コペルニクス的転回”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、
”コペルニクス的転回”ということを考えてみました。コペルニクス的転回とは、もともとはインマヌエル・カントが自らの哲学を評するために使った言葉ですが、これから派生して、旧来の天動説に対するコペルニクスの地動説のような、物の見方が180度変わる大転換をコペルニクス的転回と言うようになりました。また、このように、人は人生の様々な特殊体験を通してコペルニクス的転回を経験し、物の見方が180度変わることによって、その生き方が変わり、人生が大転換されるものです。たとえば、復活のキリストとの出会いを通して、キリスト教の迫害者からキリスト教の伝道者に変わった使徒パウロなどは、まさにこのコペルニクス的転回の経験者の一人です。また、ニクソン政権の大統領補佐官であったチャック・コルソンもその一人として挙げることができるでしょう。敏腕弁護士であった彼は、ニクソン大統領の補佐官として活躍しましたが、ウォーターゲート事件で実刑判決を受け、刑務所生活を送ることになります。しかし彼は、そこに至る苦悩の日々の中で、イエス・キリストを救い主として受け入れ、また数年に及ぶ服役体験が、彼の人生を大きく変えました。受刑者たちが獄中で人間以下の扱いしか受けていないことを体験した彼は、出獄後、刑務所の改善運動と受刑者伝道にその生涯を捧げるのです。パウロにしろ、コルソンにしろ、キリストを通して神との関係を回復し、新しい価値観、人生観、世界観を与えられることで、コペルニクス的転回を経験したのです。カリフォルニアにあるカルバリーチャペルにラウル・リースという牧師がいます。メキシコから渡って来たギャング、またカンフ-の達人であった彼は、殺人をはじめ、麻薬の売買、強盗、恐喝、売春と、ありとあらゆる悪事を働き、すべての人から嫌われ、恐れられ、最後には妻と一人娘までもが彼を恐れ、彼から離れて行こうとしました。 その事を知った彼は、この世で唯一、自分の側にいてくれると思っていた妻と娘まで失うくらいなら、いっそうのこと二人を殺して、自分も死のうと決心します。彼はライフル銃をつかみ、二人が外出から帰って来るのを待ちました。そこには完全に人間としての望みを捨ててしまった者の姿がありました。 心のイライラをまぎらすために、彼はテレビのスイッチを入れました。するとそこに映し出された画面は、カルバリーチャペルのチャック・スミスという牧師が神の愛について説教をしているところでした。彼は、生まれて初めて聞く神の愛についてのメッセージを信じる事が出来ませんでした。自分のような悪人を、たとえ神でも愛してくれる筈がない、ここまで悪い事をしてきた者を、たとえ神でも赦す筈がない、と彼は思いました。 しかしメッセージを聞いていくうちに、もしこんな自分でも愛してくれるという神がいるなら、またこんなひどい罪を犯した自分を赦してくれるという神がいるなら、死ぬ前に、その神に自分の人生を賭けてみようと彼は決心します。そしてそう決心するやいなや、彼は、いても立ってもいられなくなり、急いで車を飛ばし、この礼拝のテレビ中継をしているコスタメサにあるカルバリーチャペルという教会に行きました。教会に着いて礼拝堂のドアを開けると、ちょうど説教が終わり、イエス・キリストを信じる決心をした人々が、静かな音楽が流れる中を、チャック・スミス牧師のいるステージに向かってゆっくりと歩いていました。彼は、その意味も分からないまま、生まれて初めての大粒の涙を流しながら、中央の通路を走り、ステージの前にひざまずきました。言いようのない神の愛を全身に感じながら、彼は、ただただ感動の涙に肩を震わせるだけでした。そして、はからずもその時、その礼拝堂の会衆の中に、この信じられない光景を見ていた彼の妻と娘の姿がありました。この大きな神の愛を経験した彼は、全く生まれ変わり、愛する妻と娘を取り戻すことが出来ました。家庭に喜びと明るさがもたらされ、彼はこの素晴らしい神の愛を伝える為に牧師になり、今では一万人を超える大教会の牧師をしています。だれが昔の彼の人生に、こんなシナリオを書く事ができたでしょうか。神の愛はどんな人の人生をも変えることができます。どんな人にもやり直しの機会を与えます。神の愛は傷ついた人の心を癒し、絶望の中にいる人に希望を与えます。あなたは、この神の愛を受け取っておられますか?神の愛はあなたをあらゆる罪の束縛から自由にします。
今日の一言: 誰にでもコペルニクス的転回を経験する機会がある平安鶴田健次
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