山彦の原理」
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、‘
山彦の原理’ということについて考えてみました。私は田舎育ちで、子供の頃はよく山を走り回って遊びました。そして、山間で大声で叫ぶと、その声が山肌に反射して戻って来るのを楽しんだものです。この山彦は、自分が発した声が山肌に反射して自分のところに戻るという現象ですが、これは人と人との間においても起こる現象でもあるようです。しかも、それは声だけでなく、言葉や態度や心の姿勢も、自分が誰かに発したものと同じものが自分のところに戻って来るのです。誰かを怒鳴ると相手も怒鳴り返し、誰かに親切にすると相手も親切にしてくれます。また誰かを嫌いになると相手からも嫌われ、誰かを好きになると相手からも好かれます。これは‘
山彦の原理’と呼べるものです。ですから、もし誰かに好かれたければ、あなたがその人を好きになればいいのです。 ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんが、「なって欲しい相手の姿、つまり信頼に値する姿は、当方の信頼によってのみ実現できる」と、次のような体験をもとに語っておられます。あるとき、一人の学生から渡辺さんに葉書が来たそうです。葉書には、「先生の靴は、誰が磨くのですか。いつ見ても光っていますね」と書いてありました。それまでは何の気なしに、汚れたと思ったら磨いていたのが、その手紙を受け取った後は、光った靴を履いていなければ申し訳ないという気持ちになられたそうです。これもまた‘
山彦の原理’です。何かを評価されたり、何かを期待されたりすると、その評価に、またその期待に応えようとする心が自然に湧いてくるものなのです。たとえば、人から「あなたは穏やかな人ですね。いつもニコニコしていて明るいと、もっぱらの評判ですよ」と言われたとしたら、その後、嫌なことや腹の立つことがあっても、努めてにこやかにしていようと努力するものです。つまり人間の中には、このような山彦の習性が内蔵されているのです。とすれば、もしあなたが、感謝の言葉、相談の言葉、期待と激励の言葉、信頼の言葉、誉め言葉を惜しまないなら、あなたもそれらの言葉を投げかけられる人になり、あなたの人生は豊かにならざるを得なくなることでしょう。ぜひ試してみてはいかがですか?
今日の一言: 自分から出たものは自分のところに帰る鶴田健次
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