Black LivesMatter
白人警官はなぜ黒人を殺すのか
5月25日、ミネソタ州ミネアポリスの路上で、白人警官が黒人男性ジョージ・フロイドさんの首を膝で約9分間、抑え続けたことが原因でフロイドさんを死に至らせたという痛ましい事件です。フロイドさんは後ろ手に手錠を掛けられて地面にうつ伏せにされ、身動きできない状態でした。その一部始終が通行人の若い女性によって撮影され、その映像がSNSで瞬く間に世界中に拡散され、 全世界が、時間をかけて殺されていく人間の顔を、息を呑んで見つめ続けたのです。
フロイドさんは、途中、何度も「息ができない」と訴え続け、苦しい悶絶の叫び声を上げていたにもかかわらず、白人警官は顔色ひとつ変えずにフロイドさんの訴えを無視し、そればかりか警官の行き過ぎた行為を阻止しようとする通行人たちの声にも全く耳を貸さず、一人の尊い命を奪ってしまったのです。
翌26日には、地元ミネアポリスで抗議デモが起こり、人々はフロイドさんが繰り返し叫んだ“I can't breathe!”と“Black Lives Matter!”を連呼しました。 デモはやがて全米50州に広がり、平和的なデモがある一方、デモ隊と警官隊との衝突、商店の略奪が起こりました。さらに全米で吹き荒れるこのデモと暴動は、アメリカから世界に広がり、ベルリンやロンドン、パリ、バンクーバーから、アフリカ諸国や中南米、中東の都市まで、世界各地で抗議行動が行われています。
しかし、一連の事態の本質を理解するには、発端となった白人警官による黒人男性殺害事件、その背後にある黒人差別の実態、特に“制度的人種差別”について知る必要があると思います。
Black Lives Matter(通称BLM)は、アフリカ系アメリカ人のコミュニティーに端を発した、黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える、国際的な運動です。この運動は2012年にフロリダで当時17歳の黒人少年が警察官に射殺された際に起こった運動です。特に白人警官による無抵抗な黒人への暴力や殺害、犯罪者に対する人種による不平等な取り扱いへの不満を訴えるものです。
また、I can't breathe!は、2014年にニューヨークで起こった、今回とほぼ同様の事件で亡くなった黒人男性が息絶える前に繰り返したセリフでもあります。
解消が難しい“制度的人種差別”
多くの人が今、事件とデモを理解し、解決策を模索するために“制度的人種差別”について盛んに語り合っています。黒人を黒人であるというだけの理由で殴り、もしくは黒人を侮蔑する言葉を投げ付ければ、それは明らかな人種差別です。黒人たちは今もこうした直接的な差別行為に苦しめられていますが、同時に一見、差別には見えない、だからこそ解消するのが非常に難しい異なる種類の差別である“制度的人種差別”とも闘っているのです。
“制度的人種差別”とは、社会的弱者が不利となる仕組みが社会構造に取り込まれており、黒人が黒人として生まれただけで、以後の人生が自動的に不利の連続となることを指します。
“制度的人種差別”に気付かない部外者は、教育が貧困脱出の手段であることから、「貧しくとも奨学金で進学できるじゃないか」と言います。しかし、貧困地区に生まれた子供と豊かな地区に生まれた子供では、幼児期に自然に取り込める語彙、思考訓練、文化との接触の量がまったく異なります。つまり黒人の子供たちは就学時点で学力的にすでに大きく出遅れているのです。
さらに、米国の公立学校の財源はほとんどが固定資産税で賄われており、貧困地区と裕福な地区の極端な税収格差が、子供たちが受ける教育格差に直結しています。こうした要素が重なり、貧しい黒人の子供たちが学力格差を克服するのは極めて難しいことなのです。
“制度的人種差別”の最終地点は、死です。ジョギング中に「怪しい」と射殺された黒人青年、コンビニにジュースを買いに行き、帰途、「怪しい」と射殺された黒人の高校生、公園でオモチャの銃を持っていたために、問答無用で射殺された黒人の中学生・・・・。ごく当たり前の日常生活の行為が、“制度的人種差別”によって生成されたステレオタイプで「怪しい」「危険」と見做され、黒人はいとも簡単に殺されてしまうのです。
「息ができない」人々の最後の手段
1964年の公民権法により人種差別はようやく違法となりました。しかし社会のシステムと人の心にはびこる差別心が法の制定によって急に無くなるはずはなく、あらゆる黒人差別が続いてきました。耐え切れなくなった黒人たちは全米で暴動を起こしました。
公民権運動のリーダーであったキング牧師は、「暴動は耳を傾けてもらえない者の言葉である」と言いました。 どれほど耐えても、どれほど訴えても差別が無くならず、同胞が次々と殺されていくならば、人はどうすればいいのでしょうか。
今日の一言:人の命は全世界の富よりも尊い
鶴田健次
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