遅刻をする人の心理”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は ‘遅刻をする人の心理’について考えてみました。“Time is money” (時は金なり)と言われるように、時間を大切にし、無駄な時間を過ごさないようにすることは豊かな人生を送る重要な要素です。当然、時間を守るということも時間を大切にすることであり、時間を守れない人は周りからの信用を失い、仕事にも大きな支障をきたすことになります。勿論、このようなことは誰もが分かっていることで、「時間は大切で、遅刻は良くない」と思っているのですが、それでも遅刻をしてしまうという人がいます。では、なぜ、良くないと分かっているのに遅刻をしてしまうのでしょう。それは、無意識のレベルで遅刻をするような心理が働いているからなのです。たとえば、その一つの心理は罪悪感です。罪悪感の強い人は、心のどこかで「自分はダメな人間」だと思い込んでいます。そうすると、「ダメな人間」=「責められても仕方がない」という構図が出来上がり、無意識のうちに謝らなければならなくなる状況を作り出してしまうのです。そして、遅刻をして、「ゴメンナサイ」と言う時、その人は、遅刻をすることによって「私はダメな人間で申し訳ない存在です」ということを無意識的に証明しているのです。また、もう一つの心理は無価値感です。つまり、「自分は必要とされていない」という心理です。たとえば、あなたがある組織に属していて、明日の朝7時に会議があるとします。もしあなたがその組織にとって大切な存在であることを自覚しているなら、あなたは7時前に姿を現わすでしょう。それは、あなたがその組織に必要な人だからです。しかし、もしも自分のことを「必要ない存在」と思っていたら、自分がいなくても会議に支障をきたすことはないと考えるので、遅刻をするか、会議に来ないかも知れません。ですから、そのように遅刻を繰り返す人の中には「私がここにいてもしょうがない、私は必要とされていない」という気持ちが潜んでいることが多いのです。では、時間を守るためにはどのように考え、行動していけばいいのでしょうか。まずは自分を責めないことです。そして自分の存在感を認めることです。遅刻をすると、つい自分を責めてしまいます。でも、あなたはわざと遅刻をしているわけではないのです。だから、まず自分を責めるのはやめましょう。責めてしまうと自分の価値を認められなくなってしまいます。そして「価値のない私はここにいてはいけない」=「遅刻する」という悪循環から抜け出せなくなります。自分を責めるのではなく、「自分はここで何ができるのだろうか」と、あなたの良いところ、今できることを探してみましょう。また、時間を守るようになるためには、自分のやり方を手放すことも必要です。往々にして、遅刻をしやすい人というのは頑固な面があるそうです。自分のやり方や考えにこだわり過ぎて、却って自分を不自由にしてしまっていることがあります。そうだとしたら、自分のやり方を手放し、今までとは違ったやり方や発想を取り入れることで身軽になれば、時間を守れるようになります。あるいは、あなた自身ではなく、あなたの周りに遅刻魔がいたら、あなたはどうすべきでしょうか。「いい加減にしっかりしなさい」と言いたくなるでしょう。でも、そうすることで更にその人の罪悪感が強化され、遅刻をしやすい状況を作ってしまうことを知っておかなければなりません。そのような人が周りにいたら、まずは言いたい言葉を抑えて、「あなたがいてくれて本当に助かるよ」と言ってみましょう。きっと、その人は時間通りに、そこに来たくなるでしょう。勿論、すぐに一変するわけではありませんが、自分の存在を認めてもらえたら、人はそこにいたくなるものです。そして、時間(約束)を守ろうと思うようになるものです。神に愛されている、その人の計り知れない価値を認め、その人をあるがままで受け入れていくことを心がけたいものですね。今日の一言: 時は金なり平安鶴田健次ブログランキングに参加しています。クリックで応援してください。