書評Books ハラスメントのない社会を目指して

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

日本ナザレン教団・小山教会 牧師 石田 学

『ハラスメントと
教会の人間関係』
窪寺俊之 著
A5判・定価660円(税込)
いのちのことば社

 

本書を読んで、改めて自分自身を省みると同時に、牧者として以前に人間として、人の尊厳を尊重し配慮する生き方の大切さを思わされました。

本書の著者は、永らく臨床倫理、死生学の専門家・指導者として、大学教育だけでなく実践にも関わってこられました。その経験に基づいて行われた講演を基にした本書は、現代においてもっとも必要とされるハラスメントへの理解と対応を、わかりやすく明快な言葉で示してくれます。

五十八頁と小さな冊子ですが、内容は十一章に分けられています。第一章の「私の信仰的背景」では、著者が人間の尊厳を守るための働きへと至ったいきさつを知ることができます。最初の章を読むと、本書全体が著者の信仰的確信に根ざしていることが理解できます。続く各章は、第二章「ハラスメントの多様姓」、第三章「ハラスメント問題の難しさ」、第四章「教会の構造的・風土的問題」といった具合に、ハラスメント問題についてのさまざまな局面が、簡潔かつ包括的に扱われています。

筆者はこれまで教会で起きたハラスメント問題をいくつも見聞きしてきました。教会で問題が生じた場合、最初からきちんと対応しなかったために、被害者も加害者も傷ついたままになるという事例を見せられてきました。著者の語る、被害者の「救済を最優先にし、十分な配慮をする必要があります」(四四頁)という言葉の重さをしっかりと受けとめると同時に、「加害者の救済」の必要性にも気づかされます。

本書で私が一番感銘を受けたのは、「ハラスメントのない社会が、御国の具体的な形だからです」という第一章の言葉と、「ハラスメントを起こさない社会になることは、神のみこころであると思います」という終わりの言葉です。最初と最後のこの二つの言葉が、著者の信仰的確信を示すと同時に、ハラスメント問題の重要さを私たちに訴えかけてきます。本書は牧師にとってはもちろん、教会の役員にとっての必読書です。

 

The Cross Pendant

He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel

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