音楽や文学、映画など、あらゆる芸術にインスピレーションを与えてきた「詩篇」。
詩篇は、喜びや神への感謝、深い悲観、不条理に対する抗議など、さまざまな人間の感情と信仰を表現した詩をひとつに編纂した詩集です。「詩集」が宗教の経典に含まれているというのは、少し不思議な感じがしませんか?
「詩篇」は、聖書の時代から遠く隔たった現代の私たちにも共感を呼び起こす、不思議な力を持っています。今回はこの味わい深い書についてご紹介します。
目次
世界で愛される「詩篇23篇」詩篇とは?いつ書かれたの?詩篇の作者は誰?ダビデが書いたの?有名なポピュラーソング『Hallelujah』は旧約聖書が元ネタ?詩篇にはどんな種類がある?「賛歌」「嘆きの歌」「感謝の歌」など賛歌嘆きの歌感謝の歌現代では詩篇はどのように読まれる?まとめ詩篇の概要を説明する前に、多くのキリスト教徒に愛される詩篇23篇をご紹介します。
主はわたしの牧者であって、
わたしには乏しいことがない。
主はわたしを緑の牧場に伏させ、
いこいのみぎわに伴われる。
主はわたしの魂をいきかえらせ、
み名のためにわたしを正しい道に導かれる。
たといわたしは死の陰の谷を歩むとも、
わざわいを恐れません。あなたがわたしと共におられるからです。
あなたのむちと、あなたのつえはわたしを慰めます。
あなたはわたしの敵の前で、わたしの前に宴を設け、
わたしのこうべに油をそそがれる。わたしの杯はあふれます。
わたしの生きているかぎりは
必ず恵みといつくしみとが伴うでしょう。わたしはとこしえに主の宮に住むでしょう。
詩篇23篇
詩篇は神への賛美を表す「賛歌」です。一方で、敵対者への復讐を願う詩や、祈りに応えてくれない神に抗議するような詩もあり、はじめて読む方はその激しさに戸惑いを覚えるかもしれません。
しかし長く生きていれば、とても神を讃えるような気持ちになれない瞬間が来るのも事実でしょう。詩篇には、そのようなネガティブな感情に寄り添ってくれる詩も数多く収められているのです。
宗教改革者マルティン・ルターは詩篇を「小聖書」と呼びました。聖書全体に含まれる信仰が、情感をともなって美しく簡潔にまとめられているためです。
さまざまな詩篇の具体例については後ほど見ていきましょう。
詩篇(psalms)は「(弦楽器を指で)弾く」という意味を持つ動詞からきています。この名称は、古代イスラエルの礼拝において、これらの詩が楽器の伴奏を伴って詠唱されていたことを示唆しています。
実際に詩篇の見出し部分を見ると「指揮者によって。伴奏付き。賛歌。ダビデの詩」など、演奏指示が付されているものがあります。ただし、演奏法は2500年の時を経て失われてしまったため、実際にどのような音楽だったのか後世の私たちには知る由がありません。
旧約聖書を構成する「律法(モーセ五書)」「歴史書」「詩歌書(文学書)」「預言書」のうち、詩篇は「詩歌書」にあたります。全部で150篇の詩が収められており、そのうちの多くは、古代イスラエルの王・ダビデの時代(在位:紀元前1000年~961年頃)から、紀元前100年くらいにわたって書かれたと言われています。(※諸説あり)後に「詩篇」というひとつの詩集に編纂されました。
詩篇は1~41、42~72、73~89、90~106、107~150の5巻に区分されていますが、旧約聖書の律法(モーセ五書、ヘブライ語で「トーラー」)が5冊からなることに対応した構成だと考えられています。
詩篇150篇のうち、73篇(3~41、51~71篇)がダビデの名を冠しています。
ダビデは古代イスラエルを治めた王で、イスラエルの人々は彼を神と共に歩んだ王として記憶していました。旧約聖書の『サムエル記』『列王記』でダビデの活躍を読むことができます。
●こちらの記事もどうぞ(前述の詩篇23篇も紹介されています)
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
Who We AreWhat We EelieveWhat We Do
2025 by iamachristian.org,Inc All rights reserved.