エレミヤ7章・神の律法に違反しながら救い出されるという惑わしの言葉に信頼しないように

　私たちが神から助けと保護を得られるかどうかは、ひとつには、私たちが神の律法に従って歩むかどうかに依存しています。実際の行いは神の基準に反することを行なっていながら、単に口先で、神を崇拝すると自称しても、神からの保護は得られません。

　それは、アメリカを初めとした今日のキリスト教世界に当てはまるでしょう。とりわけ、

アメリカのドル札や硬貨では、「我々は神を信頼する」と公言しています。ですから、アメリカはキリスト教国のひとつです。

 Independence Hall　by Ervins Strauhmanisアメリカは神を信頼すると公言しています 

　しかし、アメリカが神を信頼すると公言しても、その行いが聖書の神の基準から離れていれば、決して神からの是認と保護は得られないでしょう。そのことは、昔のユダに向かって語られたエレミヤ7章の言葉から分かります。

    昔のユダは、ありとあらゆる律法違反を行なっていました。神の目に悪いあらゆることを行なっていました。   昔のユダの人々は、「盗みを働き、殺人を犯し、姦淫を行ない、偽って誓い、バアルに犠牲の煙を立ち上らせ、あなた方の知らなかったほかの神々に従って歩んでおきながら」それにもかかわらず、エホバの家に来て、エホバの前に立っていました。(エレミヤ7:8)

　そして、自分たちの領地にエホバの神殿があったので、「わたしたちはきっと救い出される」と言っていました。エホバ神はその言葉は「惑わしの言葉」であり、「信頼してはならない。」と言われました。(エレミヤ

7:4,8)

 

Remnants of the 1st century Stairs of Ascent, discovered by archaeologist

Benjamin Mazar, to the entrance of the Temple Courtyard. Pilgrims coming to make sacrifices at the Temple would have entered and exited by this stairway.

Wilson44691 1世紀の神殿の遺跡―古代イスラエル人は神殿があるので自分たちは安全だと考えていましたがエホバの是認を失っていました

     それで、アメリカ人は、神を信じており、教会に通っているので、自分たちの国家の上には、神の保護があると考えるかもしれません。自分たちの国家は安全で永遠に存続すると考えるかもしれません。しかし、それはエルサレムのエホバの神殿を持っていた昔のユダが考えたことです。 それで私たちは昔のユダに起きたことから、エホバ神の考え方を学びましょう。

　偶像崇拝と流血その他の悪行にふけっていたユダに対して、エホバ神は、「わたしの怒りと激怒はこの場所に、人間と家畜・・・に注ぎ出される。」と言われました。(エレミヤ7:20)

　　もし、アメリカが戦争を行ない、国内で殺人を行ない、また、もし、アメリカ軍が軍事衛星を用いて全地で流血行為を行っているとすれば、また、とりわけ神に信仰を持つ人々をも攻撃しているとすれば、大いなるバビロンについて「彼女の中には、預言者と聖なる者たちの血、そして地上でほふられたすべての者の血が見いだされた」という言葉が成就していることになります。(啓示

18:23)

An illustration of the recovery maneuvar used to capture the CORONA film-return bucket.アメリカは軍事衛星で流血を行っているのでしょうか流血を行っていればエホバの保護はありません

 

　そのような流血を行なっていれば、当然エホバ神からの是認と保護は得られないでしょう。そうすると、北の王によって南の王が攻撃されるという聖書の預言が成就していくことでしょう。

　しかし、反対にアメリカが、「外人居留者、父なし子、やもめを虐げず、罪のない血をこの場所で流さず、ほかの神々に従って歩んで自分の身に災いを招くようなことをしないなら」、エホバ神としても、その預言が成就するようにはされないでしょう。アメリカはいつまでも存続していくでしょう。(エレミヤ7:5,6)　罪のない人々の命を尊重されるエホバ神の考えを尊重して、流血と偶像崇拝を避けましょう。