今日の同盟軍は明日の敵(3)聖書預言は同盟は神の不興を買い同盟が破棄されることを示す

今日の同盟軍は明日の敵(3)聖書預言は同盟は神の不興を買い同盟が破棄されることを示す

(1)神と昔のイスラエルは神との結婚関係にあり軍事同盟は淫行とみなされた　　聖書全体を見ると昔エジプトの奴隷状態から救い出されたイスラエル人は、比ゆ的に神との結婚関係に入りました。(レビ25:55)神はイスラエルに対して、ご自分のことを「あなたの偉大な造り主はあなたの夫たる所有者」と言われました。(イザヤ54:5)神はご自分のことを夫と呼ぶことにより、イスラエルの国家と比ゆ的な結婚関係にあることを表明されました。　人間の夫と妻の結婚関係では、妻は他の男と性関係を持つ、つまり淫行を行うことは禁じられています。そして、妻は生涯夫を愛し、従うことを夫に約束します。同時に夫は結婚する時に、妻を導き守ることを約束します。イスラエル人はシナイ山の前で、モーセの律法を与えられた時、「エホバの話されたすべてのことをわたしたちは喜んで行ないます」と述べて、エホバ神を自分たちの神として選び、神に従うことを自ら同意しました。(出エジプト19:5-8)

妻は夫と結婚する時夫を信頼し夫に忠節に従うことを約束します

　そして、神は、イスラエル人が神に従い神を崇拝するならば、神はイスラエル人を「特別な所有物」の国家として守り助けるという約束をされました。 

モーセが神から与えられた律法を読むとイスラエル人はそれを行うことに同意し比ゆ的な神との結婚関係に入った

　しかし、イスラエルは後に北の十部族のイスラエルと二部族のユダに、別れたのですが、どちらも神に不忠節になりました。イスラエルとユダが軍事的な脅威に直面した時、他の軍事的な世界強国に頼ることは、全能の神に対する不信仰であり、結婚関係にある妻が他の男性を慕って、売春をするようなものだったのです。(2)聖書のエゼキエルの預言は軍事同盟が神の不興を買い永続的でないことを示す 

　エゼキエルの象徴的な劇の預言の中では、南の二部族のユダ王国を表わすオホリバという名の女性がアッシリアやバビロンに恋心を抱き使者を遣わして、不倫な交わりを行ない続けたことが記されています。いわゆる世界強国とユダが同盟関係に入りました。ところが、それは、神の目に売春でした。 

イスラエルが他の世界強国に頼って軍事同盟を結ぶことは、神の目に淫行であり、売春だったのです。(エゼキエル23:3,9,11)たとえば、ユダのアハズ王は、エホバ神への崇拝から背教していました。北のイスラエルとシリアの脅威に面して、アッシリアとの同盟のためにお金を払いました。(列王第二16:5,8) 

ユダのアハズ王はエホバの崇拝から背教していた  

ユダのアハズは神を捨ててアッシリアとの同盟と軍事力に頼った

　また、バビロンの脅威に面して、ユダのゼデキヤ王はエジプトに贈り物を持たせた使者を派遣し、エジプトの軍事力に頼りました。このように神の妻のような立場にあったユダは、神の目に売春婦になりました。

 

イスラエルとユダを表す二人の女性は売春婦になった

 

　そのため、神はユダに嫌悪を抱き、またユダもそれらの世界強国を嫌悪するようになりました。そのため、その同盟関係は損なわれ、ユダは、 以前同盟関係にあった世界強国などの諸国家から総攻撃を受けることになったことが記されています。(エゼキエル23:22-24) 

   ですから、軍事同盟は神の目から見て、神の目にとって神への不忠節であり、売春行為です。神はそのことに対して不興を覚えられるので、その国家に対する助けを差し控えられます。そのため、軍事同盟は永続的でなく、かえってそのかって同盟関係を結んだ諸国家やまたその他の軍事強国から軍事攻撃を受けることになることをエゼキエル書は示しています。 

  ですから、エゼキエルの預言も　「今日の同盟軍は明日の敵」という言葉が当てはまります。