ブック・レビュー 『旧約聖書が、今、語りかける』

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


小林 和夫
日本ホーリネス教団 東京聖書学院 院長

長年の研究成果をもとにわかりやすく解き明かす聖書講解説教

 本書は大変わかりやすく、どなたにも理解できるように書かれていますが、その内容の学術性は非常に高く、優れています。20世紀の旧約聖書の歴史的、批評的研究をよく理解し、それと対決しながら、宗教改革者たちの伝統に立って、聖書を読み続けてきた著者の五十年の歴史があります。

 著者の聖書への基本的態度は、次のように記されています。「それゆえ、それ(神のことば)はそのまま受け入れなければなりません。一方人間は、神のことばを空間と時間の展開の中でしか理解できないということも事実です。ここに、神学的反省と吟味の作業がたえず行われなければならない理由が存在するのです。」(17―18頁)

 周知のように、歴史的、文献的研究は、聖書の全体像に対し、限りなく細分化の方向に進んで、その統一性を解体してしまいます。その一方で聖書を「神のことば」と信じて読むという態度があります。これは神学的、正典的研究と言えますが、両者の次元は区別されなければなりません。理性的なものを重んずる人々は、歴史的、文献的な読み方に傾く傾向がありますが、聖書はキリスト教会が正典として受け入れたものですから、この理性的な面と信仰的な面のバランスがよくとれなければならないと思います。

 宗教改革者は、この全体として語りかける聖書によって「聖書のみ」の原理を打ち立てました。主イエスは「聖書は、わたしについてあかしをするものである」(ヨハネ5・39)と明言しています。本書のタイトルがすでにこのことを語っています。旧約聖書は読まれるべきものですが、同時に神が語って下さるものであるというべきです。

 評者は、著者と親しいお交わりを長い間いただいています。小林秀雄が有名な『本居宣長論』の中で、彼の桜への関心を「宣長は桜が好きで好きでたまらなかったのだ」と要約していますが、ちょうど著者は長い間、聖書に取り組み、おそらく「聖書が好きで好きでたまらない」という方のように思えます。ぜひご一読されることをお勧めします。

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Emmanuel

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