人生の出会い”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、
”人生の出会い”について考えてみました。マルティン・ブーバーは「人生は出会いで決まる」と言いましたが、その出会いには、人を不幸に導く出会いもあれば、幸いに導く出会いもあります。悪い人に出会ったばかりに、その人の人生の歯車が狂ってしまい、取り返しのつかないほど不幸な人生を余儀なくされることもあります。しかし、人生の出会いには、人の考えや計画を超えた不思議なものがあるのです。ある受刑者のこんな証しがあります。私は前科3犯、合計約20年の受刑生活を過ごしてきました。私がそんな大それた罪を犯してきた理由は、根本的には、生まれつき私の中にあった神に反逆する罪の性質ですが、私と同じような悪い性質をもった人たちとの出会いがたくさんありました。また、私は両親の離婚と母親の愛を全く知りませんでした。私は両親に対してそのことをずっと恨んでいたのです。(イエス様と出会った今の私には、私と母親との間に心と心の擦れ違いがあったのだと分かりました。母親も私のことを愛してくれていたのに、私はそれを感じることができなかったのだと思うのです。母親も私に対してどのようにして愛の表現をしたらよいのか分からなかったのだと思います)以前の私は、刑務所の中で出会った他の受刑者たちから悪いことをたくさん学び、もっと悪くなって出てきました。三度目に逮捕・留置されて、私は自分に絶望して自殺を考えていた時に、留置場で神様はクリスチャンの日系ブラジル人と出会わせてくださいました。生まれて初めてのクリスチャンとの出会いでした。彼との心の触れ合いを通して、私は人を信じることができるようになりました。その後、聖書を読んでいた時に、私はイエス・キリストと心の深いところで出会い、徹底的に自我が砕かれて、神のすばらしい愛を知りました。神の愛に触れた私の心には、革命的な変化が起きました。なにが悪か、なにが善かが、はっきり分かりました。自分に一番欠けていたものは、神を信じて人を愛する心であることを知りました。神を信じないから、人を愛さないから、次々に平気で罪を犯してきたのです。イエス様は、私のような者と、毎日一緒に同じ部屋の中で刑務所生活をしてくださいました。神様は、S弁護士を送ってくださり、毎月の手紙のやりとりと、彼が差し入れてくれたキリスト教の書物を学ぶことで、イエス様との関係を深めることができました。刑務所の中での、受刑者や監守たちとの出会いを通して、苦しんだり悩んだりしながら、実体験の中で、イエス様との関係をもっと深めさせていただきました。文通によって、多くの神父、牧師、伝道者、信徒と出会い、慰めと励ましが与えられました。その中で、マザーテレサの愛の宣教会のシスターたちと出会い、彼女たちの使命に共感して、出所後は、受刑者たちを助ける「マザーハウス」を立ち上げることに導かれました。神様は、私が与えられた使命を実行するために、ふさわしい助け手として、すばらしい女性と出会わせてくださいました。彼女は私の生涯の伴侶として、私に仕えて助けてくれるのです。これからも、さまざまな人たちとの出会いがあります。一人一人との出会いを神様の導きと信じて大切にしていきたいと思います。私の最大の使命は、イエス様の十字架の愛を証しして、人々がイエス様と出会うように助けていくことです。人生には、確かに多くの出会いがあります。この世に生を受けた時の両親との出会いから始まり、さまざまな出会いを誰もが経験します。この受刑者の方も、自分を不幸に導く出会い、また幸いに導く出会い、さまざまな出会いを経験して来られました。そして、その中で最も大切な出会いは、イエス・キリストとの出会いだったと証しておられます。その経験から、イエス・キリストの十字架の愛を証しして、人々がイエス様と出会うように助けていくことが彼の最大の使命となったのです。
今日の一言: 人生を幸いに導く出会いを選ぼう平安鶴田健次
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