どのようにしたら幸福な結婚をして離婚を避けられますか(6)－頭として尊敬できる人か自問する

　米国では、二組に一組、日本では、三組に一組の結婚している夫婦が離婚になります。どのようにしたら幸福な結婚をして離婚を避けられるでしょうか。この人と、結婚するかどうかを決める際に、女性は自分で自分の気持ちを自問する必要があります。どんな点を自問することができますか。ひとつは、結婚を考慮している人を自分の頭として尊敬できるかどうか自問する必要があります。

(1)男性と女性と一般的にどのように異なっているか

　結婚して妻の立場になったら、夫を頭として受け入れることができるかどうか自問する必要があります。(エフェソス5:22,23)頭とは何を意味するのでしょうか。神の取り決めでは、キリストの頭は神であり、男の頭はキリストであり、女の頭は男ということになっています。(コリント第一11:3)また、キリストはみ使いたちの頭です。(ユダ9。テサロニケ第一4:16)

　神はすべてのものがキリストに服することを望まれています。(コリント第一15:27,28)キリストの会衆の頭です。(エフェソス1:22。コロサイ1:18)ですから、頭とは神が「権威」を与えられた立場で、頭の元にいる者たちは、頭に服することが神によって求められています。

　一般的に男性は女性よりも身体的にも強く、長時間また、長期間の労働に耐えることができます。また、物事を感情的にならずに、冷静に判断できます。つまり、一般的に論理的な思考の点で男性の方が女性よりも優れています。理系は男性が強いことが知られています。物理学者は男性が多いでしょう。

　ですから、頭として立場は、一般的に女性よりも男性の方が適しています。従来、大統領や首相や社長など長の立場は、男性が占めてきました。もちろん、例外があり、男性的な特質を持つ女性も存在するでしょう。また、確かに女性が一般的に持つ思いやりという特質が長としての立場に資するということもあります。(イザヤ49:15)

　これは、男性が女性よりも優れているという事を意味しません。単に男性と女性が造りやタイプが基本的に異なることを意味しているに過ぎません。文系また外国語の習得は一般的に女性の方が強い傾向があります。小説家として有名な女性は多いでしょう。また、秘書は女性が多いです。一般的に、女性は助手として「補う」立場で能力を発揮できる傾向があります。(創世記2:18)

(2)結婚したら夫を頭として敬意を払うことが求められる

　家族制度も一つの組織です。組織には、その長が存在します。女性が結婚するということは、言わば船員が自分が乗る船とその船長を決めることを意味します。船員は、船長の指示に服する必要があります。船長が二人いては、船は目的地につけませんし、順調に航海できません。

船の船長はひとり－結婚は家族という船の船長を決めることを意味する

　聖書は「夫は妻の頭」であり、妻が夫に従うようにと勧めています。(エフェソス5:22,23)いわゆる家族と言う船の船長は夫になります。それが神の取り決めです。もちろん、夫は、妻を自分自身を愛するように養い大切にすることが求められます。(エフェソス5:25,28)ですから、夫は決定を下すにあたって妻の意見を考慮するべきです。

　このような形は、夫婦が仲良く和合するために必要です。男女を創造され、結婚を創始された方が、このように勧めているのです。創造者は男性や女性のそれぞれの特質や能力を良くご存知です。どのようにする時、結婚の絆が強いものとなるか、また、うまくいくかをご存知でこのように言っておられるのです。

(3)アブラハムとサラの夫婦の例

　サラはアブラハムの妻でした。サラは、『アブラハムを「主」と呼んでこれに従っていた』と述べられています。(ペテロ第一3:6)サラは、アブラハムを心の中で、「主」と呼んでいたので、サラの彼に対する敬意は、心からのものでした。(創世記18:12)

サラは夫アブラハムに心から敬意を払っていた

  昔は、妻は夫のことを「主人」と言ったものです。それは、サラが夫を「主」と呼んでいたのとも似ていたでしょう。そのように尊敬できる男性を夫として選ぶのが正しいのです。

　彼らは生涯寄り添い、サラが死んだ時には、アブラハムは非常に嘆いて悲しみました。(創世記23:2)そのような良い夫婦関係があった一つの要素はサラが夫に対して深い敬意を払い服していたからです。

　ですから、そもそもそのように尊敬できる男性を夫として選んでいました。アブラハムは決して、無宗教の奔放な若者ではなく、神に深い敬意を払っていた敬虔な男性でした。それで、サラの結婚はおおむね成功しました。また、サラがアブラハムに敬意を払っていたことは神に喜ばれ、サラは神の目に模範的な妻だと認められていました。

(4)女性は頭として敬意を払える男性を配偶者として選ぶのが望ましい

　それで、女性は、心から敬意を払えるような男性を夫として選ぶ方が望ましいのです。このことは、女性は男性と結婚する時に、家族生活の重大な決定を信頼して任せられる人であることを確認して配偶者を選ぶべきであることを示しています。 敬意を払えるかどうかの点でレベルを落とさない方がいいのです。

　つまり、あたかも母親が子供を選ぶような感覚で女性は配偶者を選ぶべきではないのです。夫が妻の子どものようであってはならないのです。また、妻は基本的に夫を自分の子供のよう扱うのもふさわしくないでしょう。

　さらに、自分が自分の頭として行動したいと考える女性、他の人に家族生活や自分の生活の重要な決定を任せることができないと考えるならば、そもそも結婚すべきではないでしょう。

　男性であれば、その女性は結婚したら基本的に夫の意見を尊重してくれる人であるかどうかを確認する必要があります。船の中で船長が何人もいたら、船はどこに向かって行けばいいかが混乱するでしょう。家族制度の中で、指導的な立場にあるのは、夫であることを夫婦が共に認めている必要があります。 

　ですから、女性は、夫として考慮している人が自分の頭として受け入れられるかどうかをよく考慮して、離婚にならない結婚相手を賢明に選択しましょう。