今を生きるクリスチャンに役立つ『リフォームド神学事典』 3人の監修者による対談 [1]

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

■「改革された教会」のための神学事典

―原本の題名は『The Westminster Handbook to Reformed Theology』ですが、邦題で『改革派神学事典』とせず『リフォームド神学事典』としたのは、なぜですか。村瀬 日本で改革派という場合、教派がどうしても念頭に浮かびます。むしろ、この本の場合は広い意味でのリフーォメーション(宗教改革)の神学事典というほうが、教派を超えて広く受け止めていただけるのかなと思いました。石丸 すでに出ている翻訳本でも『改革教会信仰告白の神学』というように「改革教会」が使われています。ですから、常に改革されることを目差す改革教会が、遺産として初めから今に至るまで保有している神学という意味なのです。村瀬 私の中ではプロテスタントの神学というのは、片側にルター派の神学を置くなら、反対側にはリフォームドの神学なのではないか、という理解が基本にあります。望月 そういう意味では、改革派・長老派以外の方々もこの本を読んで、それぞれの教派の神学的営みを広げることができると思います。村瀬 宗教改革運動が始まった十六世紀前半は、改革による諸教会はみな改革派教会だったのです。それが十六世紀後半になると、ルター派教会との違いが出てきました。そのルター派教会に対して、ツヴィングリやカルヴァンの流れをくみ、スイス宗教改革の伝統を受け継ぐ諸教会がリフォームド教会と位置づけられるようになってきたのです。
 その伝統の中には、聖公会からアルミニアン、バプテストなどが入ってしまう。みな改革派の流れから出ているんですね。望月 改革派神学と言うと、何か神学至上主義、ある意味で論理的な構築が、時折お化けみたいに思われてしまう。しかし改革派神学の一番の基本は、やはり聖書に基づく、聖書からきちんとした手続きを踏んで解釈していく、あるいは神学的論理を構築していく、またそこを突き破ってもとへ戻っていく。そういう意味では改革派神学というのは、聖書的神学なのだと思う。これがこの本を読んで、よくわかっていただけるものと思っています。

■特定教派の神学でなく、広がりがあり、今日的要素も含むのが特徴

―この本が生まれたのは、村瀬先生が原著に出会ったのがきっかけだったとか。村瀬 二〇〇一年に、原著(英語版)を入手しました。そのとき、これは良い本だな、とつくづく思った。そして、何とかこれを日本語で紹介できないかという強い思いを抱きました。「リフォームド・セオロジー(改革派神学)」を歴史的に、また現代的視野から非常によく紹介してくれていると思ったからで、こういう本は今の日本にないのです。断片的なものはありますが、総合的にリフォームド神学をわかりやすく紹介してくれる本がないのです。
 私自身も、リフォームド神学とは何かと問われて、はっきりとイメージできるものが必ずしもなかった。でも、この本を読めば、改革派神学のイメージがはっきりとつかめるのではないか、そんな印象を持ったのです。そういうことで、ぜひともこれは日本語にしたいという熱い思いを抱いてきたのです。―望月先生は、原著を読んでの第一印象はどのようなものでしたか。望月 編者のマッキムという人が、きちんとした改革派伝統を踏まえて、わりあい穏健な立場の人だということは知っていました。その人の編集したこの本を読んで、まず一つは狭さがないということ、教派的とらわれがないということを感じました。広がりがあり、しかしきちんと改革派伝統を踏まえて、第一級の人々を選び、一一七名もの執筆者によって各項目を書かせていることを見て、これはぜひ翻訳しなければいけない、と思いました。―石丸先生の、この本の第一印象はいかがでしたか。石丸 望月先生から依頼を受け、考えてから、やりましょうとお返事しました。しかしその段階で、これがどれほど手強いかわかっていなかった(笑)。英語が手強い、内容が手強いだけじゃなく、実際に翻訳をやってみると、日本語とは何とやっかいなものか痛感した。最後は日本語との格闘、そういうふうに思いましたね。―村瀬先生は最初にこの原書に出会って、今の日本に必要だと思われたとお聞きしました。村瀬 本当に必要だと思いました。リフォームド神学をこれほどきちんとまとめて、しかも穏健に、広がりを持ちながら紹介してくれている。こういう手頃な本をぜひ日本の牧師はもちろん、信徒にも読んでいただきたい。望月 日本でいま発行されている神学事典は、良いものが絶版になっていたり、組織神学事典だったり、カトリックの視点が多かったりするんですね。
 福音派をひっくるめて、私たちが持っている神学的営みの全体像を提供するような本が今はないのです。しかしこの本には、既存の神学事典とは一線を画して、きちんとしたリフォームドの視点に立って、それでいて、ある狭い教派の神学ではなくて広がりがあって、しかもアップ・トゥ・デートな要素があるのです。

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