あるようでなかったキリスト教史の入門書

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

東京基督教大学准教授 須藤英幸

 

『キリスト教会2000年 世紀別に見る教会のイメージ』

丸山忠孝 著
四六判・256頁 定価2,090円(税込)
いのちのことば社

 

本書は、キリスト教の歴史全体の流れを把握するうってつけの良書である。世紀ごとのキリスト教会の特徴がイメージしやすくなる工夫が随所に見受けられる。
そもそも正しい歴史理解には二つの視点が欠かせない。第一に歴史全体の流れを鳥瞰的に把握する必要があり、第二に具体的な歴史的出来事についてその背景を含めた詳細な情報を入手して、それを適切に評価する必要がある。歴史は、過去の重要な出来事を歴史全体の中に正しく位置付けてそれを俯瞰的な視点から評価することによって、未来に向けた希望の増進のために貢献することができる。その意味では、本書のみに頼って具体的な歴史的出来事を適切に評価することは難しいだろう。本書は、第一の要求を満たしてくれる本である。第二の要求を満たすには、より詳細なキリスト教の歴史書、たとえば、本書でも触れられているゴンザレスの『キリスト教史』(上・下、新教出版社)などが有益であろう。
著者の丸山忠孝氏はウェストミンスター神学校、イェール大学神学部、プリンストン神学校、ジュネーヴ大学神学部・宗教改革研究所で研鑽を積んだ後、東京基督神学校で教鞭を執り、東京基督教大学の初代学長を務められた。歴史神学の優れた研究者である氏の著書に『カルヴァンの宗教改革教会論 教理史研究』(教文館、二〇一五年)がある。
本書を開いてまず目を見張るのは、二十世紀に渡るキリスト教会のイメージが各章(世紀ごと)のサブタイトルに凝縮的に割り振られていることである。たとえば四世紀は「新しい賛美を歌う教会」、十四世紀は「暗闇の森に迷う教会」とあるように。各世紀における教会の特徴がこれらのサブタイトルの一貫した視点から概観され、二千年に及ぶキリスト教会の歴史の旅をリズムよく楽しむことができる。
さらに、章末の「教会史ア・ラ・カルト」にはキリスト教会の豆知識が差し込まれ、本書にアクセントを与えてくれる。本書のような、あるようでなかったキリスト教史の入門書が復刊されたことは誠に喜ばしく、キリスト教の歴史に関心を寄せるすべての方々に強くお薦めしたい。

The Cross Pendant

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He will be sent to your Side.
Emmanuel

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