書評Books 支配の渦に巻き込まれないために

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

日本基督教団・深沢教会 牧師 齋藤 篤

カルト問題に長年取り組んでおられるウィリアム・ウッド氏によって書き下ろされた『新使徒運動はなぜ危険か』は、そもそも「カルト」とは何かという根本的な問いに対して、「新使徒運動」を素材にして、実例を交えながら簡潔明瞭に綴っています。

私が共同代表を務めるインターネットニュースサイト「異端・カルト一一〇番」では、カルトについてこのように説明しています。「カルト問題は宗教に限ったことではなく、人間が自分の思い通りに人間を支配しようとする願望から起きる構造の問題です」(サイトより抜粋)。

支配構造のゆがみがカルト的体質を生むことを踏まえれば、著者が繰り返し言及している「支配神学」が、まさにそれであると言えるでしょう。

キリスト教における支配者とは誰でしょうか。言わずもがなそれは神であり、教会のかしらであるイエス・キリストです。そして、私たちはその支配を神のことばである聖書に徹底して求めます。支配神学を提唱する「使徒的能力」を与えられたとする牧師や信徒たちも、そのことを主張します。

しかし、彼らは自分の都合に合わせて聖書のことばを利用しつつ、自分自身は「使徒」として万事ふるまいます。それは人間が「神のように」なり人間を支配するという、原罪がもたらすエゴイズムの王道を行く姿勢と重なります。威勢の良い預言や癒しの業が成就しなければ、彼らによって無責任に破棄されるのです。

著者は、昨今のコロナ禍における新使徒運動の矛盾点についても取り上げます。私たちが不安と恐怖の渦に巻き込まれているからこそ、何を大切にしなければならないのかを考え、知るための良い機会を、この一冊は与えてくれるに違いありません。私事、一〇代にエホバの証人として歩んだ数年間を、今、牧師として立たされている日々を振り返りながら、人間ならば誰でも持っている「カルト的要素」を、あらためて認識するひと時をいただくことができました。

 

『新使徒運動はなぜ危険か 神に成り代わり大統領にも指示する「支配神学」とは?』
ウィリアム・ウッド 著
A5判 700円+税
いのちのことば社

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