ブック・レビュー 『「新遊就館」ものがたり』

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


牧野 信次
日本基督教団 鶴川北教会 牧師

キリスト者の抵抗の姿勢が問われている

 「いま、なぜ新遊就館か」、その重大な問題の所在が本書を読み進むにつれて次第に明確にされます。私はつい数ヶ月前に著者とともに新装成った遊就館を初めて訪ねて、二〇〇二年七月十三日にオープンした新遊就館の堂々たる戦争観・歴史観、天皇制国家を支える靖国神社の主張に否応なく直面しました。それは何の臆面もなく日本の国家主義と軍国主義を肯定し、日本民族中心思想によって過去の栄光を讃美し、誇り、愛国心を強調する「戦争博物館」とも言うべき一大パノラマでした。ある意味で眩惑的で衝撃的、また挑戦的でした。

 著者はしかし本書において極めて冷静に学問的・歴史的批判に耐える認識に基づいて、靖国神社の、殊に戦後にたどった問題の所在を分析し明らかにしつつ、靖国思想が根本的にあの悲惨な戦争を反省せず、責任ある歴史の学びを一顧だにしないことを有無を言わせず説得力をもって示します。私は戦没者遺族としての著者の戦後の長い間における精神的葛藤と内省による歴史認識の正しさと深さをそこに見出し熱い共感を覚えざるを得ません。

 私自身が新遊就館を訪ねて、また本書を読んで最も恐ろしく思うことは、靖国神社崇敬奉賛会が「遊就館友の会」に二十五歳以下の若者たちを勧誘し、また教化の対象として、靖国神社の英霊の「みこころ」を受け継いで日本の近現代を正しく学んで欲しいと言って、その新遊就館を次世代への記憶の継承教育の学習の場としていることであります。それは「新しい歴史教科書」を推進する契機ともなるし、今日の有事、すなわち戦争を自ら引き起こし荷担する危険な流れに巻き込まれることにもなります。

 日本が既に戦争する国家体制になったこの時に、どのような抵抗が可能なのか。本書はキリスト者としての冷静な毅然とした抵抗の姿勢を問うているのです。

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Emmanuel

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