鈴木伶子
平和を実現するキリスト者ネット事務局代表
憲法9条改憲論を支持する人の多くが「北朝鮮の脅威」を理由に挙げます。現在の憲法9条2項、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」を変更し、「内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する」(自民党案)としなければ、国を守れないというのです。たしかに、北朝鮮はミサイル発射の構えを見せるなど、不穏な動きをする国です。しかし、そのような北朝鮮に対して軍事力を備える前に、キリスト者として考えなければならないことがあると思います。
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イエス・キリストの「汝の敵を愛せ」ということばを、ドイツの物理学者、哲学者カール・フリードリヒ・フォン・ヴァイツゼッカー(1912―2007)は次のように説明しました。
「敵を愛すとは、敵を理解するように努めること、それは、彼の状況に身を置き、彼の立場から世界を見、彼の関心や希望、彼の不安や傷ついた心を知るように努力することである」
ヴァイツゼッカーに従い、北朝鮮の立場に身を置いて想像してみましょう。超大国で強大な軍事力を持つ米国は、イラン・イラク・北朝鮮を「悪の枢軸」と名指ししました。イラクは、大量破壊兵器を保持していると言いがかりをつけられ、米軍の猛攻撃を受け、イラク大統領のフセインは殺されました。北朝鮮が、次は自分の番だと怯えても不思議ではありません。さらに、隣国日本は「北朝鮮の脅威」を掲げて、最新の軍備を持っています。北朝鮮はそう思って、闇雲に強硬姿勢をとっているのかもしれません。でも、北朝鮮が本当に願っているのは、安全が保障されることではないでしょうか。
そう考えると、今、日本がなすべきことは、戦争放棄・戦力放棄を掲げる憲法を持つ国として、北朝鮮首脳部の心を開かせ、東北アジアを安全な地域にするよう、外交努力をすることではないでしょうか。
現在、国連人権理事会では、「平和への権利」を確立する作業が進んでいます。その過程で注目されているのが、日本国憲法の前文にある「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」という一節であり、戦争放棄と戦力放棄の第9条なのです。
米国との同盟強化や軍備増強を目指す前に、「汝の敵を愛せ」と教えられたイエス・キリストのことばに立ち返りたいと思います。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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