「また,彼が第三の封印を開いた時,わたしは,第三の生き物が,『来なさい!』と言うのを聞いた。そして,見ると,見よ,黒い馬がいた。それに乗っている者は手にはかりを持っていた。」(啓示6:5)
啓示6章には、子羊イエス・キリストが、エホバ神からいただいた七つの封印をひとつずつ開いていくさまが描写されています。第一の封印を開くと、白い馬が走り出します。これは、主の日にイエスが王権を受け取り、勝利のうちに全地で活動されるのを表わしていると思われます。第二の封印を開くと、火のような色の馬が全地を走り回ります。これは、主の日に全地で戦争が起こることを預言しているようです。
第三の封印を開くと、手にはかりを持っている乗り手が乗っている黒い馬が出てきます。黒い馬は何を表しているのでしょうか。黒い馬の乗り手は、手にはかりを持っていました。聖書には「欺きのはかり」という表現が4回出てきます。ホセア12章7節には「商い人、その手には欺きのはかりがある。だまし取ること、それを彼は愛した」と述べられています。
続く啓示6章6節では、「小麦一リットルは一デナリ,大麦三リットルは一デナリ」という声がします。これは、不当に高い値段だと言えます。それで、全地を黒い馬が走り回るというのは、貪欲な商人が基本的な食糧の値段をつり上げて、その結果全地に飢きんが生じることを意味しているのでしょう。
現在、世界の人口は60億人くらいですが、国連食糧農業機関FAOは、1984年に「農業がこのままの水準で発達していけば、地球は問題なく120億人を養える」と報告しています。それで、世界中に住んでいる人々全員の食糧は今でも十分にあると考えられます。
今日の食糧不足は、豊かな食糧が公平に分配されていないことにあると言えます。穀物の収穫量は十分ありますが、穀物などの食糧の国際的な取引価格は、一握りの投機家の手による「ダンピング」や「在庫隠し」などによって人為的に操作されている部分があります。そのため、さまざまな人道的援助団体や慢性的な飢えに苦しむ国々は、決められた高い価格で買わざるを得ないということが問題になっています。このことは、飢きんの発生に商人の貪欲が関係していることを述べるヨハネへの啓示の預言の真実性を示しています。
そして、イエスはご自分の臨在のしるしとして、つまりご自分が天で王権をとられたことのしるしとして、「そこからここへと食糧不足」があると予告されました。(マタイ 24:7)1918年に第一次世界大戦が終了した時,ヨーロッパの農地の大半は荒廃し,深刻な食糧不足が生じました。また、第二次世界大戦はギリシャ,ポーランド,ソ連,オランダおよび他の場所に飢餓状態をもたらしました。1959から1961年の中国の飢きんのために2000万人以上の死者が出ました。1960年代に,内戦のためにコンゴ(現在のザイール)やナイジェリアで人々が餓死しました。北朝鮮では、約200万人が飢え、数百万人が低栄養のために慢性的な障害に苦しんでいるとされています。
今日飢きんは世界的にどんな状況ですか。2006年の報告では、発展途上国で,一日1ドル以下で生活しなければならない人が約12億人もいます。ある統計では、世界で飢えによる死者は年間1500万人います。世界保健機関によれば,毎年500万人余りの子どもたちが,おもに栄養不良のために死亡しています。
飢餓が最も多いのは南アジアであり、最も深刻なのはアフリカです。アジアでは、5億5千万人、サハラ以南のアフリカの地域では、1億7000万人が飢えに苦しんでいると言われています。場所的に見ると、深刻な栄養不良の状態にあるとされる人々の75%が農村に住んでいて、残り25%が発展途上国の大都市とその周辺に住んでいると見られています。それで、はかりを持った乗り手をのせた黒い馬が全世界を走りまわっていることが分かります。
(参考文献)
世界の半分が飢えるのはなぜ? ジャン・ジグレール 2003年
合同出版株式会社
食の文化フォーラム17飢餓 丸井英二編 1999年 株式会社ドメス出版
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
Who We AreWhat We EelieveWhat We Do
2025 by iamachristian.org,Inc All rights reserved.