啓示13章の初めの野獣の実体と攻撃されるキリスト教の本拠地がどこかについての若干の解釈の変更

正しいか間違っているかは別として、私は最善を尽くしましたが、これらは私の意見を表明しているだけです。

 啓示13章には、前半と後半で二頭の野獣が登場します。今回の記事では、その「初めの野獣」に関する若干の解釈の変更を説明します。さらに、ダニエル11章に出てくる北の王が攻撃する「聖なる所」がどこになるかについて若干の解釈の変更も説明したいと思います。 

(1)啓示13章の初めの野獣に関する解釈の変更 

 啓示13章の最初に出てくる野獣は、海から出てくる複合の野獣で、「初めの野獣」と言われています。(啓示13:12新世界訳改訂版)わたしは、以前は、この野獣について漠然とした解釈をしていました。でも、現在、「主の日」に登場する国境を超えた一つの国家組織、あるいは、国際組織ではないかと考えています。(啓示1:10)なぜなら、聖書の中では、一匹の野獣は、通常、ざっくり言うと、明確にひとつの帝国を表すからです。 

 この初めの野獣は、ダニエル7章に登場する四つの獣の領土に登場するはずです。ですから、以前、バビロン、メディア・ペルシャ、ギリシャ、ローマのその派生国の領土に存在する国家、もしくは、国際組織のはずです。ですから、その領土は、エジプトなどの北アフリカ、ヨーロッパの大部分、中東、東ヨーロッパ、中央アジアの一部まで含むと思います。

 

啓示13章の初めの獣はライオン・熊・豹・恐ろしい獣の特徴を持っていた

 

啓示13章の初めの野獣はダニエル7章の四匹の野獣の特徴を全部持っていた―四つの古代帝国の領土を包含しているはず

 

 以前は東ヨーロッパは含まないと考えていましたが、今は、含まれると考えるのは、東ヨーロッパが、ダニエル7章の四匹目の野獣のローマ帝国の派生国に含まれると言えるからです。 

 この啓示13章に登場する野獣は、EU(European Union) である可能性もあります。EUは、「初めの野獣」が包含することを予告された領域を包含することになるのかもしれません。EUは国際的なひとつの複合国家として発展していくのかもしれません。事態がどのように進展していくのか、世界情勢を見守っていく必要があります。

(2)啓示13章の野獣を限定したEUあるいはNATOという解釈の方が現在の状況に合致しているのではないか 

 EUとNATOは密接な関係があります。そして、第二次大戦後に行われた国際紛争は、とりわけ、最近は、ダニエル7章の四つの古代帝国の領域で、しかも、その領域に存在する現代の諸国家によって行われることが多かったです。つまり、現代において、国際紛争はアメリカ主導で、NATOのメンバー国が加わって行われる場合が多くなっています。 

 ですから、啓示17章に登場する緋色の野獣が、EUもしくは、NATOであるという解釈の方が、それが国連軍であるという解釈よりも、より良く、この20世紀と21世紀初頭に行われた国際紛争の状況と合致しているのではないかと思います。

 

(3)啓示13章の「初めの野獣」の七つの頭は何を表わすか 

 啓示13章の「初めの野獣」は、七つの頭を持っていますから、その野獣が表す領土は、主には、七つの国家に分けられることになるはずです。(啓示13:12新世界訳改訂版) 

 なぜなら、ダニエル7章のギリシャを表わす豹も四つの頭を持っていました。この四つの頭は、国家をやはり表していました。ギリシャのアレクサンドロス大王の領土は、主に将軍たちが後継者戦争をした後に、四人の将軍たちによって分けられました。 

ギリシャを表わす豹の四つの頭はおのおの国家を表わす

   ギリシャのアレクサンドロス大王の死後、シリア、バビロニア、イラン高原、小アジア東部を支配するセレウコス朝、キプロス、エジプトを支配するプトレマイオス朝、マケドニア本国を支配するカッサンドロス朝、トラキアと小アジア西部を支配するリュシマコス朝が成立しました。  

  実は、小さな国が存在して、五つ、あるいはそれ以上に分かれたと考える人もいますが、とても小さな領土の国は無視されているようです。 

 ディアドコイ戦争     

 Captain_Bloodアレクサンドロス大王の死後ギリシャは主に四つの国に分裂した豹の四つの頭は四つの国を表わしていた 

 ですから、豹の四つの頭は、アレクサンドロス大王の死後、派生した四つの国を表わしています。 

 ですから、啓示13章の初めの獣が七つの頭を持っていたことは、その複合国家、あるいは、複合組織の中で、勢力を振るう大きな国家は将来、主に七つになることを預言していると思います。 

 啓示13章の「初めの野獣」の7つの頭がどこになるかは、将来のことになり、結果的に分かることなので、現在どんな国また地域になるかは分かりません。 啓示13章の初めの野獣に含まれる一つの国家は、致命的な傷を受けても回復することになっています。でも、今のところ、致命的な傷を受けて回復する国家、すなわち北の王がどこになるかはまだ分かりません。 

(4)ダニエル11章の預言の「キッテムの船」とはどこの地域の海軍か 

 ダニエル11章によると、最初の北の王は、二回目の南の王に対する攻撃で敗北します。北の王は、「キッテムの船」、すなわち南の王のキリスト教の同盟諸国の海軍 に敗北するのであろうと考えています。(ダニエル11:30)ダニエル11章には、北の王が「キッテムの船に打ち負かされる」ことを予告しています。 

 キッテムとは、キプロスを意味します。また、昔のヘブライ語の用法の中に、キッテムという語で、キプロス島周辺、つまり、地中海沿岸地域を表わす用法がありました。キプロス島では、ギリシャ正教徒が大半です。そして、キッテムをローマ人やイタリアと訳している聖書翻訳もあります。 

Photo Balkan Cyprusがキプロス島Anatoria語の地域トルコ・Rumelia語の地域がギリシャ

 

 

 さらに、民数記の預言によると、「キッテムの沿岸から来る」船とは、アッシリアに対抗する地域なのですから、地中海沿岸諸国のマケドニア側です。(民数記24:24)ですから、「キッテムの船」とは、とりわけ、ギリシャなどのマケドニア沿岸の地中海沿岸諸国の船を表わすと考えられます。 

 また、キッテムをローマ人やイタリアと訳している聖書翻訳もあるので、「キッテム」とはバチカン市国のローマカトリック教会の支配的な国イタリアを含む可能性もあります。(ダニエル11:30) 

 それで、「キッテムの船」に乗っているのは、イタリア・ローマカトリック教会信徒とギリシャのギリシャ正教会の信徒の海軍であると解釈することができます。(ダニエル11:30) 

(5)東方正教会また広義のギリシャ正教会の本拠地はどこか 

 ローマカトリック教会の場合は、バチカン市国のローマ法王が世界的な指導者ということになっています。しかし、東方正教会の場合は事情が異なっています。東方正教会の場合は、諸国家の東方正教会が単立教会になっています。 

 現在、ギリシャ共和国にある東方正教会、すなわち狭義のギリシャ正教会はアテネの主教がギリシャ共和国の信徒を管轄しています。

 

ギリシャの東方正教会はアテネが本拠地となっている

 

 北の王は、自分の失敗の原因となったキリスト教国家の拠点である「聖なる所」を軍事攻撃して、首尾よく成功することになっています。(ダニエル11:31)北の王が軍事攻撃する「聖なる所」とはどこになるのでしょうか。おそらく、ローマカトリック教会の拠点であるローマとバチカン市国、また、ギリシャ正教会の拠点であるアテネなどを攻撃して、成功することになるのでしょう。 

 2010年現在、ロシア正教会は約9000万人の信徒数を擁する世界最大の正教会の独立組織となっています。2018年ロシア正教会はコンスタンチノープル総主教庁との断絶を決定し、モスクワ総主教が統率しています。北の王が、モスクワも軍事攻撃することになるかどうかは、将来、ロシアが北の王に対してどのような立場をとるかに左右されるのではないかと思います。 

 それで、将来、北の王、すなわち啓示13章の初めの野獣のひとつの頭は、南の王を2度目に攻撃する時、イタリアの海軍とギリシャの海軍に阻まれることになるのではないかと思います。それで、北の王は致命的な傷を受けます。 以前は、北の王はローマやトルコのイスタンブールなどを攻撃するのではないかと考えていました。でも、イスタンブールはギリシャ正教会の本拠地とは言えません。それで、北の王は、ローマカトリック教会の拠点であるバチカン市国とギリシャ正教会の拠点であるアテナなどを軍事攻撃して、成功することになるのではないかと思います。 

 そのようないきさつで、聖書は将来全世界的に北の王がその軍事的な成功のゆえに崇拝と賛美を受けるようになることを予告しています。(啓示13:3,4)しかし、北の王の崇拝者の誰にも永遠の命の希望がありません。(啓示13:8)

 それで、わたしたちはこれからも世界情勢を見て、聖書預言がどのように成就していくかを見守って、聖書の神に不興を買うような振る舞いをしないように気をつけることができます。 

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Emmanuel

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