エゼキエル16章-南の王との同盟をどうするか

正しいか間違っているかは別として、私は最善を尽くしましたが、これらは私の意見を表明しているだけです。

 エゼキエル16章には、イスラエルを女性になぞらえて、赤ん坊から女性に成長して神と結婚して、それから売春婦になったというたとえ話が書かれています。これは、イスラエルという国家が神から売春婦にみなされたことを示しています。国家の売春とは、どんな行動を意味するのでしょうか。それは、どんな結果を招きますか。

 神は、昔、イスラエル人がエジプトで増えるようにされました。そして、イスラエル人をエジプトから救い出し、モーセを通して律法を与えて、イスラエル国民と契約関係に入りました。それは、神とイスラエルがいわば結婚関係に入ったことを意味していました。(エゼキエル16:8)

昔イスラエル国民が神と契約を結んだことは神と結婚関係に入ったようなものでした

 エホバ神がイスラエルに与えた十戒の二番目のおきては偶像を崇拝することを禁じていました。(出エジプト20:4,5)しかし、そのたとえ話の女は、神から与えられた美しさに依り頼んで売春婦になりました。(エゼキエル16:15)まず、彼女は高き所を造り、売春を行ないました。(エゼキエル16:16)また、男性の像を作り、それと売春を行ないました。(エゼキエル16:17)それは、高き所、偽りの宗教の聖所で偶像を作って崇拝を行なったことを意味します。

Evelyn De Morgan

像を作りそれを崇拝し頼ることは神の目に売春でした

 

 そして、彼女はその偶像に自分の息子や娘を捧げることをしました。(エゼキエル16:20,21)実際、アハズを初めとしてユダの王たちは、ヒンノムの谷でモレク神に子どもを火で焼いて捧げることをしました。(エレミヤ32:35)

 

     さらに、彼女は、「肉の大きなあなたの隣り人、エジプトの子らと売春を」行ないエホバを怒らせたと述べられています。(エゼキエル16:26)それは、ユダが軍事的にエジプトに頼ったことを意味しています。ユダの王は他国の脅威から逃れるためにエジプトに援助を求めたと述べられています。(イザヤ31:1)そのようにすることは、神の目に売春をすることでした。

Egyptian pharaoh Ramesses II

ユダはバビロンの脅威から逃れるために軍事強国のエジプトに頼りました

Brian

国家が神ではなく軍事強国に頼ったことは神の目に売春でした

 

 ところがユダは「アッシリアの子らと売春を行ない」ました。(エゼキエル16:28)ユダは、アッシリアに軍事的な支援を求めました。ユダの王アハズは、シリアと北のイスラエルの脅威から逃れるために、アッシリアの王ティグラト・ピレセル(3世)にわいろを贈りました。(列王第二16:7,8。歴代第二28:16)それは神の目に売春でした。そして、それでも、彼女は「やはり満足」しませんでした。

 そして、ユダは今度は、「カナンの地、カルデア人に向かって自分の売春をあふれさせていった。」と述べられています。(エゼキエル16:29)ユダのヒゼキヤ王は、アッシリアの脅威にさらされていたので、おそらくバビロンに頼る気持ちがあったのでしょう。全領土にある貴重なものをバビロンの王の使者に見せました。(列王第二20:12,13)

 それで、彼女は最初はエジプト、そして、アッシリア、そしてバビロンという軍事強国にも頼りました。それは神の目には、売春をすることでした。

 それで、エホバはユダに関して、「横柄な売春婦の業を行なう」ので、「あなたに対する激怒に満たされている」と言われました。(エゼキエル16:30,31)

     しかし、もし、いったん、他の軍事強国と軍事同盟を結んでしまって、神の不興を買うことをしてしまったら、どうしたらいいでしょうか。軍事強国との軍事同盟をふり捨てるべきでしょうか。それとも、その軍事同盟を継続するべきでしょうか。これは大変むずかしい問題です。

 エゼキエル16章では、エホバ神は売春婦になったイスラエルを裁かれました。「いまわたしは、あなたを熱愛し、またあなたが喜ばせた者たちすべて、そしてあなたが愛した者たちすべてを、あなたが憎んだ者たちすべてと共に集める。わたしは彼らを集めて周囲からあなたを攻めさせ(る)。」と述べられています。(エゼキエル16:37)

 

    ですから、エホバはユダに不興を覚えられて、ユダの売春相手の諸国家、ユダと非常に良い関係にあった諸国家やまた、ユダが憎んでいた諸国家が共にユダを攻撃するようにされました。それで、ユダを諸国家が攻撃するのは決して自然の成り行きではありませんでした。それは、ユダの行った売春に対するエホバの憤りの表明でした。

 

エルサレムがバビロンの軍事攻撃を受けたのはエホバのユダの売春に対する憤りの表明でした

 

 ユダは、他の軍事強国に頼ることは、自分の身の安全に貢献すると考えたでしょう。しかし、それは、決してユダの安全に貢献しませんでした。それどころか、ユダが諸国家との同盟関係を結んだことはただ諸国家の攻撃を受けるという結果になりました。

 そうしたエホバの不興をどのように避けられるのでしょうか。

 ユダの偶像崇拝と売春のゆえにエホバはユダを低めて、ユダの王がバビロンに決められるようにされました。そして、その時、エホバはユダの王にバビロンに服するように勧められました。そして、バビロンとの良い関係を保っていれば、繁栄すること、バビロンとの関係をふり捨てて、エジプトという軍事強国に頼ることはユダの益にはならないことを示す預言的なたとえ話をされました。(エゼキエル17:8-15)

 私は、諸国家が南の王と軍事同盟を結んでしまった時は、古代のユダにエホバが勧められたことも参考にできます。また、啓示の書を参考にして対処できると思います。

  そこには、大患難を生き残る地の王たちのことが書かれています。大患難を生き残る地の王たちは、大いなるバビロンと少なくとも過去に淫行の関係がありました。(啓示18:9)もしかしたら、その時点でも大いなるバビロン、つまり南の王と淫行、つまり軍事同盟の関係があるのかもしれません。

 しかし、それらの地の王たちは、大いなるバビロンの滅びを嘆いていますが、大いなるバビロンと共に北の王と戦っていません。(啓示18:10)ですから、南の王と淫行、つまり軍事同盟があるかどうかが大切ではなく、南の王と良い関係を築くと共に、南の王と軍事行動を共にしないことが諸国家にとって最善の選択だと思います。

  実際に米国は世界一の経済大国です。その輸入量は年々増加しています。また、聖書もお南の王が最後まで経済的な繁栄を享受することを予告しています。啓示18;3,9,11,15,17)また、米国は輸出量よりも、輸入量が多いので、米国は、自国に対して輸出超過の国家に対しては、いらだちを持つかもしれません。それで、米国に対して輸出超過になるなら、米国との関係を損なう可能性があります。

  

 それで、米国に対して輸出超過にならないように気をつけながらも、米国と貿易をするならば、米国に大量に買ってもらえるでしょう。米国と共に経済的な繁栄を享受できます。それで、米国と敵対的な関係にならないように気をつける方が、諸政府にとって経済的な益があります。

U.S. Census Bureau, Foreign Trade Division

米国の貿易量は年々増加しているので米国と良い関係を築くことは共に経済的な繁栄を享受することになります-しかし輸出超過にならないように気をつける必要があります

 しかしながら、現在の世界で反米国が存在することは現実であり、米国と共に軍事行動をとるならば、反米国の復しゅうを経験することになります。例えば、第二次世界大戦の時のフランスは、ドイツの侵入時にパリが数日で降伏したので、パリの歴史的な建物が守られました。そして、パリの歴史的な資産は、フランスが世界一の観光大国になるように助けました。

 しかし、現代では、フランスは米国と共に湾岸戦争で戦い、米国と共にシリアの空爆に参加しました。その結果、イスラム国の復しゅうテロを受け、今、フランスの観光業は手痛い打撃を受けています。

Chris93フランスは米国と共に軍事行動を共にし反米国であるイスラム国のテロ攻撃を何度も受ける結果になりました

 非常事態宣言を出している国に観光旅行はためらわれるでしょうし、また、これからもテロ攻撃を受ける可能性もあります。軍事的な攻撃による人命の損失によって引き起こされた恨みや敵意は何十年ものあいだ続くからです。

 もし、北の王と同盟を結んで南の王と戦うならば、南の王と戦う際、非常に多くの人的、物質的損害が生じるでしょう。確かに、北の王は一度目の南の王との戦争では、勝利を収めて「大量の貨財」を取得するようです。(ダニエル11:28)しかしながら、北の王と共に戦う時に、その損害も大きなものでしょう。

   また、北の王は、最終的には、南の王に代わって全世界に支配権を行使するようになります。そして、全世界の富を支配するようになることは預言されています。(ダニエル11:43)しかしながら、南の王が全世界に覇権を振るう時は非常に長い期間に及び、北の王が覇権を振るう時は短いでしょう。ダニエルの預言は南の王を表す小さな角が滅ぼされた後、残された獣は「一時また一時節のあいだ命を延ばすことが許され」るだけであることを示しているからです。(ダニエル7:12)

 さらに、南の王との平和な良い関係を損なう時、南の王から多くの反撃を招く可能性もあります。

 そして、北の王はこの事物の体制の終わりに、おそらく天変地異という形で神によって滅ぼされます。(エゼキエル38:21,22)それで、北の王に追従することも結果が悪いです。

 そして、北の王は、神の民に対して敵意を何度も表します。(ダニエル8:9)大患難の時でさえ、山に逃れていない「飾りの地」つまり、クリスチャンの拠点を攻撃するようです。(ダニエル11:41)そして、「聖なる者たち」つまり天的希望を持つ神の民を最終的に滅ぼすのも北の王です。(ダニエル8:24)ですから、北の王に絶対的な服従を示すと、神との関係を損なうことになります。 

 このことを考えると、諸国家にとってどうすることが最善でしょうか。南の王との淫行をふり捨てるかどうかは、その国それぞれの選択です。ある国家は淫行が神の目に悪いことを考え、軍事同盟を解消するかもしれません。南の王との軍事同盟があるなら、どうしても南の王と軍事行動を共にせざるを得ないと考えるならば、南の王との軍事同盟を解消することを選択する国家も存在するでしょう。

 しかし、他の国家は、南の王と、同盟関係を結びながらも、南の王と軍事行動を共にしないという選択をするかもしれません。しかし、軍事同盟を破棄するかどうかにかかわらず、諸国家にとって最善の道は、南の王と良い関係を保ちつつも、南の王と軍事行動を共にすることを避けるということだと思います。また、当然、北の王と軍事行動を共にしないことです。

Kwame Nkrumah with U.S. President John F. Kennedy, 8 March 1961

米国と良い関係を追い求めつつ米国とは軍事行動を共にすることを避けるという立場が諸政府にとって最善だと思われます

 また、エゼキエル16章で、ユダは「姦婦と血を流す女たちとの裁きをもって」裁かれました。(エゼキエル16:38)ユダは、「姦婦」とみなされただけでなく、「血を流す女」とみなされました。結局、他の軍事強国との「売春」つまり、軍事同盟のゆえに、「血を流す」ならば、当然エホバ神に裁かれるでしょう。

adulteress by cdrummbks

血を流す姦婦つまり軍事同盟を結んで流血を犯す国家はエホバ神に裁かれてしまいます

 

 売春は、神の目に悪いことなので、他の諸国家との軍事同盟は少ない方が当然いいことです。多ければ多いほど、エホバ神の不興を買うでしょう。また、それは軍事同盟を結んでいる他の諸国家の憤りを招く可能性も高いでしょう。

 それで、諸国家に南の王と良い関係を保ち、相互に貿易をしながらも、南の王と共に軍事行動をとることを避けることをお勧めします。また、北の王に追随して、完全に服従することも、エホバ神との是認された関係を築くことにはつながりません。また、多くの諸国家と軍事同盟を結ぶことは、神の目にとって売春であり、南の王も怒らせることになり、神の不興も招きます。

 英国は最近の国民投票でEUからの離脱を望む人が過半数いました。EUから離れると、軍事行動も独自の行動がしやすくなるかもしれません。私は英国がアメリカと緊密な良い関係を保ち、経済的な結びつきは強めるとしても、NATO軍と共に軍事活動に参加するのは避けて神の目に売春を行うことは避けるようにお勧めします。

 

PRODave Kellam Follow Flagging Support

もし英国が米国との軍事行動をやめる方向に行くならEU離脱は英国の益になると考えられます

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