「平和をつくる者」となるために この本は平和のバトンです。 平和をつくる者となるために、守り、手渡していきましょう!

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

昨年来、世界の各地で激しい争いが続いている。主にある「平和をつくる者」として、私たちはどうあるべきなのか。今年刊行された書籍の紹介とともに、いま平和を考えることの重要性を確認する。

 

恵泉女学園大学 人文学部客員教授
恵泉女学園大学平和紙芝居研究会クプカ 顧問 岩佐玲子

 

二〇二四年一月発行の『漫画 幸せなら手をたたこう誕生物語』は、長崎在住の漫画家であり平和活動家でもある西岡由香さんの作品です。発売から三か月で三刷となったこの話題作は、「戦争を知らない子どもたち」世代である今の大人にこそ、すぐに読んでほしい歴史書であり、平和のバトンとして子どもたちに手渡してほしい、誠意と友情の実話です。
一九六四年に坂本九さんが歌ってヒットした「幸せなら手をたたこう」は、メロディーと振り付けの親しみやすさから、誰でもすぐに歌えて楽しめる楽曲となっています。レコード発売と同時に瞬く間に世界中に広がり、様々な言語に訳されて現在も歌い継がれていますが、当初は作者不詳のままでした。
実はこの歌は、その五年前の一九五九年に一人の日本人青年、木村利人さんが、戦争の傷跡が生々しく残るフィリピンに農村復興のボランティアとして赴いたことがきっかけとなって生まれました。
笑顔の歓迎を受けると思って着いた村の人々からは、刺すような視線と「ハポン パタイ(日本 死ね)」という憎しみを込めた言葉を浴びせられ、木村青年は自分が無知であった歴史的事実に愕然とします。そして、日本人として罪を償う気持ちから、炎天下の労働奉仕に全力で打ち込みました。やがて二か月が過ぎる頃、親しかった現地の青年ラルフから意外なことを打ち明けられます。

「僕の父親は日本軍に殺された
母親も日本兵に銃剣で傷つけられた傷が背中に残っている
家族を奪い傷つけた日本人が憎かった
日本から誰か来たら殺してやろうと本気で思っていた だけど…
君と一緒に汗を流して働くうちに…
気持ちが変わっていくのがわかった
何よりもフィリピンの人たちへの 気持ちを態度で示そうとする君の姿に教えられた
忘れることはできないけれどゆるすことはできる、と―
だから…もう二度と悲惨な戦争をおこさないよう僕たちで誓い合おう
僕はここでがんばる
君は日本でがんばれ
僕たちは友だちなんだ」
(本書一二二〜一二五頁)

悔恨と苦渋の人生が、光り輝く人生に変えられた赦しと和解の喜びがこの作品に描かれています。私が心を動かされた場面は数えきれないほどありますが、特に、三九頁と一五〇頁の描き方に西岡さんの人間性と感性を感じ、心が揺さぶられます。
夜が来て朝が来るように、私たちの人生にも、人間の歴史にも、暗闇の時があり、光に満たされる時が交互に訪れます。
現在、世界を覆いつつある暗雲を取り払うためには、私たち大人が過去の事実と向き合い、相手を信頼し、共に汗を流し、「僕たちは友だちなんだ」と自分から手を繋ごうとする決意が求められているのではないでしょうか。

長崎生まれで長崎育ちの漫画家・西岡さんは一九九九年、ピースボートに乗船し、世界の人々が長崎に想いを寄せていることを知り、長崎に投下された原爆がもたらした闇と人々のいのちの力を初めての作品『夏の残像~ナガサキの八月九日~』(凱風社、二〇〇八年)に描きました。
以来、原爆、長崎キリシタン史、核と原発などをテーマとした漫画を次々と世に送り出すかたわら、二〇〇〇年二月の第一回「ながさき女性国際平和会議」の企画運営委員長を務め、後に同会議の会長となり、長崎市平和宣言の起草委員会の委員を十五年務めるなど、平和のための活動に取り組んでおられます。二〇〇四年から毎年長崎大学で開講されてにいる「平和講座」には講師として、「ピースボート」、「原発」、「長崎のキリシタン史」などのテーマで若者に語りかけ、今年は「継承の回路としての漫画」を講ずるなど、幅広く活躍する、まさに「平和をつくる者」として歩みを続けている方です。
そして、この漫画の主人公で監修者でもある木村利人氏は、恵泉女学園大学の元学長であり、早稲田大学名誉教授である、バイオエシックス(生命倫理)の第一人者です。私が顧問を務める学生サークル「恵泉女学園大学平和紙芝居研究会クプカ」が行う、紙芝居を使った平和学習の出前授業では、最後に必ずこの歌の誕生物語を伝え、「幸せなら手をたたこう」を全員で輪になって歌い、手をつなぎ、子どもたちに「私たちと一緒に平和の語り部になりませんか?」と呼びかけています。

西岡さんの描く漫画には、真珠湾攻撃から終戦までの日本の軍国主義教育の実相が、歴史的事実や社会の様相を踏まえて巧みな表現で分かりやすく正確に描かれています。戦争という暴力の時代の中で生きざるを得なかった人々の恐怖と絶望、怒りや憎悪など、様々な負の感情はもちろん、ねぎらいや思いやり、希望や愛など、光り輝く部分も見事に表現されていて、日本の歴史をその時代の人々の心情に寄り添って学ぶことのできる優れた作品です。
一度通読するだけでなく、何度も繰り返し読むことで、さらに深い味わいと気づきを得られることでしょう。英語版も簡潔で美しい言葉に訳されています。ぜひ世界の方々にも紹介してください。

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『漫画 幸せなら手をたたこう誕生物語』

西岡由香 作 木村利人 監修
A5判 160頁 定価1,540円(税込)

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