「神の約束に従って」

ここで引用される聖書の著作権は日本聖書協会に属します

今年も「召天者記念礼拝」がめぐってきた。懐かしい人々を偲び、良い人生の先達を与えられた恵みを感謝しつつ、この礼拝を捧げたい。

皆さんのお手元に、「代々木上原教会召天者名簿」をお配りした。我々の教会は、「上原教会」と「みくに伝道所」が1997年に合同して出来た教会である。だから、この名簿には双方の関係者が入っている。「みくに伝道所」の方は歴史のごく短い小さな教会だから、召天者全員のお名前を載せることに問題はなかったが、「上原教会」には長い歴史があり、特に戦後は赤岩先生のもとに大勢の人が集まったから、召天者は1947年の陶山伎世子さん以前にも大分おられた筈だ。その意味でこの名簿は不完全である。不備はご容赦頂きたい。

「代々木上原教会」になってから召された方は、1998年の黒川輝さんから後である。正確に言うとこの中には正規の会員でなかった方もおられるが、どのお方も私たちと深いつながりがあり、お一人お一人みな懐かしい。美しい思い出が沢山ある。今日ご遺族の方々をお迎えして、懐かしさは一層つのる。

私は72歳になったが、「こちら側」に残っている親しい人の数は年々減っている。「あちら側」は賑やかだ。やがては私もその仲間に加えて頂くことになるわけだが、最近、よく「あちら側」と話をする。別に大したことを話しているわけではないし、返事が返ってくるわけでもない。大抵は心の中の面影に向かって「…さん」と呼びかけるだけだ。それだけで、優しい気持ちになれるのは何故だろうか。

あの人々が、我々よりも先に人生の苦労を経験し、病苦も味わい、我々よりも先に死の苦しみを潜り抜けて天に召されて行ったからではないか。

ヨハネ黙示録7,14-17を思い起こす。「彼らは大きな苦難を通って来た者で、その衣を小羊の血で洗って白くしたのである。それゆえ、彼らは神の玉座の前にいて、昼も夜もその神殿で神に仕える。玉座に座っておられる方が、この者たちの上に幕屋を張る。彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、太陽も、どのような暑さも、彼らを襲うことはない。玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、命の水の泉へ導き、神が彼らの目から涙をことごとく拭われるからである」。深い慰めを受ける。

さて、今日の聖句に目を向けたい。

初代のキリスト教徒たちは、主イエスが再び来臨する日を待ち望んでいた。その日は「主の日」(10)とか、「神の日」(12)とか呼ばれた。主の日がやがて来る。現在の世界がこのままの状態でいつまでも続くということはない。それはいつか終る。それが何時なのかは人間には分からないが、思いがけないときに終末が来る。「主の日は盗人のようにやって来る」(10)。

一体、その日には何が起こるのか?

終末には「何もかも滅びるのだ」と、よく誤解される。だが、初代のキリスト教徒たちが信じていた終末は、単なる「滅び」ではなかった。確かに、古い世界は滅びるだろう。だが、「義の宿る新しい天と新しい地」(13)が、つまり真に新しい世界がこの世界に実現する。それが聖書の言う終末なのである。

現在の世界は憎しみと暴力に満ちている。報復の悪循環が止むことなく繰り返され、そして今、又もやイラクで戦争が始まろうとしている。空爆が始まれば、確実に子供たちや弱い者たちが、しかも無差別に殺される。こんなことを人類はこれまで繰り返してきたし、これからも繰り返すだろう。これが現在の世界である。いつになったらこんなことが終わるのか。

「いつになったら / 人を憎めなくなるかしら / わたしと人々との間が美しくなりきるかしら」(八木重吉)。初代のキリスト教徒たちも、この憎しみの充満した古い世界が終わって、誰もが愛し合って共に生きる日が来ることをうめきながら待ち望んでいたのだ。

「召天者名簿」の最後に黒髪芳光さんの名前がある。この方は作曲家である。今からちょうど2年前に膵臓に癌が発見されて闘病生活に入り、今年の5月にとうとう天に召された。病床で洗礼を受け、紀子夫人と共に最後の日々を過ごされたが、その中で一つの歌を作曲して我々に残して下さった。コンチャ・メンデスという南米の詩人の詩につけられた美しい曲だ。

「オレンジ畑 / 燃えるように明るく / オレンジの花を咲かせなさい / 世界に愛がやってくる / 高い高い木の枝で / 小鳥の歌手よ歌いなさい / 世界に愛がやってくる / 野原よ野原よ / 新しい緑のマントを羽織りなさい / 世界に愛がやってくる」。我々は大人も子供もこの歌を愛し、よく一緒に合唱する。

世界に愛がやってくる! 世界から憎しみが去り、愛がやってくる。

初代のキリスト教徒たちが待ち望んでいたのは、結局このことではなかったか。そして、先に天に召された我々の信仰の先輩たちも、この歌を残してくれた黒髪さんも、このことを待ち望んでいたと確信する。

世界に愛がやってくる!これこそ古い世界の終わりであり、新しい世界、つまり、「義の宿る新しい天と新しい地」の始まりなのである。

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