時代を見る目 207 震災からのチャレンジ [3] 神の国を照らす光

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

吉田 隆
日本キリスト改革派 仙台教会牧師
仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク代表

震災から間もない新聞の三面記事に“もう海はいらない”という見出しがあった。海辺で生まれ、海に育てられ、海とともに生きてきた人々が「もう、みんな海なんかいらないと言っている」というのだ。そのせつないことばに胸が締めつけられた。
聖書の「終末(エスカトン)」ということばを「究極」という意味で理解するならば、被災地にいる私たちはこの年、終末の世界の姿を垣間見た。震災のただ中で、人間のそしてあるべき世界の「究極」的な姿が(たといその片鱗であったとしても)現れたと感じたのである。
ヨハネの黙示録(21:1)が描く新天新地に、海はない。文字どおり海がなくなるのかはわからないが、人を脅かすもののない希望に満ちた世界だ。神自らがともにいて涙をぬぐってくださる。
終末の神の国の美しさは、都に散りばめられた宝石の豪華絢爛さではなく、その輝きにある。暗黒の中での宝石など、ただの石ころにすぎない。大切なのは都を照らす光であり、それはすなわち神の栄光である。この主の栄光に町は輝き、この光の中を神の民は歩む。
彼らは、およそ自分たちに与えられた良きものを携え捧げるためにやって来る(21:24、26)。それは、自らの生活、また人生そのものと言ってもよい。神の国とは多くの人々が自らを差し出す喜びによって輝きを増す世界なのだ。
被災者という立場に置かれてみて、人の善意のありがたさ、素晴らしさを今さらながら実感した。震災前まで百年に一度の不景気と言われていた日本各地の人々が、決して楽ではないはずの生活の中からたくさんのものを買い込んで送ってくださった。
同じく経済不況に見舞われていた韓国からも、日本よりも桁外れに貧しいアジア諸国からさえも、何とか助けたいと多くの物資や義援金が届いた。自分の時間もお金も惜しみなく捧げて働いてくださったボランティアの方々、自らの立場や考えに固執せず力を合わせて働いた超教派的支援活動など、枚挙にいとまがない。
海はいまだ人を脅かす――。被災地には、いまだ悲しみと不安と汚染された大地が横たわっている。それにもかかわらず、神の国の光は被災地のそこここに輝き出ている。
“あの日”を負いつつ“今”を生きている方々によって、来年の本欄は書き連ねられていく。そのようなお一人おひとりの歩みに、御国の光を見たい。

◆来年から、東日本大震災をテーマとしたリレー連載を掲載する予定です。

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