白浜バプテスト基督教会牧師 藤藪庸一
『現場報告“子ども食堂”これまで、これから』
与野 輝 著
茅野志穂 著
四六判 900円+税
いのちのことば社
私は、与野さんのことを個人的に知っているわけではない。しかし、「はじめに」を読んだとき、自分と重なることが二つあった。一つは物事に対する動き方だ。与野さんは、「どれ一つとして、自分たちで計画したものはありません」(四頁)と告白する。ちょっと失礼な表現になるが、与野さんは、自分発の自分のやりたいことをやって、素晴らしい活動をしているスーパーマンではない。自分発ではないだけに、神が導いてくださっているという確信が強い。神が始められたと思っているから、待ったをかけられるまでやめられない。目の前に広がる問題に真摯に向き合うしかない。自分一人の力でできたとは到底思わない。多くの人の助けがあってできた。それも、利用者さんの力もあってできたと思っているから、感謝ばかりが出てくる。これが、与野さんに、使命感が与えられ、仲間が与えられ、苦労があっても、感謝と喜びが絶えない活動に繋がった。
この歩みに、私たちの白浜での歩み(※)は大きく重なった。神様の物事の進め方は、こうなのか! あらためて、これでいいんだなと思わされ、励まされた。
「あいさん子ども食堂」は三年半の活動を通し、子ども食堂だけでなく、子育てカウンセリング、学習支援・居場所提供、食材配達、親子料理教室、育児支援など、多岐にわたる活動に成長した。そしてきっと、今後も目の前の人の必要に応えながら、新たな活動を加えていくのではないか。与野さんの苦労も考えず、期待してしまった。
もう一つは、刺激を与えてくれる伴侶の存在だ。与野さんの活動は、「あんた! 毎日家の中で遊んでないで、少しは外で他人様のために時間を使ってらっしゃい」(三頁)との奥様の言葉からすべては始まった。本には書かれていないが、迷う時、ズレる時、へこたれる時、きっと事あるごとに、与野さんに刺激を与え続けた奥様の言葉があったと思うのだ。夫に妥協しない妻の存在、これほど強力な助け手はない。この本を読んで、私と同じように励まされる方は少なくないだろう。志を与えられ、歩みを始める方もいるだろう。きっとこの道だ。この道を歩もう。
※自殺防止活動と救済自立支援を行う「NPO白浜レスキューネットワーク」の働き。詳しくは、『あなたを諦めない―自殺救済の現場から』(藤藪庸一著、いのちのことば社)を参照。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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