“心のゆとり”

ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

今日は、“心のゆとり”ということを考えてみました。

ノートルダム清心学園の理事長である渡辺和子先生の著書には、心に残る数多くのエッセーがありますが、その中の一つに「2%の余地」というエッセーがあります。そして、そこにこのような示唆に富んだ言葉が記されています。

「信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく。この世に完璧な人間などいない。心に2%のゆとりがあれば、相手の間違いを許すことができる。」

渡辺先生はあるとき、学生に、「お父様を亡くした友だちに何と声をかけてやったらいいでしょうか。シスターだったら何と言われますか」と聞かれたそうです。

そこで先生は、「ただ傍にいて手を握ってあげていたらいいと思う。何をいったら相手が慰められるだろうかじゃなくて、あなたの、本当に相手を想う気持ちが大事なんだから。手を握らないでも傍にいてあげるだけでいい。私も父親を亡くしたのよ。だからあなたの悲しさはよくわかるわ、なんていうことはあまり安易にいわないようにしなさい」と言われたそうです。

たとえ自分にも父親を亡くしたという経験があったとしても、その自分が経験した悲しみと、他の人が父親を亡くした悲しみとは、決して同じではない。お互い別個の人間なので、共通するところもある反面、解かり得ないところもあるということなのでしょう。

人間は決して完全に解かり合えることはできません。だから、どれだけ相手を信頼していても、100%信頼するべきではなく、98%にしておいて、あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく。それが「2%の余地」の言わんとするところなのでしょう。

人間は不完全なものです。それなのに100%信頼するから、許せなくなるのです。100%信頼していたいと願う人間関係は、一見理想の関係に見えるものの、実は最も壊れやすい人間関係であり、すべての人間に自己中心という罪の性質があることを忘れている人が犯す間違いなのです。

「あなたは私を信頼してくれているけれども、私は神様じゃないから間違う余地があることを忘れないでね」ということと、「私もあなたを他の人よりも信頼するけど、あなたは神様じゃないと私は知っているから、間違ってもいいのよ」という心、これが「2%の余地」であり、自分にも相手にも罪の性質があり、しかし互いに神に愛されている尊い存在であることをわきまえた人の“心のゆとり”ではないでしょうか。

私も、100%信頼されたら困ります。私にも間違う余地を残しておいて欲しいと思います。その人のためにと真剣に思っていても、説明の言葉の不完全さ、不十分さのために思いもよらない誤解を受けることがあります。あるいは、正しく誠実に生きようとしても、間違うこともあれば、約束を忘れることもあります。そういう時に私も許してほしいと思います。

「信頼は98%にしておく」というのは、「人を常に疑ってかかる」ということではありません。むしろ信頼するという点では、相手を100%、いや120%信頼するのです。しかし同時に、相手は、自分と同じように、間違いを犯しやすい人間である。一生懸命努めても、失敗することもある人間である。そういう人間であることを踏まえた上で、その人を信頼する、ということです。

教会においても、いろんな事がよく出来る人に過度の信頼を寄せて、いつもそういうものを期待する、ということが起こります。そして結果が期待に沿わなかったとき、信頼関係まで崩れてしまうという危険性があります。教会においても2%のゆとりを持つことは大切なことです。

間違うことを許すという「ゆとり」、それはすべての人間関係において忘れてはならないことだと思います。

今日の一言: 2%の心のゆとりを持とう

平安

鶴田健次

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