向日かおり むかひ・かおり
ピュアな歌声を持つゴスペルシンガー。代々のクリスチャンホームに育つ。大阪教育大学声楽科卒業、同校専攻科修了。クラシック仕込みの幅広い音域を持ち、クラシックからポップス、ゴスペルまで、幅の広いレパートリーを持つ。
「私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。」
イエスさまが教えてくださった「主の祈り」の後半。今回は、この「日ごとの糧」への祈りに目を留めていきたいと思います。
日ごとの糧。英語ではDaily Bread(毎日のパン)。日本で言えば、ほかほかのご飯とお味噌汁かもしれませんね。主が「求めなさい」と言ってくださっているこの糧とは、それ以上。人間が生きる上で必要なものの象徴だと思います。
私は若い頃、心の病気にかかってしまった時期がありました。パンやお菓子を食べ続ける。でも、どんなに食べても埋まらない。苦しくて吐き、また食べてしまう。まるで大きなブラックホールのような穴が、自分の中に空いたようでした。
でも一方、やはりその頃に、こんな体験もしました。
夜の帰り道、とっても小さな子猫を見つけました。目ヤニで目がほとんど開かず、やせこけてぼろぼろの子猫は、道端でうずくまっていました。私はすぐ温めたミルクを持って来ました。子猫は弱々しく立ち上がったのですが、目指したのはミルクではなく、私の手のほうだったのです。私の心に応えるように体を預け、甘えて鳴くのです。私の心は張り裂けそうになりました。そして、この子猫を心から愛おしく思いました。
残念ながらこの子猫を連れて帰ることはできず、会えたのはこの夜一度きりでした。でも、この子猫のことを一生忘れることはないでしょう。
私たちが神様を求める心も、この子猫のようではないでしょうか。食べ物を得ることは切実です。でも、それ以上に、私たちの魂を本当に生かし、立たせるものは、主の温かい御手なのだと思います。人間にできることは限りがあっても、主は永遠の御腕で私たちを抱き、「御国」という大きなホームに招き入れてくださるのです。
また、イエス様ご自身が、天から降られたパンだと聖書は教えています。深い穴が空いたようで、何を食べても埋まらなかった私は、この方に真に出会えた時、魂の中の闇そのものが吹っ飛んだ経験をしました。それまでは聖書のみことばを聞いても虚しいばかりだったのに、それらが腹の中に落ちてきたのです。
みことばは糧。文字どおり私たちの腹を満たすもの。そして日々の食事が私たちの体を作るように、私たちの霊と存在そのものを、新しく形作ってくれるのです。
この頃とみに思うのです。この祈り、「私」のためだけでなく、「私たちの」と祈れるところに、大きな恵みがあるのだと。「私」の益、「私」の生き方、「私」の人生。以前の私を縛っていたのは、この「私」を中心にする人生の捉え方だったように思います。
でも、天に目を上げ、「私たち」と目線を変える。「私たち」の益、「私たち」神の家族の必要を見、共に立つことを覚え、共に祈る時、私たちの心は変えられます。大きく広やかな神の国のあり方に導き入れてもらえるのです。
私たちが教会において、霊的な糧を求める時も、やはりこの、共にあるところに豊かな恵みがあると思います。
コロナ禍の時、実際に人が集まることが減り、礼拝さえインターネットを介していた時期がありました。自分の家で礼拝を守れることにも恵みはあります。が、そうなるともう、集まることに意味を見いだせないという声すら聞こえてきました。
しかし、主が教えてくださるのは、「私たち」で祈り、礼拝することです。祈りの声をあげる。賛美の声をあげる。会場に満ちる兄弟姉妹の声と、自分の声が、主に向かってひとつとされる。それはどれほど麗しいことでしょう。
「なんと幸いなことでしょう。
あなたの家に住む人たちは。
彼らはいつも あなたをほめたたえています。」
(詩篇84・4)
主と共に住む「私たち」の場所には、いつも賛美が満ちるのです。
天のお父様は、「私たち」家族がひとつの心、ひとつの霊で、共に生き、礼拝をささげることを、心から願っておられます。私たちが愛し合うことこそ、主のみこころです。そのみこころに生きるところに神の国はあるのです。
それはなんと幸いなことでしょう。天のお父様は、私たちの必要を、本当にご存じのお方です。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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