ブック・レビュー 『福音を生きる』――文化の形成をめざして

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


吉持 章
東京キリスト教学園 理事長

「福音に生きる」とは?

 本書『福音に生きる』を、執筆者への親しみと、本のタイトルにひかれて読み、大きなショックを受けました。理由は本書に取り上げられている各テーマに対して自分があまりに無知無理解であったからです。

 本書は五人の執筆者それぞれの専門分野の論文を一冊に納めたものです。一見その相互には何の関連もないように思われますが、稲垣久和氏による「キリスト教世界観と文化」の小論文によって見事に統括され、キリスト教世界観という太い幹から伸びる力強い五本の枝として、何の違和感もなく鮮やかな一貫性と多様性を描き出しているのに驚きました。それは四十数年前、アブラハム・カイパーの『カルビニズム』を読んだときと同じ感動でした。

 まず前述の「キリスト教世界観と文化」からはじまり、稲垣氏はここで日本宣教の不振は「民衆の文化から遊離しているから」(5頁)ではないかと問題を投げかけ、今こそ民、主体の「公共の哲学」「広義の神学」に立った福音を生きる「有機体としての教会」を目指すべきだと呼びかけ(13頁)、これに呼応するように、
  一、信と美の回復をめざして  町田俊之氏
  二、小さないのちと教会  辻岡建象氏
  三、若者の心と現代  杉谷乃百合氏
  四、福祉と行政  井上貴詞氏
  五、現代の科学思想  稲垣久和氏
の五氏が、それぞれの専門分野からの貴重な提言がなされています。町田氏は私たちが知っておくべきプロテスタントの美術史を語り、「礼拝における芸術生の欠如」を指摘し、辻岡氏の論文からは大変ショッキングな事実が明かされ、この分野への私の無知さを痛感させられました。杉谷氏は、現代の若者の置かれた複雑な状況を示し、井上氏の論文には、今後の日本の福祉への礎石をなす大きな提言で満ちています。

 声を大にして、御一読をお勧めしたいタイムリーな一冊です。

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Emmanuel

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