箴言23章・過度の飲酒のもたらす災い

正しいか間違っているかは別として、私は最善を尽くしましたが、これらは私の意見を表明しているだけです。

「災いに遭っているのはだれか。不安を抱いているのはだれか。口論をしているのはだれか。心配をしているのはだれか。理由もなく傷を負っているのはだれか。目の鈍くなっているのはだれか。それはぶどう酒と共に長い時を過ごす者・・・ではないか。・・・それは終わりには蛇のようにかみ、まむしのように毒を分泌する。」(箴言23:29,30,32)

箴言23章は過度の飲酒のもたらす災いを描写しています。聖書は、飲酒すること自体を非とはしていません。かえって適度な飲酒は健康面で益があると述べています。(テモテ第一5:23)

しかし、箴言23章29節によると、人は過度の飲酒によって、災いに遭い、不安を抱き、口論をし、心配し、理由もなく傷を負い、目が鈍くなります。また、箴言23章32節によると、過度の飲酒が最終的には、毒蛇がかむように人に害を及ぼすと述べています。聖書のこの言葉は正しいでしょうか。

まず、飲酒によって引き起こされる災いとして第一に挙げられるのが飲酒運転による交通事故でしょう。これは、過度の飲酒でなくても、少量飲むだけでも引き起こされます。

目ざめよ1997年版に載ったデータですが、「ブラジルでの交通事故死全体の50%は、飲酒によって引き起こされている」と、ブラジルのガゼタ・ド・ポーボ紙は述べています。また、「通説とは裏腹に、アルコール関連の事故死の大半を占めるのは、飲酒運転をしていた張本人である」と、フランス国立保健医療調査研究所の報告は指摘しています。それで、飲酒して運転すると、人は交通事故に遭い命を失う可能性が高いのです。

わずかな量のお酒でも、視力に影響を及ぼし、車を運転する能力を妨げる場合があります。道路標識が小さく見え、視野が狭くなり、距離感をつかんだり遠くの物に焦点を合わせたりするのが難しくなります。それで、確かに、人は飲酒によって目が鈍くなります。

また、飲酒は家庭内暴力、性的暴行、犯罪の大きな要因にもなっています。2005年の目ざめよ誌のデータですが、受刑者を対象にしたフランスの研究報告は、レイプやわいせつ罪の3分の2に飲酒が関係していたことを示唆しています。

また、ある研究報告の共同執筆者たちはこう説明しています。「飲酒する場合、殺人事件に巻き込まれる危険度はあらゆる年齢層で約2倍になる。」。(アメリカ医師会,科学問題評議会)2002年目ざめよのデータですが、ロンドンのインディペンデント紙によれば、英国では、暴力犯罪者の40%はアルコールの影響を受けていました。ですから、確かに飲酒によって人は、災いに遭い、口論をし、理由もなく傷を負うことになります。

ウィキペディアによると、飲酒は、「世界の貧困問題と不可分である。世界的に、学歴が低く、低所得、失業中などの人において飲酒率が高いことが多数の統計的研究によって裏付けられている。」とのことです。ですから、確かに飲酒によって人は貧困に陥り、経済状態について不安を抱き、心配をすることになります。箴言の他の聖句は、「酔いどれは貧困に陥(る)」と述べています。(箴言23:21)

飲酒は、「終わりには蛇のようにかみ、まむしのように毒を分泌する」でしょうか。大抵のお酒に含まれるエタノールという化合物は一種の神経毒で、神経系を損傷し破壊することのある物質です。体はエタノールを無害な物質に変えることができますが、体が処理しきれないペースでアルコールを飲むと、体内にエタノールが蓄積され、脳の機能を著しく阻害するようになります。エタノールを大量に摂取すると昏睡状態に陥って、死に至ることがあります。例えば、日本では“一気飲み”をして死亡する学生が後を絶ちません。

禁酒すればある程度の回復は可能ですが、飲酒によってダメージを受けた一部の脳の損傷は元に戻りません。アルコールの長期の乱用によって、脳の認知機能が影響され、アルコール性痴呆や記憶障害となることがあります。

肝臓も長期にわたってアルコールにさらされると害を受けます。それには三つの段階があります。最初の段階として、エタノールを分解するときに、肝臓に脂肪が蓄積します。これはアルコール性脂肪肝と呼ばれています。その後やがて、肝炎が生じます。最後の段階は肝臓の瘢痕化、つまり肝硬変となります。そして、肝不全から死へとつながります。

また、アルコールによって発がん物質に対する肝臓の防御機能が低下します。肝臓だけでなく、口、咽頭、喉頭、食道も、がんの発生する危険が極めて高くなります。

さらにアルコールの作用で、たばこに含まれる発がん物質が口の粘膜から浸透しやすくなるため、喫煙するアルコール依存者には、癌が発症する危険はさらに高くなります。毎日お酒を飲む女性は乳がんにかかりやすくなります。ある調査によると、お酒を一日3杯以上飲む女性は、全く飲まない女性に比べてがんの発症率が69%高かったとのことです。

2001年に出版された世界保健機関の報告によると、ヨーロッパの15歳から29歳の男性のおもな死因は飲酒でした。東ヨーロッパの一部の国では、若者の3人に1人がアルコールの誤用によってやがて命を失うことになると予測されています。それで、確かに箴言が述べるとおり、過度の飲酒によって、人は毒蛇のまむしにかまれたような影響を受け、死ぬ可能性も高くなります。

自力で飲酒を断つことのできた人もいます。しかし多くの場合、アルコール依存の人は禁酒するために専門的な援助が必要です。離脱症状のひどいときには入院が必要でしょう。初期の離脱症状が2日ないし5日で収まると、薬が処方され、お酒への欲求を減らし、禁酒を続けられるようにします。

聖書は、過度の飲酒のもたらす災いを警告しています。聖書の言葉は、現実にまさに当てはまっています。アルコール中毒になっているある人々は、完全な禁酒が必要でしょう。それらの人々は、過度の飲酒のもたらす災いを銘記して、完全な禁酒に励みましょう。また、お酒をほどほど嗜む人も、量を過ごさないように気をつけて、飲酒によって問題に巻き込まれないようにしましょう。

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