エホバを避難所にすることは何を意味しますか―神の義の基準を擁護し神について公言する

エホバを避難所にすることは何を意味しますか―神の義の基準を擁護し神について公言する

　聖書の中には、エホバ神がご自分に依り頼む者たちのために「避難所」になってくださり、保護を与えて下さることが述べられています。「わたしはエホバに申し上げよう，『あなたはわたしの避難所・・・です』とクリスチャンが言うと、どのような結果になるでしょうか。(詩編90:1,2)

 　神の僕が神に愛情を傾けたので、神は「彼を」「保護する」という結果になります。(詩編91:4)どのようにすれば、そのようなエホバ神からの保護を得られるでしょうか。

　エホバを避難所にすることはどういうことではありませんか。エホバを避難所にするということは何を意味するでしょうか。

(1) エホバを避難所にすることは核シェルターなどの特定の場所にいることを意味しない

   エホバを避難所にするとは、核シェルターのような単に何らかの安全な場所にいるということを意味してはいません。確かに、大患難の生じる前は、文字通りの山間部は安全性が高いと考えられます。

  しかしながら、通常、エホバを避難所にするとは、文字通りの特定の場所が必ず安全であることを意味してはいません。今は、さまざまな武器がある時代なので、どこかの特定の場所が安全だと考えても、核兵器や化学兵器など何らかの武器を用いられたら、その場所は安全ではないということになります。

Concrete door of a public fallout shelter in Switzerland (2014).…

Kecko from Switzerland (Rheintal SG) - Swiss Civil Defense Bunker

スイスのシェルター・避難所

神を避難所にするとは特定の場所への避難を意味してはいません

 

(2)エホバとその義の基準に忠節を示す時エホバは保護してくださる

 

 

　「その忠節な者たちは皆，エホバを愛せよ。エホバは忠実な者たちを保護しておられる。」と詩編は述べています。(詩編31:23)それで、エホバ神が保護を与えて下さるのは、エホバに忠実で忠節な者たちです。ですから、このことは神に従うことが何らかの不都合を生じることを意味しても、エホバ神を神として崇拝し続けることを意味しています。

　また、神に忠節であるという事は、神の義の基準に従い続けるよう努力を払うことを意味しています。神の基準に従うよう最善の努力を払う時、エホバ神は保護を与えて下さいます。箴言は、「エホバのみ名は強固な塔。義なる者はその中に走り込んで保護される。」と述べているからです。(箴言19:10)

神は人妻の淫行の誘いを退けた義者のヨセフを助けられました

 

  

　それで、私たちは殺人、淫行、同性愛、心霊術、偶像崇拝、偽りを避けるよう最善を尽くしましょう。(啓示22:15)そして、引き続き、ご自分の僕としての立場、神の保護と祝福を受けられる立場にとどめてくださいます。そして、神の僕が「邪悪な者たちの手から彼らを救い出される」ように助けて保護を与えて下さいます。(詩編97:10)

　しかし、私たち人間は完全ではなく、判断力も完全ではないので、間違いを犯し得ます。しかし、エホバ神は、私たちの罪をキリストの贖いの犠牲によって許してくださいます。

(3)エホバに対する信仰を公言することによりエホバの恵みを求める

 

 

　エホバはご自分に対する祈りも喜ばれるとは言え、他の人々の前で、ご自分に対する信仰を表明する時に、とりわけ喜ばれます。

　　国によっては、キリスト教に対する信仰がたいへん弱く、ヒンズー教、仏教、イスラム教その他の宗教がその地域で支配的かもしれません。また、従来キリスト教がたいへん優勢であった地域でも進化論が優勢になったり、キリスト教の原則を退けることが、人気を博すということがあるかもしれません。

　エホバ神は、人々の是認を求めるのではなく、ご自分の是認を求める人を喜んでくださいます。イエス・キリストは、ご自分が、「自分の栄光を求め」る者ではなく、「自分を遣わした方の栄光を求める者」であること、つまり、聖書の神エホバの栄光を求めていることを公言されました。(ヨハネ7:18)

イエスはご自分が人ではなく神の是認を求めていると公言されました

　そのイエスの態度は、エホバ神に喜ばれ、その結果イエス・キリストは一般のユダヤ人からは退けられたのですが、イエスは、最終的に、不滅の霊者として復活させられ、全宇宙でエホバ神に次ぐ立場を与えられました。(フィリピ2:8,9)

イエスは神の是認を求めて不滅の霊者としてよみがえらされました

　ですから、わたしたちクリスチャンが聖書の神エホバとの関係を公言することはエホバに栄光をもたらし、エホバの是認につながります。

　イエス・キリストの場合、贖いの犠牲を捧げることが求められていたので、イエス・キリストは三十三歳で命を失いました。しかし、一般の神の僕が早死にすることをエホバ神は通常意図されているわけではありません。それで、基本的に、神との関係を公言することは確かに危険も伴うとはいえ、神の是認と保護をもたらします。それは、「長い日々」という結果をもたらしえます。

(4)今の社会の潮流に逆らってエホバの是認を求める

 

 

   今日、進化論が優勢になりつつあります。また、神の律法を無視した世俗的な生き方が人気があります。

　テレビ番組、映画、アニメ、漫画、小説などで、キリスト教の原則を無視する生き方が、称揚されるかもしれません。

　　例えば、最近日本で有名な文学賞である芥川賞を受けた小説は、「コンビニ人間」という小説でしたが、その女主人公は男性と同棲して、その男性を捨ててしまいました。それで、結婚しないで同棲することやパートナーをどんどん取り換えることが普通の生き方であると人々に唱道する小説が世間でもてはやされています。

同棲してパートナーを取り換える生き方が世間で人気があります

　そうした潮流がある中で、結婚の取決めの重要性を称揚することは、勇気がいることかもしれません。さらに、信仰を持たない他の人々と異なっていることを恐れない勇気が必要です。しかし、勇気をもってエホバとの関係を公言し、エホバの基準を擁護する時、エホバの是認と助けと祝福を得られます。

(5)神に忠実な神の僕は生存率が高いことを聖書は述べています

 

 

　イエス・キリストはクリスチャンが人の前で公にご自分との関係を公言する時、イエスご自身もその人との関係を神の前で認めると言われました。それは、神とイエスからの是認と助けをもたらします。

　　イエスはこのように言われました。「人の前でわたしとの結びつきを告白する者は皆，人の子も神のみ使いたちの前でその者との結びつきを告白します。しかし，人の前でわたしのことを否認する者は，神のみ使いたちの前で否認されるのです」(ルカ12:8,9)

わたしたちの神への信仰を公言することは神とキリストの是認をもたらします

わたしはエホバの証人と異なる信条がありますが証人の神への信仰を公言する勇気はすばらしいと思います

   イエス・キリストがそのクリスチャンとの結び付きを告白するとは、エホバとイエスからの保護を経験することになります。

　　確かに、聖書は神の言葉を語ることが命を危険にする事態が生じうることを否定はしていません。しかし、聖書は、神との公の関係が神からの保護をもたらすことを述べています。(啓示7:9,14)聖書が大群衆について述べていることは、最終的な神の僕の生存率が大変良い事を示しています。

大患難を生き残る大群衆は神との関係を公言しています

大群衆の数は数えきれなくなります

神との良い関係を求める人の生存率は良くなります

 

(6)エホバを避難所にすることは核シェルターにいることではなく何を意味しますか

  

　エホバに絶えず祈り、エホバに依り頼むこと、エホバとの関係や信仰を公言すること、エホバの知恵を祈り求め、エホバの義の基準を擁護する事によってエホバを避難所としましょう。