もっとも大きな試練を受けられた方

ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

最近、読んだ本に新渡戸稲造の「自分をもっと深く掘れ(原本:世渡りの道)があります。新渡戸稲造は「少年よ、大志を抱け」で有名なウィリアム・クラーク博士のいた札幌農学校を卒業しました。当時クラーク博士はもはや札幌にはおりませんでしたが、クラーク博士の残した「イエスを信ずる者の契約」に署名し、キリスト教徒になりました。

「自分をもっと深く掘れ」の中にこのような話がありました。

人はとかく、同じ苦しみでも、他人のよりも自分の苦しみのほうが重く感じるものである。自分の疾病は大変に重いように思うが、同じ病にかかった他人の苦しみは、自身のほどに痛く思わない。自分の釣り損じた魚はいつも大きいが、他人の逃した魚は小さい。自分のつくしている義務はいつも重大であるが、他人のなしている務めは怠りがちに見える。自分は十分に親孝行しているはずなのに、親のほうではそれほどに思ってくれないと、不平がましく言って、子に対する親の慈愛がないと思う。このような人間は、他人の努力やその心がけを知らずに、自分のことのみに気がつくから、艱難や災難にあえば、「自分ほどひどい目に遭っている者はいない。どうして天は自分ばかりをいじめるのか」などと不満を言い出す。このようにして世の中には「不足共進会」とでも称すべき会合がひんぱんに開催され、この会に集まる者は、自分の負う荷はあなたのよりもはるかに重いなどと、互いにその因苦の大きい事を誇り合っている。「鳩翁道話」に次のような話が載っていた。

秋も夜寒になった頃、町人5、6人が鹿の音を聞こうと、弁当を用意して、ある山中の家の客殿を借り受け、泊りがけで遊山をし、歌を詠んだり発句をつくったりして待っていたが、少しも鹿は鳴かない。やがてその中の一風流人が、自宅にいてもおもしろくない理由を述べ、自分はひとり息子の為に毎日毎夜、血の涙であると言った。するともうひとりが、「いやいやあなたのは、ご難儀というものの、しいて心配にもおよびますまい。私などはそれどころではござりませぬ。」と自分の苦しみの多い事を述べた。すると別の人も負けずに自分の不幸談をしゃべった。そのうちに夜も明けそうになったので、縁の障子を引き開けると、大きな鹿が黙然として庭先に立っている。どうしてもっと早くに鳴かなかったのかと尋ねると、「お前さんたちは、私の鳴き声を聞きに遠くからわざわざ来られたそうだが、私はお前たちの泣くのを聞きに来たのでござる。お陰で人間の泣き言を拝聴する栄を得て、風流に夜を徹しました。」と答えたという。

この話にもありますように、自分の身に起きる小さな事は大きな事として捉えてしまうのが人間の姿です。しかし、神の御子イエス様は自分の為ではなく、罪の中にいる私達の為に大きな試練を引き受けてくれました。しかも、イエス様は試練にあわれている中、ほふり場に連れて行かれる子羊のように、一言も口を開かず、ただ、痛みと屈辱と試練を耐え忍び、十字架の上で私達の為に命を捧げてくださいました。誰よりも大きな試練を受けられた方は、誰よりも寡黙にその業を成し遂げてくださいました。

主イエス様のご降誕の月に、主のご降誕を喜ぶと共に、神が私達に与えてくださった「御子の命」の意味を再度思い出し、神と他者の為に生きる日々を歩みたいと願います。

「しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、われわれの不義のために砕かれたのだ。彼はみずから懲らしめをうけて、われわれに平安を与え、その打たれた傷によって、われわれはいやされたのだ。」イザヤ53:5

(LVJCCブログ制作チーム:薫)

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