啓示17章－新・大娼婦が座る緋色の野獣は何を表すか(26)三位一体説は非聖書的

    緋色の野獣は、七つの頭を持っています。その七つの頭は七つの山を表わしています。山は、それが何らかの宗教を奉じていることを表わしていると思います。七つの山の少なくともひとつは背教したキリスト教を奉じています。ローマ帝国は、キリスト教を国教としました。そして、ローマ帝国によって採用されたキリスト教の中に徐々に非聖書的な三位一体の教えが採用されることになりました。 

(1)三位一体説とは何か 

　三位一体説は聖書と一致しないことを簡単に説明します。神の三位一体は、異教によく見られる教えです。三つ組みの神がよく神話に存在しています。三位一体説とは、神とみ子と聖霊がみな一つであり、神であるとする説です。三位一体説を奉じる人は、異教や哲学に影響されています。 

(2)神とキリストは別々の人格的な存在 

　聖書によるとエホバ神は、ご自分以外に神はいないと言われています。(イザヤ44:6)神とキリストは別の存在です。み子は、神によって直接創造された神の子です。啓示の書の中で、み子はご自分のことを「神による創造の初めである者」と呼ばれました。(啓示3:14)神は創造者で、み子は被造物ですから、神とみ子は別の存在です。 

　み子はご自分の神を父と呼ばれました。(ヨハネ20:17)父と呼んでいるのはみ子は父より命が与えられ産み出されたからです。イエスは、「父はわたしより偉大な方」であることを認めました。より偉大な存在は、別の存在です。(ヨハネ14:28)　女が基本的に男に服することが求められているように、神はキリストの頭であり、キリストは神に服するという立場にあります。(コリント第一11:3)男が女が別々の存在であるように神とみ子キリストも別の存在です。

男は女の頭で女とは異なる存在であるように・・・ 

 

Marikevanroon20神はキリストの頭でキリストとは異なる存在

　また、み子は、神に祈られました。祈りは神に語りかけることであり、存在が異なって初めてできることです。その上、み子はご自分と神の望むことが違う場合があることを認められました。(マタイ26:39)神とみ子は別の人格的な存在なので、望まれることが異なることがあります。

 Waiting For The WordBy: Waiting For The Word 　Christ went alone to pray, on Mount Olivet　 

キリストは天のエホバ神に祈られた神とキリストは異なる人格的な存在(3)神とイエスが一つであるとは文字通りに同じであることを意味しない 

  イエスは、「わたしと父とは一つです」と言われました。(ヨハネ10:30)それは、神とみ子が同じ人格的な存在であることを意味しません。それは、夫と妻が「二つではなく，一体」であると言われますが、それは、夫と妻が同じ人格的な存在であるという意味ではないのと同じです。(マタイ19:6)それは、夫と妻が考え方の一致を求めるように努力を払うべきことを言っているに過ぎません。 

夫と妻がひとつであるとは単に二人の考えが一致しているという意味に過ぎない 

神とイエスキリストがひとつであるとは考え方と目的が同じであることを意味するにすぎない

　同じように、神とイエスが一つであるとは、神とみ子は目的や考え方で一致しているという意味で、神とみ子が同じ人格的な存在であることを意味しません。 

(4)聖霊は神がご意志を行なわれる際に用いられる非人格的な力 

　詩編には、神が「ご自分の霊を送り出されるなら，彼らは創造されます。 あなたは地の面を新たにされるのです。」と述べられています。(詩編104:30)それで、神の霊は、基本的に神がご自分のご意志を行なわれる時に、用いられる力を意味します。神はご自分の霊によって地上での創造の業も行なう事ができます。神が霊を送り出されるのであって、神はご自分自身を送り出されるのではありません。ですから、神と神の霊は別々の存在です。

　聖霊ははとのように神のもとから送り出される力に過ぎない 神の聖霊はみ子がバプテスマを受けられた後、神からはとのように下ってイエスの上に来ました。(マタイ3:16)神もイエスも、はとのような存在ではありません。イエスはご自分を受けなさいと言われたのではなく、弟子たちに「聖霊を受けなさい」と言われたことがあります。(ヨハネ20:22)ですから、イエスと神の霊は別々の存在です。神の聖霊は神のもとから送り出されて、神の目的やご意志を果たします。 

　西暦33年ペンテコステの時に、弟子たちが、「みな聖霊に満たされ」霊の力で、異言を語ることができたことがありました。(使徒2:4)私たちは、他の人格的な存在に満たされることはできませんが、元気や力やエネルギーに満たされることはできます。同じように、クリスチャンは、神とキリストという人格的な存在に満たされることはできません。しかし、聖霊という非人格的な力に満たされることはできます。 

　初期クリスチャンの間で、神はご自分の霊をイエス・キリストの弟子たちに与えて、さまざまな奇跡的な業を行なわせました。初期クリスチャンのできたさまざまな事が列挙された後、「これらのすべての働きを同一の霊が行なうのであり，その欲するとおりに各々に分配するのです。」とあります。(コリント第一12:11)ですから、神の霊は、神がご自分のご意志を行なわせるためにクリスチャンたちに分配される力であり、神ご自身ではありません。 神は、あらゆる人に宿るようなことはされません。

 

　聖霊は・・・・ 

宣教の業など神の業を行う力となる力であり人格的な存在ではない　　このように神とみ子は別の人格的存在で、聖霊は神の力で、神に奉仕する者も受けられます。三位一体説は、非聖書的です。聖書の正確な知識を阻みます。自分の属する教会内でも、聖書の正しい教えを提唱し、広めるようにしましょう。　エウセビオスの尽力で、一時的に非三位一体の教えがローマ帝国の中で、勢力を取り戻したことがあったのです。努力を払うならば、自分の属する教会内で、正しい聖書の教えが回復するかもしれません。 

エウセビオスのように非三位一体が広まるように努力を払いましょう