ブック・レビュー 聖書の世界をダイナミックに

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


野寺博文
日本同盟基督教団 赤羽聖書教会牧師

小畑先生は神学校の恩師です。東京基督神学校(現東京基督教大学大学院)の卒業生は多かれ少なかれ、先生の説教スタイルに影響されたものです。先生の説教は修辞的で、生き生きとした聖書の描写は聞く者を圧倒します。のみならず、博学な知識が総動員され、聖書の世界がダイナミックに説き明かされます。針小棒大の感が否めぬ部分もなくはないのですが、テキストと真正面から向き合うことを先生から学びました。このヨハネの黙示録講解は、得意の一節説教で、丁寧に解き明かされています。一節説教については、釈義の準備が手抜きとか、聞き手が飽きるなどの批判もあります。ですが、説教の参考にするには、余計な話がたくさん入っているほうが助けになり、勉強になります。
私が感心したのは、「大バビロン」崩壊によって泣き悲しむ「商人たち」の解釈です。先生は岡倉古志郎の名著『死の商人』も引用しつつ「商人たち」を釈義しています。
「『風と共に去りぬ』のレッド・バトラー。そのモデルと思われるモルガン財閥のボス、ジョン・ピアモント・モルガン。ヨーロッパの怪商、潜水艦売りのサー・バシル・ザハロフ。……これらは、それぞれの母国……以外の国に武器を売り込んで巨利を得ました。……もとより、彼らも〈愛国心〉を説きます。……傘下におさめているマスコミや、媚薬をかがせている政治屋を通して、国家の危機を説き、愛国心を煽ります。国を富ませよ。国は守らざるべからず、と高唱します。産業貿易や軍備を制限しようという者があれば、例の悪口で葬ろうとします。曰く『売国奴』、曰く『非国民』、曰く『空想家』。……東京と、幾多のバビロンは黒煙をあげて滅びてきました。しかし、巨大商人たちは生きのびました。国敗れ、都は黒煙をあげながら、彼らは生き残り、勢いを盛りかえし、世界に売り込み、贅沢にさせ、堕落させ、かつは狂暴にさせてきました」(第四巻 七五頁)
人のいのちを食いものにして利益を貪る「死の商人」は、いつの時代にも各地で戦争を起こし、日本でも原発を普及させて巨額の利潤を貪ってきました。小畑先生にはそれが見えておられたのだと知って、少しホッとしました。

『小畑進著作集』第1~4巻
ヨハネの黙示録講解Ⅰ~Ⅳ

A5判 
第1,2巻 各5,040 円
第3,4巻 各4,830 円
いのちのことば社

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