イザヤ44章・なぜ偶像は人の祈りを聞くことができないのですか

　イザヤ44章には、偶像がなぜ私たちの祈りを聞くことができないのかが説明されています。また、なぜ偶像ではなくエホバ神を崇拝するべきかが記されています。その章には、木を切って半分をたきぎにして、半分を偶像に彫刻する木彫り師が描写されています。

　「杉を切り倒すことを業とする者が」います。彼は木を切り倒して「その一部をとって身を暖めようと」します。「彼は火を起こし」、「パンを焼き」ます。(イザヤ44:14,15)「彼はその半分を火の中で実際に燃やし」ます。「その半分で自分の食べる肉をよく焼いて満ち足り」ます。(イザヤ44:16)

WenceslasHollar's engraving of the woodcutter, included in John Ogilby'scollection of Aesop's Fables, 1664 (woodcutter)木を切る木こりがいます

Good dry wood by storebukkebruse (driedwood1)切った木の半分をたきぎにします

たきぎを燃やしてたき火をします

ItalianSausage Backyard Barbecue May 01, 20101 by stevendepolo(bbq)たきぎで肉を焼いて食べます

　　その木こりは「自分の身を暖めて」言います。「ははあ、暖まった。」と。(イザヤ44:16)彼は自分が切った木の一部をたきぎにして燃やしてしまいました。その木は自分が燃やされて、木こりの体を暖めたりパンや肉を焼くためのたきぎになるのを妨げることができませんでした。当然、木は単なる無生物に過ぎません。

P1000870by artefatica (openfire1)たきぎは自分を燃やされるのを防ぐことができません

　そして、その木こりは「その残りを実際に神に作り、自分のための彫刻像と」します。(イザヤ44:17)「自分が身をかがめるための神を作り」ます。(イザヤ44:15)

　　彼は、「朱墨でそれを描き、木を削る道具でそれを作り上げ、・・・徐々にそれを人にかたどった物に似せ、人間の美しさのように造り、家の中に座らせ」ます。(イザヤ44:13)「彼はそれに平伏し、身をかがめ、それに向かって祈って」言います。「わたしを救い出してください。あなたはわたしの神だからです。」と。(イザヤ44:17)

MstyslavChernov(craftman)職人はたきぎに過ぎない木材を使って神を作って平伏します―偶像は命のない物質に過ぎないのでわたしたちの祈りを聞くことはできません

　　偶像は人の形をしており、美しかったり、怖れを抱かせる形をしていたりするかもしれません。しかし、所詮それは、木や粘土、金属などの無生物です。

　　木こりが切り倒した木は、自分がたきぎになるのを妨げることができなかったのですから、例え、木彫り師がそれに対して祈っても、その木こりが窮地に立った時救い出せないでしょう。

　しかし、その木彫り師はこのように考えることはありません。「わたしはその半分を火の中で燃やした。わたしはまた。そのおき火でパンを焼いた。わたしは肉を焼いて食べる。それなのに、わたしはその残りでただの忌むべきものを作ったりするものか。乾き切った材木に平伏したりするものか。」と言いません。(イザヤ44:19)

beach wood by annaestasyeah(diredwood2)洞察力のない人は乾ききった材木に平伏したりするものかとは考えません

　それで、イザヤは、彼が愚かであることをこのように言っています。「彼らは知るようにならなかった。また、理解することもない。彼らの目は塗料にまみれて見えず、その心もそうなっていて洞察力がないからてある。」(イザヤ44:18)

　　日本でも世界の他の神殿や寺院にも木造の偶像はたくさんあります。聖書のこの言葉はそれらの偶像に当てはまります。また、その偶像が鉄、その他の金属でできていてもこのことは当てはまります。それらの偶像の真実の姿は、無生物です。

Tamontenin Todaiji,Wood, Edo period(woodenstatue)　偶像は無生物であり材木と同じく何の力もないのです

　　鉄や金属の偶像は、人間の職人が作ります。その職人は弱い存在で、空腹になったり疲れたりします。(イザヤ44:12)像を彫る人は、他の弱い人間と何ら変わらず特別な力を持っていないのです。そのような人間が人の形に像を作ったとしても、何も特別な力をその偶像に与えることはできないのです。

　偶像は命のない物質ですから、人間のために何もできません。イザヤは、偶像の職人たちが、「彼らは怖れる。彼らは同時に恥をかく。」と言っています。(イザヤ44:11)また、彼ら職人たちの「お気に入りの」偶像も「何の益にもならない。」と述べられています。(イザヤ44:9)

　　一方、エホバ神は、「わたしのほかに神はいない。」「わたしのような者がだれかいるであろうか。」と言われています。(イザヤ44:6,7)エホバ神は、「来ようとしていること」を「あなたに個人的に聞かせ、それを告げ知らせなかったか。」と言われています。(イザヤ44:7,8)エホバ神は、将来起きることを前もって知らせることができます。

　聖書の中に預言があり、「終わりの時」に起こることをエホバ神は私たちに教えてくださっています。私たちが、もし、聖書の中に書かれていることが起きていないと考えるならば、それは、聖書預言を解釈して説明する人が間違っているのです。聖書は正しく解釈される時、将来起きることを正しく私たちに知らせてくれます。

　そして、聖書は物事が起きてから預言が成就したことが分かるのではなく、将来起ころうとすることを前もって「告げ知らせて」くれるはずです。(イザヤ44:7,8)そのように前もって起ころうとしていることを知らせることは、偶像にはできません。　　それで、偶像は何の益にもなりません。聖書の預言が成就する時、偶像を作って偶像に依り頼む職人も恥をかき、怖れることになります。

　エホバ神は、「わたしのほかに神が存在するであろうか。いや」「いない。」と言われています。(イザヤ44:8)私たちは、無益な偶像ではなく、聖書の預言の神エホバ神を崇拝しましょう。

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聖書の預言の神エホバ神を崇拝しましょう