ブック・レビュー 『詩篇を味わう』(1)1-41篇

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


小林 和夫
東京聖書学院名誉院長

長年の講義、研究とみことばを聞く作業の統合

 本書は注解書でも講解説教でもなく、題名にあるように詩篇を熟読し、それらが目指しているものを「味わう」という角度から書かれたものです。詩篇に長い間接してこられた著者の折々に触れた講義や研究が整理されており、詩篇のみならず、聖書の真の味を味わおうとする者にとって、よいヒントを与えてくれます。

 著者は作業を始めるにあたって、まず「わかりにくいと思える表現や原意をそのまま用いる」、「聖書全体を読む」、「繰り返し読む」という原則に立ち、そのためにテキストに密着した態度でなければならないとします。できるだけ忠実に本文批評による異読や古代写本との照合はもちろん、文章の区切り、とくにパラレリズム(同義的、反意的、総合的)に注意すべきことを強調しています。

 また、イエスの光から読み解きます。たとえば一六篇では、「10節は、同義的パラレリズムかもしれません。『あなたは、私のたましいをよみに捨ておかず』と『あなたの聖徒に墓の穴をお見せにはなりません』は同義とすれば、ダビデ、すなわち、『私のたましい』と『あなたの聖徒』は死してのちも復活の希望を持っていたことがわかります。もし、総合的パラレリズムであったとすれば、後半で、ダビデは『あなたの聖徒』にメシヤを考えていたことになります。ペテロは説教において、パラレリズムでなく、両者を一つにして、イエスの死と復活に適用しました」 (一三〇頁)と記して、イエスの死と復活という神学的出来事へと新しい局面を開いています。

 ここに、著者の聖書神学者としての作業と、テキストが語り出してくる神のみ声を聞くという作業の統合がおこります。これが、著者が「味わう」といった言葉の真意であって、けっして単なる霊想や直感のようなものではありません。

 そのほかに、今日の社会的問題なども考慮されていて、その扱う範囲は広く、益する文章が満ち、ぜひ手にとって頂ければと思います。

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