こんにちは、ノイです。
今回のテーマは聖書の中に登場する「パン」です。
紀元前4千年頃、小麦栽培発祥の地メソポタミアで誕生し世界中に広がっていったパンは、古代イスラエルにおいても、日々の主食のみならず、オリーブ油や乳香と共に神への捧げ物として用いられ、例祭でも欠かせない存在でした。
パン、と言うと「人はパンのみにて生くるものにあらず」という有名な聖書の言葉を思い出される方もいるかもしれませんね。
また、聖書をよく知っている方は、イエスが話した次の言葉を思い浮かべるかもしれません。
わたしは命のパンである。
(ヨハネによる福音書6章 48節)
この言葉のように、聖書の中でパンが登場する出来事や教えは、パンが物質的な食べ物としての意味だけではなく、もっと深い意義を持っていることがあります。
ここではその中からいくつか取り上げて、パンを通して私たちに語られていることをご説明したいと思います。
目次
旧約聖書におけるパンを見てみようおもてなしのパン天から降ってきたパン「マナ」とは?マナ(Manna)「誰にもちょうどよく」配られたマナ「日ごとに」与えられたマナ森永ビスケット『マンナ』の由来種なしパン「マッツァ」とは?「過越の祭り」と「種なしパンの祭り」のパン奴隷解放を記念して食べるパン罪のないイエス・キリストを象徴したパン「最後の晩餐」で食べられたパン聖餐式のパンキリスト生誕の地ベツレヘム「パンの家」まとめ古代イスラエル人の食事は1日2回(昼と夕)で、家族全員が集まって食卓を囲み、塩で味付けした野菜、豆類、羊肉やヤギ肉、果物等と一緒にパンを食べていました。
パン種(※1)を入れて発酵させたふっくらタイプと、パン種の入っていない平たく硬いタイプのパンがあり、原料の主流は大麦で、小麦は少し贅沢品として扱われ、貧しい人々はスペルト小麦(※2)や粟(あわ)を用いていました。
※1 当時は、発酵したパン生地の一部を種として残し(これを「パン種」と言います)、そこから少量取って新しい粉に混ぜて全体を発酵させ、膨らんだパンを作っていました。
※2 堅く厚いもみがらを特徴とした品種改良がなされていない古代小麦の一種です。
聖書で最初に「パン」という単語が登場するのは、『創世記』でイスラエル民族の祖アブラハムが周辺国の王との戦いに勝利した際に、パンとぶどう酒を持って来たサレム(後のエルサレム)の王メルキゼデクから祝福を受ける場面です。
その場面以降も、数えきれないほど多くの場面にパンが登場します。
実際に、旧約聖書に書かれているパンの登場場面を一つご紹介しましょう。
『創世記』には、自分の天幕にやって来た3人の旅人をアブラハムが食事でもてなして給仕する場面があり、凝乳、牛乳、出来立ての子牛の料理と一緒にアブラハムの妻サラが作ったパンも食卓に並びました。この3人は実は神と御使いでした。
「わが主よ、もしわたしがあなたの前に恵みを得ているなら、どうぞしもべを通り過ごさないでください。…(略)…わたしは一口のパンを取ってきます。元気をつけて、それからお出かけください。せっかくしもべの所においでになったのですから」。…(略)…そこでアブラハムは急いで天幕に入り、サラの所に行って言った、「急いで細かい麦粉三セヤをとり、こねてパンを造りなさい」。
(創世記18章3~6節)
アブラハムが一生懸命に客人をもてなそうとしているのが伝わってきますね。
新共同訳聖書では「パン」ではなく「パン菓子」、「細かい麦粉」は「上等の小麦粉」と訳されています。「3セヤ」は20L以上の量です。
聖書は色々な箇所で旅人をもてなすように教えています。
今もヨルダンの人々はもてなし上手と言われていますが、信仰の父アブラハムも上等の小麦粉を使ったパンで旅人をもてなしたのですね。
『創世記』の次の書『出エジプト記』では、神が天から降らせて直接人にお与えになった食べ物が登場します。それが「マナ」(Manna)です。
そのとき主はモーセに言われた、「見よ、わたしはあなたがたのために、天からパンを降らせよう。民は出て日々の分を日ごとに集めなければならない。」
(出エジプト記16章4節)
●「出エジプト」についてはこちらをご覧ください。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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