どのようにしたら幸福な結婚をして離婚を避けられますか(2)－暴力ギャンブル薬物大酒を避けるか確認

　　日本人は、従来よりも離婚が増えています。米国の場合、二組に一組が離婚に終わりますが、日本の場合も、三組に一組が離婚に終わります。離婚は苦しみや悲しみを産み出しますから、できるだけ避けたいものです。どのようにしたら、離婚を避けられますか。 

　最近は、性格の不一致ゆえの離婚が増加していると言われています。これは、神に許されない理由での離婚です。先ほど述べたように「淫行」、つまり不倫は離婚をすることを神が容認される唯一の根拠です。基本的に聖書は結婚の絆が生涯にわたるものです。 

　ですから、結婚する前に、結婚して長年連れ添える人であるかどうかを十分理性を働かせ確認する必要があります。そうしなければ後悔します。将来の結婚相手の候補者にどんなことを確認できますか。 

(1)暴力を振るわない大切さを認識していますか 

　そもそも暴力を振るうことをどのように考えているか確認する必要があります。聖書は、神が「暴虐の愛する者を憎む」と述べ、昔、神は暴虐のゆえに、人類の世に洪水をもたらしたことを述べて、暴力に反対しています。(詩編11:5。創世記6:13) 

　残念ながら、兵士や自衛隊出身者は、暴力を振るうことを何とも思わない可能性が高くなります。当然、やくざもそうでしょう。戦闘経験があると、日常生活でも、自分を守るために、あるいは、自分の思い通りにするために、武器を使う、つまり、暴力を振るいやすくなります。(マタイ26:52) 

　聖書は、上位の「権威」には、「悪をならわしにする者」たちに神の「憤り」を表わして「復しゅう」するために、剣を帯びることを認めています。(ローマ13:4)兵士は、国家の政府から認められて殺人をすることになります。しかし、兵士は、悪行者ではなく、義者に対しても「剣」、つまり武器を使用しがちになります。つまり、正当でない殺人をする可能性が高くなります。 

  そして、殺人は、たとえ人間の政府によって認められても、クリスチャンには認められていません。(ペテロ第一4:15)そのため、兵役経験者、また、自衛隊経験者は、日常生活の中で、暴力を振るったり、器物を壊したりする可能性があり、信仰を持っていても、そういう態度を改めたかどうか、慎重に調べる必要があります。 

　もし、暴力を振るうことを何も悪い事でないと考える人であると、配偶者に暴力を振るう可能性も高くなります。また、他の人に暴力を振るって裁判沙汰になることがあります。また、反政府デモに加わって警官に暴力や武器を使ったり、建物や器物を壊したり、略奪したりすることによって逮捕され、刑務所に収容されたり、その人自身が傷害を負ったり人に傷害を負わせたりすることもあります。 

暴力を振るわない人かどうか確認する必要がある

 

　また、若者は、暴力的な戦闘ゲームばかりしていて、日常生活の中で暴力を振るうことを悪い事だと思っていないこともあり、人を殺してみたいと考えていることさえあります。そのようなゲームにはまっていないかも調べた方が賢明です。ですから、殺人をしたり暴力を振るうことは間違っているという考えを持っているかどうかを確認することは重要です。

 

　暴力的なゲームにはまっている人は戦争や暴力を悪いと思わないかもしれない相手に日常生活の何気ない会話の中で、相手の考えを聞いてみることができます。相手は、殺人や暴力をどのように考えているでしょうか。 

(2)勤勉を重んじギャンブルを避けていますか 

　実際、勤勉の大切さを認識していることも大切です。仕事をして、必要な生活費を稼ぐ必要性を認識しているでしょうか。正当な方法でどの程度の収入を得て家族の生活を支えるつもりなのか、また、どの程度の生活力があるかどうかも確認しなければならない点です。 

その人は勤勉に働く人ですか

　聖書は「自分に属する人々，ことに自分の家の者に必要な物を備えない人がいるなら，その人は信仰を否認している」ことになると述べて、家族を養う義務があると述べています。(テモテ第一5:8) 

　その点で、カップルの実家の経済力が同程度である方が望ましいでしょう。女性は自分の父親の経済力と同程度の経済力を相手が持っていることを期待しがちです。しかし、若い人は最初から十分の経済力を持っていないことが多く、実際賃金も低く、結婚当初は、つまり若い間は、低収入の生活を我慢しなければならない場合が少なくないでしょう。 

  パチンコやカジノなどのギャンブルに趣味を持っていないかを確かめることも必要です。聖書は「幸運の神」に頼ることを非としています。(イザヤ65:11)パチンコやカジノで配偶者が多額の借金を作り、離婚せざるを得ないと感じるようになる人も少なくありません。また、女性でも、パチンコにはまって家事をおろそかにすることさえあります。 

パチンコ中毒者は借金を抱える可能性が高いです 

 

カジノはパチンコよりも借金が大きくなり離婚せざるを得なくなる可能性が高い(3)薬物を避けているか大酒の習慣を持っている人か確認する 

 薬物中毒に陥っている人や大酒の習慣を持っている人と結婚することはなぜ避けなければならないのでしょうか。そうした人は、容易に交通事故を起こしたり、傷害事件などの犯罪を犯します。すると大きな借金を負わざるを得なくなります。家族としての評判は損なわれます。また、その人は刑務所に入ることになるかもしれません。 

  聖書は大酒を非としています。聖書は、「酔いどれや貪欲な者は貧困に陥る」と述べ、大酒が「災い」や「口論」や「心配」や「傷」の原因となると述べています。(箴言23:21,29,30)大酒がもたらす影響は、薬物中毒がもたらす影響と同じです。 

Ralf Steinberger from Northern Italy and Berlin大酒や薬物中毒のために仕事ができない場合がある 

(4)さまざまな問題で似た考え方を持っているか確認する 

　さまざまな問題で意見が一致していればいるほど、同じ方向に進むことができ、日常生活も維持していけます。何でも、意見が一致するのが望ましいですが、とりわけ大切な点として、国家が戦争をすることについてどのように考えているかが一致していることは大きなポイントでしょう。 

戦争にどういう立場をとるかは意見が激しく別れ離婚の原因になりうるので意見を確認するのが賢明

 

　一方が、国家が戦争することを推進する立場で、相手が反戦の立場であれば、夫婦の間で意見が分かれ、事態が、緊迫した情勢になった時に、家族が分裂することになります。それで、そうした点について相手の考えを確認しておくことは賢明です。 

　以上のように、暴力、勤勉さ、ギャンブル、飲酒、薬物についてどのような習慣を持っているか結婚する前に相手の習慣をチェックするのが賢明です。また、相手がさまざまな物ごとについてどのような考え方を持っているかを確認することも賢明な事です。　　そのようにして事前に離婚になる要素を持っている人と、結婚するのを避けて、危険な要素を排除することができるでしょう。

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