「獄吏は目をさまし、獄の戸が開いてしまっているのを見て、囚人たちが逃げ出したものと思い、つるぎを抜いて自殺しかけた。そこでパウロは大声をあげて言った、「自害してはいけない。われわれは皆ひとり残らず、ここにいる」。すると、獄吏は、あかりを手に入れた上、獄に駆け込んできて、おののきながらパウロとシラスの前にひれ伏した。それから、ふたりを外に連れ出して言った、「先生がた、わたしは救われるために、何をすべきでしょうか」。ふたりが言った、「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」。それから、彼とその家族一同とに、神の言を語って聞かせた。彼は真夜中にもかかわらず、ふたりを引き取って、その打ち傷を洗ってやった。そして、その場で自分も家族も、ひとり残らずバプテスマを受け、さらに、ふたりを自分の家に案内して食事のもてなしをし、神を信じる者となったことを、全家族と共に心から喜んだ。」
(「使徒言行録」16章27〜34節、口語訳)
フィリピの信徒への手紙をオンラインで読む
日本語版ではある程度まで内容的な編集が施されています。
聖書の引用は原則として口語訳によっています。
例えば「1章18〜26節」のように章と節のみを記したものは、それが「フィリピの信徒への手紙」の箇所であることを示しています。
紀元前358年、アレキサンダー大王の父フィリッポス2世は点在する多数の町々を統合して自分の名を冠する一つの都市としました。こうしてできたのがフィリピです。
紀元前42年、フィリピの近郊で行われた戦いでアントニウスとオクタヴィアヌスの率いる軍は、ガイウス・ユリウス・カエサルの殺害者ブルートゥスおよびカッシウスの軍に対して勝利を収めます。紀元前31年、アクティウムの海戦でアントニウスとクレオパトラの連合軍に勝利したオクタヴィアヌスは皇帝アウグストゥスとなり、ローマの政体は共和政から帝政に移りました。アウグストゥス帝はフィリピを軍人の植民都市すなわちコローニアとします。それにともないフィリピ市民はローマ帝国民とほぼ同様の特権を得ました。彼らは帝国内における自分に与えられた特別な立場に強い誇りを持っていました。
フィリピは非常に裕福な都市でした。かつて繁栄を支えていたのは金や銀の鉱脈でした。それが枯渇すると今度は交通の要所として高い生活水準を維持することができるようになったのです。
パウロは第二次伝道旅行中の49年か50年にフィリピを訪れました(「使徒言行録」16章11〜12節)。フィリピの教会が設立される以前からヨーロッパにはすでにキリスト信仰者たちが住んでいました。例えばローマの教会はすでに30年代か遅くとも40年代の初頭には形成されていました。キリスト教信仰をヨーロッパに最初に伝えた人物はフィリピを訪れたパウロではなかったということです。とはいえこのパウロの宣教活動こそがその後のヨーロッパ全体を変革することになったのです。
パウロはフィリピではわずかの間だけ活動しただけで、その後すぐにテサロニケに出発しなければなりませんでした。
おそらくフィリピにユダヤ人はごく少数しか住んでいなかったものと思われます。というのは、フィリピ市にはシナゴーグ(ユダヤ人の会堂)さえなく、パウロは伝道活動を川のほとりにあった祈りの家で始めなければならなかったからです。そこにいた紫布の商人で神を敬うルデヤという婦人が家族ともどもキリスト信仰者になりました。フィリピの教会は異邦人キリスト信仰者が大多数を占める教会であったと思われます。
祈り場に行く途中でパウロとシラスは占いの霊につかれた女奴隷に出会いました。彼女は占いをして、その主人たちに多くの利益を得させていました。彼女に伝道を妨害され続けたパウロとシラスが「イエス・キリストの名によって命じる。その女から出て行け」と言うと、その瞬間に霊が女から出て行きました。彼女の主人たちは自分らの利益を得る望みが絶えたのを見てパウロとシラスとを捕えて役人に引き渡しました。投獄された二人は真夜中ごろ、神に祈り、さんびを歌い続け、囚人たちは耳をすまして聞き入っていました。ところが突然、大地震が起って、獄の土台が揺れ動き、戸は全部たちまち開いて、みんなの者の鎖が解けてしまいます。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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