東日本大震災のその後”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日も、東日本大震災のその後を考えました。 東日本大震災の死者数が日を追うごとに増え続け、日本時間3月23日現在、死者・行方不明者を合わせると24,000人以上にのぼるとのことです。また福島第一原発事故後の処理も全力を挙げてなされていますが、未だ予断を許さない状況です。 ところで、東京電力が全国の電力会社、協力企業に助けを求めました。志願者です、決死隊として原発の内部作業をする原発関係者のベテランを募ったのです。 それに対し、中国電力の原発勤務40年というある男性が、この作業は自分達のようなベテランがやるべきだ。自分は定年まで後一年であるし、子育ても終わったとして、志願したそうです。ご家族は静かに思いを語る自分の夫、自分の父親の決意に何も言えなかったということです。その方の娘さんは、今までと違う父親の物静かな顔を初めて見たそうです。志願者20名。翌朝、いつも出勤する時のように、「じゃあ、行って来る。」と言って玄関を出て行かれたとのことです。 原発での作業中、放射線被爆があります。国が定める限界被爆単位100ミリシーベルト。それが250ミリシーベルトになったとのことです。何故なら、彼等がそれを望んだからです。100ミリシーベルトではすぐ時間が経ってしまい数分では作業ができない。だから国に250に上げてくれと頼んだというのです。その為の被爆量は覚悟の上なのです。なんという高貴な生き方でありましょうか。 それに対して、経営側幹部の人たちは我が身安泰の為、情報を小出しにし、遠く離れた東京から出て来なかったそうです。この生き方の違いは何でしょう。また管総理大臣も、被災地を訪ね、あちこちの避難所にいる被災者たちを励ます予定になっていましたが、その予定がキャンセルになったとニュースで報じていました。天候不順がその理由でした。たとえ本当の理由が何であれ、一国の頂点に立つ者としてはあまりにもひ弱です。 皆さん、祈りましょう!事故処理の作業が成功するように祈りましょう!隊員の皆さんが無事であるように祈りましょう!
今日の一言: 人が友のために命を捨てることは最大の愛 平安鶴田牧師