マタイ24章・東北関東大地震―聖書が地震について述べていること

「国民は国民に、王国は王国に敵対して立ち上がり、またそこからここへと食糧不足や地震があるからです。」（マタイ24:7）

今回、日本の東北地方と関東地方では、東北地方太平洋沖地震とその津波の影響のために甚大な被害を受けました。聖書は、地震についてどのように言及していますか。

一世紀にイエスの弟子たちが、イエスに、「あなたの臨在と事物の体制の終結のしるしには何がありますか。」と質問したことがあります。（マタイ24:3）その時、イエスの弟子たちは、イエスの臨在が天での目に見えないものであることを理解していませんでしたが、イエスは、ご自分の目に見えない天の臨在と、事物の体制の終結のしるしとなる目に見える出来事を予告されました。

イエスは弟子たちの質問に答えて、「国民は国民に、王国は王国に敵対して立ち上がり、またそこからここへと食糧不足や地震があるからです。」と答えられました。（マタイ24:7）それで、イエスは地震が頻発することを予告されました。

地震が頻発しているのは、日本だけではありません。世界各地で地震は頻発しています。大勢の死者行方不明者を出した近年の地震を取り上げてみたいと思います。1990年のイランのザンジャン地震では、死者行方不明者が3万から5万人とされています。そして、1995年の阪神・淡路大震災。2001年のインド西部地震では、同2万から4万人。2003年イランのバム地震では、同4万3千人。2004年のインドネシアのスマトラ・アンダマン地震では、同28万3千人以上。2005年のパキスタン北部地震では、同8万6千人以上。2008年四川大地震では、同8万7千人以上。2010年のハイチ地震では、同22万人以上。そして、2011年今回の東日本大震災でも、死者行方不明者は数万人に及ぶでしょう。（「地震研究シリーズ／世界の主な被害地震」より抜粋）

大地震が頻発しています。このことは、今確かに、イエスが目に見えないさまで天に臨在しておられること、そして事物の体制の集結の時であることを示しています。今が事物の体制の終結の時であるということは、今の苦しみの多い事物の体制の終わりが近いということを意味しています。

しかし、イエスの言葉によると、地震も大きな被害をもたらす患難ですが、これは、人類が経験する苦しみ、患難の始まりに過ぎません。イエスは、それら戦争や食糧不足や地震について、「これらすべては苦しみの激痛の始まりです。」と言われました。（マタイ24:8）

それで、イエスの言葉によると、それよりもずっと規模の大きい患難が人類に臨むことになっています。イエスは、「世の初めから今に至るまで起きたことがなく、いいえ、二度と起きないような大患難がある」と予告されました。（マタイ24:21）それは、おそらく第三次世界大戦を意味するでしょう。

しかし、ヨハネの啓示の書の預言によると、その大患難を数えつくすことができないほどの神の民の大群衆が生き残ると予告されています。（啓示7:9，14）その大患難のあとにしばらくこの事物の体制は続きますが、イエスが邪悪な人々を裁き、神の民を救うために行動される時が来ます。（テサロニケ第二1:6，7）

この事物の体制は終結します。事物の体制の終結を生き残った人々は、地球全体を楽園パラダイスに変える業にあずかります。（ルカ23:43）その時には、世界には、戦争も食糧不足も地震もなくなります。

古い事物の体制で地震や津波などの災いで死んだ人々は復活してきます。津波で海に流されてしまった人も多いかもしれませんが、聖書は将来海で死んだ死者を含めて神の記憶の墓に眠っている死者が復活することを約束しています。（啓示20:13。ヨハネ5:28，29）

聖書の中には、将来の希望があります。私たちは、地震などの災害のない時代の楽園の希望を胸に、前途の患難を乗り越えていくように、信仰を強めていきましょう。

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