堀 肇
日本伝道福音教団・鶴瀬恵みキリスト教会牧師 ルーテル学院大学非常勤講師
「我々もまた、他の牧会者によって牧会をしてもらうことを必要としている。どんな牧会者でも、牧会者として一人の兄弟を必要としている。それは牧会の本質に関わる鉄則である」。これはD・ボンヘッファーが『説教と牧会』の中で述べていることばです。私が牧会者への牧会(パストラルケア)の必要性を考え始めてから久しくなりますが、この「鉄則」ということばは、決して誇張ではないと身に沁みて思うようになりました。
ことに近年は精神・心理的ケア、いわゆるメンタルケアの必要性を訴えられる方々が以前にも増して多く、パストラルケアも心理臨床的なアプローチの援用が求められる時代になってきました。筆者が知る範囲だけでも、牧会に心身とも疲れ、傷つき、精神的に苦しんでおられる方々がかなりおられ、中には神経症や心身症、またうつ病などを発症し、治療を受けている方も少なくありません。
では、このように牧会者が精神的に行き詰まった場合、カウンセリングを受ければよいのかというと、事はそれほど単純ではありません。感情や情緒が安定し、いくらか思考が修正されれば、問題が解決するというわけではありません。最も大きな課題は、心の最深部へのケア、つまり魂へのケア(霊的領域へのケア)なのです。牧会者として、と言うより召された者としての人生の意味や目的、また自分の存在価値をめぐる葛藤や牧会関係における癒されにくい傷、あるいは心の闇や影の領域に属する複雑な問題を正しく理解し、ケアしてくれる人が必要なのです。
E・H・ピーターソンのことばを借りれば「私の人生の本質的な部分で私を導いてくれる人物……キリストとともなる私の巡礼の旅を、私自身と同じように(あるいは私以上に)真剣に取り上げてくれる人間であり、私の霊性の独自性を聞き取るために必要なだけ沈黙を守ることのできる人間」(『牧会者の神学』)、つまり霊的導き手(スピリチュアル・ダイレクター)が必要なのです。
ただ、そのような指導者を得るのは容易ではありませんから、まず身近なところで、心の友・魂の友をつくるところから始めてはどうかと思うのです。お互いが自分自身に向き合い、魂の内奥を深く見つめる時を持つことのできるような友です。悲しみだけでなく喜びも共にできるような友です。牧会者はその奉仕の旅路において、そのような人が一人は必要だと私は思っているのです。牧会者へのパストラルケアは、この辺りから始まるのではないでしょうか。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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