ブック・レビュー 『死をおそれないで生きる』がんになったホスピス医の人生論ノート

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


柏木哲夫
金城学院学院長・大学長、淀川キリスト教病院名誉ホスピス長

死を覚悟したエピソードさえ「淡々と」語られている

 本書の三つのキーワードは外科医、ホスピス医、クリスチャンであろう。長年外科医として活躍してきた著者が、ホスピス医へと転職した背景に信仰があったと私は思う。

 医師は自分が持っている技術を提供したい。外科医であれば、なんとか手術できないであろうかと思う。自分の技術が使えるうちは、医師は充実感を持つことができる。しかし、たとえば進行がんや末期がんの患者の場合、もう手術という技術は用いられない。その結果、患者から遠ざかることになる。著者は患者から遠ざからず、なんとか最期まで患者をトータルに診たいと願った。ターミナルケアに関心を持つようになった著者は父親の死をきっかけにして、ホスピス医になる決断をした。相談を受けた時、著者の信仰がホスピス医としての仕事を支えるであろうと思った。

 人生には様々な「まさか」が存在する。著者が腎臓がんであることを聞いたとき、まさかと思った。しかも新しいホスピスを計画中のことである。きっと意気消沈していることと想像したが、会って話を聴いてみると、冷静で淡々としている。ここにも、私は著者の強い信仰を見た。

 本書は細井順先生のこころの軌跡である。外科医からホスピス医への転換、がん体験、ホスピス開設の苦労と喜び、ホスピスケアの様々なエピソードが淡々と語られている。この「淡々と」いうのが重要だと私は思っている。とくに腎臓がんであることがわかり、手術の必要があることがわかったとき、細井先生は死を覚悟する。その覚悟の仕方が「淡々と」しているのである。これはその箇所を実際に読んでみればよくわかることであるし、直接話を聞いたときもそうであった。

 細井先生は本書で、ご自分の信仰について、多くを語っておられない。しかし、本書を初めから終わりまで貫いているのは細井先生の信仰であると私は感じる。医療や看護に関わっている人はもちろん、生と死に関心を持っておられる人に一読をお勧めしたい。

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Emmanuel

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