」「時間を無駄にすると損することになるよ」と、自分も子どもの頃から幾度となく聞かされてきたような気がします。 現代の日本人にさえ染み付いているこの考え方は、資本主義的な考え方の素地にもなっていると言われていますが、その資本主義的な考え方に影響を与えたのは「プロテスタント信仰」ではないかと考えた人物がいます。それはマックス・ウェーバー(ヴェーバー)というドイツ人です。今日はこのマックス・ウェーバーが著した『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』という論文をご紹介しようと思います。とても難しい本なのですが、論点が大変ユニークですし、ま

誰でもわかる!西洋絵画からキリスト教をわかりやすく解説【旧約聖書編】

こんにちは、りんごです。 ミケランジェロやラファエロといった有名な芸術家は多くの宗教画を残しています。その名画の多くが、旧約聖書や新約聖書の物語をモチーフに描写されているのは有名な話ですね。西洋絵画を楽しむには、聖書の物語はぜひ知っておきたいところです。しかし、聖書は分厚くて読むのはちょっとハードルが高いという方は多いのではないでしょうか。今回は、数ある西洋絵画の中から旧約聖書の絵画を抜粋し、西洋絵画から聖書の教えの概要を知って頂きたく、「目で見る聖書」としてご紹介していきたいと思います。 一度は見聞きしたことがある名画ですので、最後には「聖書って面白い!」と楽しんでいただけたら幸いです。目次「旧約聖書」と「新約聖書」の違いキリスト教と西洋絵画との関係「旧約聖書」をモチーフにした絵画「アダム

クリスチャンの偉人紹介 【第1回】アントニ・ガウディ

こんにちは、ノイです。 今回から、クリスチャンの偉人について紹介していきたいと思います。 第1回目にご紹介する偉人は、19~20世紀の巨匠アントニ・ガウディです。 未完の大聖堂サグラダ・ファミリアを筆頭に、今でもバルセロナにはガウディの残した鮮やかな色彩の建築物が溢れていますね。 晩年には「サグラダ・ファミリアの工事はゆっくり進むんだ。神というクライアントは、決してお急ぎにならないからね」と話し、全身全霊で神のための建設に取り組んだガウディ。 彼の生涯はいったいどのようなものだったのでしょうか。目次「神の建築家」ガウディを生んだ町若きガウディの生きた時代ガウディを迎えるバルセロナ建築家までの歩みガウディの生い立ちバルセロナへ続く家族との別れ一筋縄ではいかない学生生活友達に恵まれたガウディ建築

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Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......

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