以下の記事は、目ざめよ!2010年2月号の「離婚 解決策?」からの抜粋です。(省略)
離婚について知っておくべき四つの事柄
聖書と離婚
聖書は離婚を軽く見てはいません。エホバ神は、別の異性を求めて配偶者を簡単に追い出すことを不実で憎むべき行為とみなしておられます。(マラキ2:13~16)結婚は永続的な絆です。(マタイ19:6)ささいな事を理由に解消した結婚関係の多くは、もっと寛大に許し合えば維持できたはずです。(マタイ18:21,22)
同時に聖書は、結婚の枠外での性関係という根拠がある場合にのみ、離婚と再婚を認めています。(マタイ19:9)ですから、配偶者の不貞が明らかになったなら、結婚関係を解消する権利があります。他の人は当人に自分の見方を押しつけるべきではなく、この記事の目的も、どうすべきかを教えることではありません。やがて事の結果と向き合うことになる当人が決定しなければなりません。(ガラテア6:5)
「明敏な者は自分の歩みを考慮する」と聖書は述べています。(箴言14:15)ですから、たとえ離婚の聖書的根拠があっても、離婚するとどうなるかを真剣に熟考するのはよいことです。(コリント第一6:12)
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では、考えるべき大切な四つの事柄を見てみましょう。登場する離婚経験者たちは、自分の決定が間違っていたとは言っていません。とはいえ、その経験談から、離婚の数か月・数年後にどんな問題が生じえるかがよく分かります。
1 経済的な問題
イタリアのダニエラは結婚して12年たったころ、夫が同僚の女性と浮気をしていることに気づきました。「分かった時には、相手の女性は妊娠6か月でした」と言います。
別居を経て、ダニエラは離婚することにしました。「結婚生活を続けようと努力しましたが、夫は浮気を続けました」と話します。正しい決定をしたと感じていますが、こうも言っています。「別れてすぐに、生活がとても苦しくなりました。夕食がない時もあり、ミルク一杯で済ませました。」
スペインのマリアも同様の問題にぶつかりました。「元夫からの生活費の援助は全くなく、彼が抱えた借金の返済のため、仕事仕事の毎日です。それに、快適な家を出て、治安の悪い地域の小さなアパートに引っ越さなければなりませんでした。」
このように、離婚はたいてい女性の側に経済的困難をもたらします。ヨーロッパでの7年にわたる研究調査では、離婚後に男性は収入が11%増え、女性は17%減っていました。この研究を行なったミーケ・ヤンセンはこう話します。「女性にとっては厳しい場合がある。子供を世話し、仕事を見つけ、離婚による心の傷と向き合ってゆかねばならないからだ。」ロンドンのデーリー・テレグラフ紙(英語)によると、こうした事柄のゆえに「人々は別れることを躊躇せざるを得なくなっている」と述べる弁護士もいます。
離婚すると:収入が減るかもしれません。引っ越さなければならないこともあります。親権があるとしたら、子供をしっかり育てながら生計を立てるのは容易ではないでしょう。(テモテ第一5:8)
2 養育の問題
「夫の浮気にひどいショックを受けました。そして、夫が出て行ったことにさらに胸が痛みました」とイギリスのジェーンは言います。ジェーンは離婚しました。正しい決定をしたと思っていますが、こう言っています。「大変だったのは、子どものために母親と父親の両方の役目を果たさなければならなくなったことです。全部自分で決めなければなりませんでした。」
スペインのグラシエラの状況も似ています。「16歳の息子の全面的な養育権を得ましたが、思春期の子どもは難しく、独りでの子育ては当時のわたしには荷が重すぎました。毎日、泣いてばかりでした。母親失格だと思いました。」
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離婚すると:養育に関する裁判所の決定が望みどおりのものになるとは限りません。養育に関する権利が相手にも与えられたなら、上述の面会・養育費などの事柄についてなかなか合意に至らないかもしれません。
3 自分自身への影響
イギリスのマークは、妻に一度ならず裏切られました。「2回目の時、またするんじゃないかという不安が抑えられなくなりました」と言います。離婚しましたが、その後、彼女をまだ愛していることに気づきました。「周りの人は妻のことを悪く言ってきます。僕のためと思ってそうしているようですが、実際にはためになっていません。愛はなかなか消えません。」
前出のデービッドも、妻が別の男性と関係を持っていることを知り、同じような傷を負いました。「全く信じられませんでした。妻と子どもと毎日一緒に過ごしたいと本当に思っていたんです」と言います。離婚しましたが、先の人生に希望が持てなくなりました。「僕を本当に愛してくれる人はいるんだろうか。再婚してもまた同じようになるんじゃないだろうか、と思いました。自信がなくなりました。」
離婚すると、当然ながら、いろいろな感情がわきおこります。かつては自分と一体であった相手をまだ愛していると感じるかもしれません。(創世記2:24)その一方で、起きた事への怒りがこみ上げてくるかもしれません。前出のグラシエラはこう言います。「数年たっても戸惑い、惨めになり、無力感に襲われます。二人でいたころの楽しかった日々が思い出され、『彼はよく、君なしでは生きていけないと言っていた。うそだったのかしら。なんでこうなっていまったの』と考えてしまうのです。
離婚すると:配偶者からの仕打ちへの怒りや恨みが消えないかもしれません。孤独感にさいなまれることもあるかもしれません。(箴言14:29; 18:1)
4 子どもへの影響
(省略)見過ごされがちですが、子どもたちも離婚という戦場の犠牲者となります。とはいえ、夫婦がうまくやっていけないということもあります。その場合、離婚は本当に「子どものため」になるのでしょうか。そうではないという見方が近年強まっています。夫婦間の問題が深刻でない場合は特にそうです。
「離婚が残す予期せぬ遺産」(英語)という本はこう述べています。「不幸な結婚のさなかにいる多くの大人は、子どもたちは割りに満足しているのを知って驚くだろう。子どもたちは、家族が一つである限り、お母さんとお父さんがべた別のベットで寝ていても、気に留めないのだ。」
もちろん、子どもが両親の不和に気づいていることもよくあります。夫婦間の緊張が子供の精神と心に悪影響を与えることもあります。それでも、離婚が子どもにとって最善だ、と決めてかかるのは危険です。「結婚という枠組みがあると、たとえそれが理想とは異なっていても、子どもがこたえ応じるような一貫した適切なしつけを継続しやすいようだ」とリンダ・J・ウェイトとマギー・ギャラガーの共著「結婚の利点」(英語)は述べています。
離婚すると:子どもに大きな害を及ぼすことがあります。(省略)
ここまでで、離婚を決める前に考慮すべき四つの事柄を取り上げました。すでに述べたように、仮にあなたの配偶者が不貞を働いた場合、離婚するかどうかはあなたが決めることになります。とはいえ、どちらを選ぶにしても、結果に目を向ける必要があります。起こり得る問題を見極め、良い備えをしましょう。
事情を考慮した末、結婚関係の改善に努める方がよいと思うかもしれません。改善は可能なのでしょうか。
結婚生活を続けるために
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聖書の助言を適用する
問題を見極め、改善したい点を決めたなら、聖書にアドバイスを求めましょう。聖書の原則は色あせることがなく、実際に役立ちます。(イザヤ48:17。テモテ第二3:17)例えば、聖書は許し合うように勧めています。「違反をゆるすのは・・・美しさ」なのです。(箴言19:11。エフェソス4:32)
最初、努力が実っていないように思えても、あきらめないでください。前出の「結婚の利点」という本は、励みとなる調査結果を取り上げています。「意外な事実が分かった。不幸せでも結婚生活を続けた夫婦の86%が5年後には、前より幸せになったと感じている。」とても不幸だと述べていた夫婦さえ状況が好転したとのことです。
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He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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