伊藤明生
東京基督教大学教授
紀元前31年、ユリウス・カエサル(またはシーザー)の甥で養子でもあるオクタヴィアヌスが、アクティウム沖海戦に勝利した。敗北した敵は、アントニウスとエジプトのプトレマイオス王朝最後の女王クレオパトラであった。「もう少し鼻が低かったならば、世界の歴史が変わっていた」という「絶世の美女」、誉れ高き人物である。以前はユリウス・カエサルの、この時点ではアントニウスの愛人であった。アレクサンドロス大王の後継者たちの王国として最後まで生き延びたエジプトのプトレマイオス王朝は、こうして滅んだ。
この勝利の結果、しばらく続いた内戦状態が治まり、オクタヴィアヌスは地中海世界を統治するようになった。形式上は共和制を貫き、元老院に主権を譲渡して、自らは「第一の市民」となった。そこで、正式には「元首政治」と称されるが、このとき実質的に帝政が始まり、オクタヴィアヌスは大版図を掌中にした専制君主となった。ヘロデ大王支配のユダヤも属国としてローマの間接統治下に組み込まれて、後にローマ総督が支配する直轄統治となった。
この初代「ローマ皇帝」こそがルカの福音書2章1節の「アウグスト」である。アウグストまたはセバストスとは「尊厳な者」を意味する愛称であった。正式な名前は「ガイウス・ユリウス・カエサルの子・オクタヴィアヌス」である。紀元前27年以降の称号は「皇帝カエサル、神の子」であった。ここでいう「神の子」の「神」とは、死後に神格化された義父カエサルのことである。
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Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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