今年九月、御茶ノ水クリスチャンセンター(東京・御茶ノ水)のtギャラリーで、『聖書ものがたり絵本』(全四巻)の出版記念として原画展が行われた。六十四点にも及ぶ水彩画をひとつの流れで見るのは圧巻だった。
真っ白な壁に、横長の水彩画がひとつの流れのように並べられている。まるで地平線を描くようである。
「横長の絵が多いのは、聖書の時代から現在までがずっと続いているというイメージで描いているからだと思います。人間の目も横についていますからね。旧約聖書と新約聖書はつながっていますし、それは現代ともつながっています。歴史の必然の中で、キリストも誕生したのです」と、日本画家の小林豊氏。天地創造から、イエスの弟子たちの世界宣教までの歴史が、小さな会場に大きく広がっていた。
今回の絵は水彩で描いたというが、原画展には岩絵具を使った日本画も六点展示されており、その色彩の深みと独特の力強さがひときわ目をひく。
小林氏はクリスチャンではないが、長年、レバノンやシリアなどの中東を取材し、風土や気候に精通していること、また、奥様がクリスチャンで聖書にも親しんでいることなどから、このシリーズの絵を担当することになったという。従来の聖書絵本にみられがちな西洋的な表現ではなく、砂埃の舞うような現地の雰囲気が伝わってくる。
「使徒パウロたちは伝道旅行に出かけますが、あの海の向こうに、ヨーロッパの世界が広がっていたのです。伝道旅行へ出かけるのは必然でした」と、描いた海を指さしながら、小林氏は語る。童話作家でもあり、文章を担当した武井博氏(横浜カルバリーチャペル牧師)も、「あの当時、大国へ武器を持たずに出かけて行ったんですからね。すごいことですよね」と感嘆する。
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絵本の制作では、初めに武井氏が文章を書き、それをもとに小林氏がイメージを膨らませて絵を描き、絵と文章を組み合わせたうえで、再度、文章量を調整したという。武井氏は、「あれだけの聖書を短い文章に収めるのですから、それは大変でした。でも、それが絵本の良さですからね。第四巻ではかなり文章を削りました」と振り返る。時間をかけ、次第に絵と文章が互いにひとつの絵本を作り上げていったさまが分かる。中には、厳密には聖書の内容とは異なり、いくつかの出来事をひとつの絵にまとめたものもあるというが、聖書が伝えたい真意は何かを考え、あえてそうしたという。また、水の豊かな国ではないため、水の描き方にもこだわっているのが特徴だ。
「第四巻の十字架のシーンでは、あの人々の中に自分がいるということを感じてもらいたいです。この絵本は、私たち読者が主人公であり、神様の側から私たちはどう見られているのかということも意識しました。十字架の意味は、大人でもわかっていない人がいるのではないでしょうか」と小林氏。
また原画展では、ご両親ともにクリスチャンだという声優の田中真弓さんによる第四巻の朗読テープも流れ、「彼女も聖書を読んでいますから、素晴らしい朗読をしてくれました。ニワトリの鳴き声もまるで効果音のようにうまいですよね」と武井氏も絶賛。「大人のための絵本だとも思いますがお母さんやお父さんが子どもに読んであげて、長い間読み継いでもらえればいいですね」「ぜひ、全四巻をひとつの流れとして読んでほしいです」と、ふたりの想いを語ってくれた。
足掛け7年、シリーズついに完結!
『聖書ものがたり絵本 第4巻』 武井博 文/小林豊 絵
225×240mm 72頁 1,995円
1~3巻 各1,680円/ 全4巻セット 特価6,800円
※文章を担当した武井博氏(左)と、絵を担当した小林豊氏
※地平線を描くように並べられた64枚の原画
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
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