イースターを祝う コロナ禍で迎える、二度目のイースター。復活の喜びと力

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

 兵庫大学大学院特任教授 窪寺俊之

「世界よ、声あげ 喜び叫べ。
主イエスはわれらの初穂となられ
信じるものに生命をくださる。
復活した主に 感謝ささげよう。」
(『讃美歌21』三三二番「恐れを捨て去り」)

イースターの朝、この賛美歌は会堂いっぱいに響きわたります。十字架で殺されたイエス様が三日目によみがえってくださったのです。復活信仰で与えられる希望、慰め、力を大声で賛美しています。
病気や貧困、社会の偏見、争いに苦しむ人たちにとって、主の復活は新しい希望です。若い人も、強い人も、成功者も、突然、どん底に突き落とされることがあるかもしれません。その悲しみや絶望を喜びに変えるのが復活信仰です。
もしもキリスト教に復活信仰がなかったら、キリスト教はとっくの昔に消滅していたことでしょう。キリスト教の歴史は迫害、弾圧、苦難の連続でした。その中で人々が立ち上がれたのは復活信仰に立ったからです。
新約聖書には、ペテロの人生に起きた悲劇が記されています。愛するイエス様が十字架にかけられて殺されてしまいました。弟子たちの挫折感はどんなに大きかったでしょうか。にもかかわらず、復活したイエス様に出会ったペテロは生まれ変わりました。ペテロを囲む大勢の人を前にして言いました。

「いのちの君を殺したのです。しかし、神はこのイエスを死者の中からよみがえらせました。」(使徒三・一五)

イエス様を殺した人々を前にして堂々とイエス様の復活を語りました。人々はペテロの身に起きた出来事を見て驚いたことでしょう。ペテロを変えたものは復活のイエスに出会ったという確かな体験です。
初代教会で世界宣教を担った使徒パウロも、復活信仰を告白しています。

「兄弟たち。アジアで起こった私たちの苦難について、あなたがたに知らずにいてほしくありません。私たちは、非常に激しい、耐えられないほどの圧迫を受け、生きる望みさえ失うほどでした。実際、私たちは死刑の宣告を受けた思いでした。それは、私たちが自分自身に頼らず、死者をよみがえらせてくださる神に頼る者となるためだったのです。神は、それほど大きな死の危険から私たちを救い出してくださいました。これからも救い出してくださいます。私たちはこの神に希望を置いています。」
(Ⅱコリント一・八~一〇)

パウロの人生は苦難の連続でした。牢獄にぶち込まれ、鞭打たれ、野獣と闘わされたようです(Ⅱコリント一一・二三~二九)。なんと苛酷な人生でしょう。絶体絶命の危機です。悪意を持つ人々の手に、パウロの生命はあったからです。
パウロの人生は願いどおりにはうまくいかなかったのでしょう。そこで自分を頼りにしないで死者を復活させてくださる神を頼りにしたと告白しています。自分の願い、希望を神様に手放したと言っています。神様の絶対的愛に自分をゆだねたのです。
パウロの生命は神様の愛、力、支配のもとでしっかりと守られたのです。パウロは一度は死に、神様によって生き返ったのです。

復活信仰は聖書の全体に流れています。その一つとして、エゼキエル書の枯れた骨の復活が有名です。

神様は預言者エゼキエルを、ある谷に導びかれます。長い間捨て置かれた枯れた骨がありました。神様の霊が枯れた骨に息を吹き込まれました。すると枯れた骨が音を出して動き出します(エゼキエル三七・一~一〇)。

「なんと、ガラガラと音がして、骨と骨とが互いにつながった。私が見ていると、なんと、その上に筋がつき、肉が生じ、皮膚がその上をすっかりおおった」(同七~八節)とあります。

枯れ果てた骨には、全く生き返る望みはなかったでしょう。死んだ暗黒の世界に、神様の息が吹き込まれて生き返りました。この箇所には「生き返る」という言葉が繰り返し四回も書かれています。疑いを持つ人がいても「生き返る」と続けて神様の揺るぎない計画を伝えています。

復活のイエスを信じられなかったトマスにイエス様が「信じない者ではなく、信じる者になりなさい」(ヨハネ二〇・二七)と言われました。イエス様のこの言葉は、私たちにも語られています。科学的証拠を求めるトマスは現代人の私たちの姿です。科学的証拠を示せない真理は、どうしたらいいのでしょうか。

私たちは目に見えるものや、手で触れるものに頼っています。そのために本当に大切なものを失っているかもしれません。本当に大切なものは、時代や社会が変わっても永遠に変わらないでしょう。聖書は「信仰と希望と愛」(Ⅰコリント一三・一三)は永遠に変わらないと言いました。そして「一番すぐれているのは愛」であると。

私たちの生活は、人々の優しさや親切に助けられています。神様の愛は私たちの生命を支え導いています。ご自分のいのちを十字架にかけてくださったイエス様の愛は、すべての苦しみや痛みを癒やす力となってくださいます。

信仰がキリスト教の歴史の中で受け継がれ、多くの人を災難や苦難から立ち上がらせてくれました。復活信仰は預言者エゼキエル、イエスの弟子ペテロ、使徒パウロと受け継がれてきました。次の世代に伝えていく使命が、私たちに与えられています。
復活信仰の力を、喜びと賛美をもって伝える者になりたいと願います。復活した主を賛美しつつ。

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