Q & A 聖書解釈の原則とはどんなことですか?
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
聖書は神の霊感によって書かれた神のことばですが、それはBC1500年から1600年もの歳月をかけて書かれたこともあり、聖書の著者と私たちとの間には、時間的にも文化的にも地理的にもいろいろな隔たりがあります。 したがって、著者の意味するところ、また神ご自身が意図されたことを正しく理解するためには、そこに書かれている事柄の歴史的背景を知り、当時の風俗、習慣を知り、さまざまな地理的要素を知る必要などが生じてきます。そこに聖書解釈学の必要性があります。 確かに、そういう事を知らなくても理解できる聖書箇所もあります。しかし、ではなぜ私的解釈や異端的解釈が生まれるのかというと、それはすべて聖書解釈の原則を無視しているからです。ですから、聖書を正しく読み、正しく理解するためには、聖書解釈の原則を知る必要があるのです。 聖書は、それ自体に、聖書を理解する手がかりが含まれています。従って、聖書は聖書によって解釈すべきであり、他のいかなる解釈の枠組にも依存してはならないのです。そこで新約聖書によって旧約聖書を、旧約聖書によって新約聖書を解釈する中で、以下のような原則を知っておく必要があります。
文脈を読む まず聖書を解釈する最初の原則は、文脈を読むという原則です。聖書の中のどのような記述も、文脈から切り離して解釈してはなりません。この原則によってこそ、新約聖書と旧約聖書は互いを解釈し合うことができるのです。(例)ヘブル書2章6-9節は詩篇8篇4-6節を解釈しています。
普遍性の原則 聖書の記述は普遍的なものであり、啓示された真理は、いつの時代にも適用されるものです。また聖書はすべて、神の霊感によるものなので、ただ普遍的であるだけでなく、常に私たちの必要を満たしてくれるものです。ですから私たちは、置かれた状況に神の御言葉を合わせようとするのではなく、いつも御言葉の教えに従って行動するよう努めなければなりません。
聖書の記述に基づくこと 聖書を正しく理解するためには、聖書が語っていないことに基づいて論じるべきではありません。新約聖書には、神の計画の完全な青写真があります。ですから、それに基づき、それに従うことが大切なことです。聖書に書かれていないことを主張すれば、聖書がすべての点で十分であることを否定することになります。
最初に記された記述の重要性 私たちは最初に記された記述の重要性を軽く見てはなりません。一つの真理に関する最初の記述には、その真理の重要な要素が含まれており、聖書の他の部分で神の啓示が示されていくにつれて、それがさらに詳しく説明されています。(例)アブラハム契約
文法の原則 言葉が意味を持っている以上、言葉の文法を理解することにも注意を払わなければなりません。聖霊は、文法も注意深く用いられました。たとえば、ガラテヤ書3章16-18節においてパウロは、「子孫」という名詞が創世記17章7節では複数形ではなく単数形であるという事実から、正しい解釈と誤った解釈との区別をつけることができました。
時間的隔たりの原則 聖書が記された当時と私たちの間には、時間的な隔たりがあります。したがって、当時の人々にとっては普通の事が、今を生きる私たちには理解できないということがたびたび起こります。ですから、そこに書かれていることの歴史的背景を知る必要があります。
文化的隔たりの原則 聖書の多くは、ユダヤ文化という文脈の中で書かれています。ですから、当時のユダヤ人たちの習慣や言語を知ることも、そこに記されていることを正しく理解するためには重要なことです。
地理的隔たりの原則 聖書の中には、パレスチナの地形や気候を前提に語られたものが多く見られます。特にイエス様のたとえ話などは、その前提で語られていることが多いので、当時のパレスチナの地形、気候などを理解する必要があります。
記述の量が重要性の目安 あるテーマが神と神の民について重要である場合、聖書の多くの部分がそれに費やされています。信仰、義認、十字架、宣教などについての記述が多いことは、これらのテーマが重要であることの証明であり、この原則が正しいことは、聖書が重要な霊的事項については多くの部分を割いていることから明らかです。
区別の原則 この原則は、文脈の原則と密接な関係を持っていますが、律法と恵みを区別することが必要であるだけでなく、教理的な真理と実際的な真理、救いと報い、イスラエルと集会、二回の来臨、キリストのからだなる教会と信者の地域的な集いである教会との区別なども必要です。LVJCC牧師:鶴田健次ブログランキングに参加しています。「キリスト教」「人気ブログ・・・」をクリックで応援していただけますと幸いです。FBをお持ちの方は、よろしければ「いいね」「シェア」のクリックもお願いします。✨✨👇✨✨👇✨✨👇✨✨👇✨✨