ブック・レビュー 『恩寵の選び』説教・使徒信条講解・自伝

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


島田 巌
日本フリーメソジスト神楽町教会 牧師

「会津のステパノ」篠崎氏から引き継いだ伝道スピリットで

 一九四七年四月二十九日、会津若松市鶴ケ城跡では、まだ人々が花見酒で浮かれていた。石垣の上にも数名の若者たちが陣取って、同じように酒を飲みつつ、大戦後の虚脱状態を紛らしていた。その石垣の下にやってきたのがボロ太鼓を叩きながら賛美歌を歌う路傍伝道の一群。やがて、真ん中の牧師が説教を始めた。すると、上から、砂や砂利が降ってきたのである。石垣の上の若者の仕業である。

 けれども、牧師はそのまま説教を続けた。まるで、使徒言行録のステパノ。会津のステパノこと篠崎信治牧師はその場で命を落とすことはなかったが、二人の若者のたましいをしっかり捕らえたのである。二人は伝道者になった。その一人が本書の著者である。本書には二十の説教と使徒信条講解、伝道者としての短い自伝が付けられている。

 説教は、どれも恵みと慰めに満ちている。ただ、各編がもう少し長ければ、もっと良かった。構成がしっかりしていて、例話も豊富。なかでも、「信仰の勝利」が印象に残った。これは、そこに記されている出来事からすると、ごく最近のものと思われる。通常の説教や講義というよりは、著者自身の証しであり、告白であり、讃美である。

 確かに著者は、多方面に活躍し、立派な会堂を建て上げた。けれども、ここに至るまでに献げられた犠牲の重さを思う時、評者は言葉を失う。しかし、ここで聴くことができるのは、楽器を総動員しての神の民の讃美。そして、著者自身の讃美。

 それにしても、著者はなんと多くの恩師に恵まれたことだろう。献身への道を開いてくださった小島伊助先生。「万事聖霊万事祈祷」を教えてくださった澤村五郎先生。しかし、やはり、決定的な出会いは、鶴ケ城跡で起こったと言わざるを得ないであろう。本書をよく読む者は、著者のうちに篠崎信治牧師にあった同じ伝道のスピリットと大きい包容力を認めることができるのではないだろうか。

The Cross Pendant

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Emmanuel

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