稲垣久和
東京基督教大学教授
フランシス・シェーファー(一九一二―八四年)は、一九七〇~八〇年代の日本で、学生や市民層に人気のあった福音弁証家である。
米国人宣教師としてスイスに渡った彼は、ラブリ・フェローシップという小さなクリスチャン共同体を作って、世界中の若者に聖書的真理を語った。キリスト教神学的には、プリンストン神学校から分かれたウエストミンスター神学校の弁証学教授コーネリウス・ヴァン・ティルの影響を強く受けているとも言われてきたが、ヴァン・ティルの説く、いわゆる前提主義とは一線を画す。ラブリにおける様々な世代との対話によって、より対話的、解釈学的な方法を加味した文明論的な視点に立つ弁証家、こう言えるであろう。
シェーファーの人気の秘密は、彼が講壇に立つ神学教授というタイプではなく、市井で民衆と哲学を語り合う ″哲学カフェ”の教師、といったイメージにあるように思う(筆者も若いときにラブリに行き、シェーファーとの出会いを体験した一人だ)。それだけに、本が復刊された場合も現代の市民的な対話的スタイルの中に位置づけるのがよいだろう。哲学入門書の『ソフィーの世界』(ヨースタイン・ゴルデル著)やハーバード白熱教室『これからの「正義」の話をしよう』(マイケル・サンデル著)のような雰囲気で、読書会に使用するとよいのではないだろうか。シェーファーのアプローチは、欧米思想史の上でも重要な貢献をしている。それは、「価値中立」へのするどい批判である。現代は啓蒙主義の落とし子ともいえるリベラリズムが退潮し、人々は人生観と世界観においてはっきりした「価値」に根ざしたものを望んでいる。日本で「キリスト教世界観」という価値を確立していくためにも、彼の著書は読み継がれてほしいと願う。
キリスト教世界観を身につけ、実践していくためには、現代日本の様々な分野で傷ついた人々のもとに遣わされ、「隣人になる」ことだ。主イエスは「善きサマリヤ人のたとえ」の箇所で言われる。「あなたも行って同じようにしなさい」(ルカ10・37)と。この主イエスの命令に忠実な人を、教会(親密圏)から世界(公共圏)に派遣されるキリストの大使、こう表現したいと思う。
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